ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

沖縄の県民投票と自民党

2019-03-21 19:13:07 | 徒然の記

 3月1日付け、我那覇真子さんの「おおきなわ」を見ました。

 投票日前の、沖縄県民への街頭インタビューと、講演会の状況、そして投票結果の発表と、大きく三つの内容でした。

 「沖縄は日本の縮図」と、かって私は、そのような表題でブログを書いたことがありますが、動画を見ながら今回も同じ思いを噛みしめました。県民投票の内容は、三つでした。

  1. 辺野古の埋め立てについて、反対

  2. 辺野古の埋め立てについて、賛成

  3. 辺野古の埋め立てについて、どちらでもない

 投票日前のインタビューと、講演会での県民の意見を、私は一番重視いたしました。沖縄の言論状況の不自由さが、よく分かるからです。

  1. 埋め立てに賛成する市民は、顔を隠して、意見を言う。

  2. 埋め立てに反対する市民は、顔を隠さずに意見をいう。

 新聞が左翼と、過激派を大きく支援していますから、賛成意見を述べるには、勇気が必要だと伝わってきます。意外だったのは、関心がありながら、「棄権」をするという人が多数いた、事実です。

  1. 投票そのものに意味がないから、投票率を下げれば、無意味さがはっきりする。

 棄権する理由が、住民投票への抗議だと言いますが、どのような投票でも、棄権は、賛成にカウントされますので、私はこういう意見の県民には、その勘違いを無念に思います。

 もう一つ大きな特徴は、埋め立てに反対する県民があげる、理由でした。

  1. 政府は、沖縄県民の気持ちを無視して、基地建設を進めている。

  2. 沖縄の綺麗な海を破壊している。

  3. 沖縄だけに、基地負担を押し付けている。

  我那覇さんたちが、琉球新報と沖縄タイムズの偏向記事を、日頃から訴えているにもかかわらず、新聞の意見をそのまま受け入れている県民が、いかに多いか・・、私が知ったのは、この事実でした。そして、投票の結果が、これです。

 投票率 52.98%    棄権 47.02%

 基地移転反対  43万4273票(72.1%)  基地移転賛成 11万4933票(19%)

 どちらでもない 5万2682票(8.7%)

 反日・左翼の新聞は、県民の70%が、基地建設に反対していると、大きく報道します。保守の産経は、棄権が47%だから、県民の半分強が基地移転を容認していると、強弁します。しかし投票は、結果の数字がものをいうですから、左翼新聞の方が、妥当な報道でしょう。棄権をした人間は、間違った選択をした県民だと言えます。

 沖縄県民投票で、共同通信社が実施した出口調査で、支持政党別の興味深いデータがあります。

  [ 自民党の支持層  ]

  反対 48.0%  賛成40.6%  どちらでもない11.4%。

 

    [  立件民主党・共産党 ]    [ 国民民主党]   [  社民党  ]    [   沖縄大衆党     ]

   反対 100%      反対 90%   反対 97.6%     反対 96%

 我那覇さんが、動画で強く抗議していたのは、自民党の沖縄県連でした。基地移転を進める、与党の支持者であるにもかかわらず、約半数の者が、反対しています。どちらでもないが、11.4%もいます。賛成は、たったの40.6%です。

 原因は、自民党県連が、自主投票という方針を出したところにあります。しかし、県連だけが問題ではありません。こんな方針を認めた、自民党の本部に責任があります。肝心の自民党が、国の安全保障に対し、いかに危機感のない対応をしているのかが、よく見えます。

 私が沖縄を「日本の縮図」だという意味が、ここにあります。基地移転への住民投票を、憲法改正への国民投票と置き換えて考えると、さらに理解が進むはずです。憲法改正についても、自民党は、政権与党でありながら、口先ばかりの議員が多数で、国の行く末を考えていません。反日・左翼マスコミの論調を恐れ、自分の意見をきちんと言わず、曖昧にしている議員が、改憲の議論を邪魔しています。

 彼らは、国を思う有権者の願いを無下にし、粗末に扱っています。それはちょうど、自民党沖縄県連が、保守の活動をする我那覇さんたちを、見捨てた行動と似ています。自民党の議員は、頭数だけいても、保守らしい活動をしないのなら、反日・野党と同じです。

 じつを言いますと、ブログでは語りたくないのですが・・、ここにもう一つ、加えなくてならないのは、私のような勇気のない庶民の存在が、沖縄とよく似ていることです。

 地域の人々とのトラブルを避け、国の祝祭日に国旗すら上げられない、卑怯な私がいます。我那覇さんに、県民投票の結果を訴えられても、自分の不甲斐なさを知る私は、沖縄の人々が批判できません。

 「近所の人に、変な目で見られるから、国旗を上げるのは止めて。」

 家内の反対を押し切り、国旗を掲げる決断を、私はしていません。ただ、私が沖縄の人々と違うのは、決して棄権せず、保守政党と、保守政治家に投票するところです。それだけに、自民党の政治家には、支持する国民の期待を裏切らないよう、切望する私です。

 (なんとも、情けないブログになりましたが、今夜はこれで終わりです。)

コメント (4)
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