ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

表現者クライテリオンスペシャル「日本の自死」

2019-03-10 23:10:46 | 徒然の記

 2月2日付動画、「表現者クライテリオンスペシャル」「日本の自死」という長い名前の、討論番組を見ました。

 三時間のうち、2時間まで見ました。出席者は、水島氏が選んだ、若き保守論客たちです。グローバリズムに汚染され、移民法、水道法、種子法廃止、農業の法人化など、日本の文化や伝統を崩壊させる法律が、自民党の手により、次々と成立しています。

 一方で、中国や韓国による日本の土地買占めが放任され、国交省が率先して売買の奨励をしている等々、このままでは、近い将来、日本が日本で無くなる日が来る。ということで、危機感を抱いている保守の論客たちが、そうなった原因の分析と、処方箋を語るというものです。

 「議論を進める上で、日本の死とは、いったい何を指しているのか。」「みなさんの意見を、整理しておきましょう。」「現在の日本が、深刻な死に直面していると言われますが、」「みなさん自身は、具体的にどのようなものであると考えていますか。」

 こう言って、司会の水島氏が、一人ずつ順番に、「日本の死」とは何を指しているのか、質問していきました。

 真面目に2時間聞きましたが、情けない、保守の若手論客に失望し、スイッチを切りました。外国の専門書を沢山読み、私の知らない外国の学者の名前や、新しい専門語を沢山喋りますが、彼らには、日本国民の常識がありませんでした。弁舌さわやかに、理屈を並べますが、肝心のことは誰も口にしません。

 私に言わせれば、彼らは全員「曲学阿世の徒」です。こんな若者を集め、日本の問題を語らせ、疑問を抱かないとするのなら、水島氏にも疑問符がつきます。「国民保守党」を立ち上げ、政治活動に踏み出すというにしては、お粗末な番組を作ったものです。

 もしもこの中の誰かが、新党の議員として担ぎ出されるのでしたら、「国民保守党」に期待するものはありません。結論は最後に述べるとして、日本の現状につき、ズバリと問題把握すらできない、彼らの名前を報告いたします。

 1. 評 論 家     小浜逸郎

 2. 京都大大学院教授  藤井聡

 3. 評 論 家     佐藤健志

 4. 室伏研究所所長   室伏謙一

 5. 京都大大学院准教授 柴山桂太

 6. 京都大大学院助教  川端祐一郎

 現在の日本で一番の問題点は、国を大切にする国民なら、誰でも心配している事柄ではありませんか。

   1. 皇室の破壊

     2. 安全保障体制の欠落

 「1. 皇室の破壊」により引き起こされるのは、日本の文化、伝統が破壊され、八百万の神々の存在する日本の消滅です。祖先への崇拝、家族制度の崩壊、共同体意識の崩壊と、さまざまなものが、この後に続きます。

 「2. 安全保障体制の欠落」により、日本は自分の国を守る軍隊も持てず、永久に米国の属国となり続け、中国や韓国の横暴にも忍従する国であり続けます。

 明確にこの問題点を、この言葉で指摘しない彼らが、なぜ保守の論客と呼ばれるのか。不思議でなりません。天皇制を守ることが、日本の歴史と伝統の土台であると、彼らは一言も述べませんでした。

 もしかすると、最後の一時間の中で、我慢できなくなった水島氏が、軌道修正したのかもしれませんが、二時間も、日本の問題点を討論しながら、皇室と憲法の四文字を誰も口にしなかったのですから、幻滅だけが残りました。

 反日・左翼・クローバリストの野党もダメですが、チャンネル桜が集めた、今夜の若手保守論客も、期待はずれの頭でっかちでした。これでよく、評論家とか、大学教授とか、大きな顔ができるものです。現在の日本では、左翼ばかりか、保守のレベルも低下していると、痛感いたしました。

 千葉日報を真似て、「両論併記」のブログにした訳ではありませんが、結果として、「右も左も批判する」情けない内容となりました。

 

コメント (4)
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