「石垣団子」
主な伝承地域 相模原市
主な使用食材 地粉、さつまいも
歴史・由来・関連行事
相模原地域に伝わる郷土料理で、こねた地粉にさつまいもを入れてふかしたまんじゅう。食材の自然な甘みを生かした、素朴な味わいが楽しめる一品である。
火山灰に覆われやせた土地が多かった相模原台地では、麦やさつまいもが多く栽培されてきたため、地域の人々にとって地粉やさつまいもは大変身近な食材であった。古くは農作業の合間に食べる軽食のことをおこじゅう(お小昼)と呼んだが、石垣団子も、身近にある食材でお金をかけずに楽しめるおこじゅうとして親しまれてきた。周辺地域には石垣が多く、サイコロ状のさつまいもが石垣のように見えることから「石垣団子」と呼ばれるようになったという。
食習の機会や時季
さつまいもや地粉の収穫時期である夏の終わりから冬にかけて食される。地粉は虫がつきやすいため保存が難しく、地粉を楽しめる時期を中心に食される。
飲食方法
皮をむいたさつまいもをサイコロ状に切っておく。ベーキングパウダー、砂糖、塩を入れた小麦粉に水を入れてこね、サツマイモを入れて丸める。蒸し器で蒸しあげて完成。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
食生活改善推進団体がレシピを継承し、郷土料理に関する一般向けの講習会などを通じて普及に取り組んでいる。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_18_kanagawa.html より
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