ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

天皇の祭祀 - 5 ( 「皇族の権利義務」 )

2019-03-14 18:34:09 | 徒然の記

 村上氏の著書への5回目の書評です。今回は、野党議員の国会質問の続き、「 2. 式典における男女平等 ( 継承の儀)」から、始めます。

 これについては、私が下手な説明をするより、1月18日付の千葉日報の記事を、転記する方が、早道です。

 「政府は17日、皇位継承に伴う、」「一連の儀式の詳細を検討する、式典委員会 ( 委員長安倍総理 )の、 第3回会合を官邸で開いた。」

 「新天皇が、三種の神器の一部などを引き継ぐ、」「剣璽 ( けんじ ) 等継承の儀の参列者は、」「前例を踏襲することと決めた。」「参列者は、成年男子に限定し、」「女性皇族や、秋篠宮家の長男悠仁さまは、参加されない。」

 「皇位継承は、男系男子に限るとした、皇室典範の規定や、」「未成年皇族は、儀式全般に出席しないとの、」「慣例をふまえた。」

 息子たちに言います。ここまでが記事の前半です。後半に書かれていることが、父の言う「皇室崩壊へのステップ」です。さりげなく書かれていますが、これがマスコミによる洗脳記事と、見抜いてください。この記事は千葉日報が掲載した、共同通信からの配信記事です。全国の地方氏に、同時に掲載されています。おそらく朝日、毎日、東京の反日・全国紙も、同様の記事を全国の家庭へ届けています。

 「識者や、野党からは、」「女性皇族であることを理由に、出席を認めない政府の方針に、批判も出ており、」「議論になる可能性もある。」

  この記事の流れが、3月13日の国会質疑で、野党議員の質問につながっていると、どれだけの読者が気がつくでしょうか。年金暮らしで、時間をふんだんに持つ、野次馬の父だから発見できた、「皇室崩壊へのステップ」です。

 野党議員が、一人でできる質問ではありません。反日・左翼のマスコミの応援があるから、自信に満ちて、彼は質問ができます。国民注視の中で、失言を一つでもすれば、議員の首が飛ぶくらい重要な案件です。マスコミは、反安倍、反政府の質問者に寛大で、むしろ支援していると知っているから、彼は落ち着いて質問できます。

 息子たちに言います。現在の国際情勢を思い出してください。野党議員の質問を、喜んでいる国がどこなのか。中国と韓国・北朝鮮は、真っ先に拍手しているでしょうし、米国内にいる反日政治家たちが、笑みを漏らしているかもしれません。

 たかが、国会での野党議員の質問と、軽く考えてはいけません。もしかするとこの議員は、国際社会の中にある反日勢力の協力者で、「言わせられているばか者」かもしれません。もう、この議員の国会質問の中身を忘れてしまいましたが、「儀式に女性皇族を入れないのは、憲法の精神に反するのではないか。」と、そんなことでした。彼の主張の根拠は、憲法の言う「男女平等」です。

  「男女平等」「人権」「自由」といった、憲法の言葉が、今後反日どもの武器として、「皇室崩壊」のために使われていきます。これは誇大妄想家の予言でなく、杞憂でもありません。父のように自由な時間を持ち、昔の本を読み、政治を観察していたら、国際社会の中での反日たちの動きが、自然と分かってきます。

 国民の中に、「お花畑が咲き乱れる限り」、反日・左翼・グローバリストの活躍の場が、広がります。息子たちに言います。そろそろお前たちも、自分の可愛い子供たちのため、真面目に考える時が来ています。

 昨日からの続きである、二つ目の質問について紹介しました。ここで再び、村上氏の著書へ戻ります。172ページ「皇族の権利義務」です。

  「皇族は特権とともに、特別の義務を、課されていた。」「皇族は、皇室に対する忠順と、品位の保持をはじめ、」「職務上の制約、居住と旅行の制限、」「親族法上の制限、財産法上の制限があり、」「また皇族は、公共団体の吏員、議員となることを禁止された。」

 「皇族の子弟は、原則として男子は宮内庁直轄の学習院へ就学し、」「女子は、同じく女子学習院に、就学することとなっていた。」

 氏の意見が書かれていませんので、はっきりしませんが、反日学者の文章ですから、「皇族は、かくも人権を縛られ、自由を制限されていた」と、先日の国会議員の質問につながるのだろうと、推察します。

 私は反対に、氏の叙述の中から、「旧十一宮家の、皇族復帰」への確証を得ました。旧宮家の方々は、日常生活で不便をされたかもしれませんが、皇室の藩屏 (天皇家をお守りする役割) として、誇りと責任感を持たれていたはずです。軽薄な議員が口にするような、軽々しい「自由」や「平等」でなく、二千年の歴史を持つ、「誇り」と「責任」だと考えます。たかだか戦後70年の憲法です。まして野党議員が言う、自由と平等は、宮家が大切にされた誇りと責任とは、別次元のもので、混同すること自体が間違っています。

 イスラム教では、礼拝場であるモスクに女性はいません。これを男女平等に反するとは、誰も言いません。八百万の神様の住む日本には、日本独自の歴史と伝統があります。自民党の議員でさえ、歴史を知らない人間が増えましたから、野党の議員ばかりを責められません。

 陛下の退位式典と新天皇の即位式典が、憲法の定める「政教分離」に反していないかと、野党議員は、詰まらない質問をしていましたが、そもそも政教分離をしていないのは、欧米諸国ではありませんか、大統領の就任式や、議員の証言時に、聖書に手を置いて彼らは誓っています。

 GHQが日本解体のため、神道と政治を分離させた悪だくみを、いつまで馬鹿正直に守ろうというのでしょうか。一つ一つ反証を上げていけば、日本の政治家は、庶民が我慢しているのを良いことに、国会を国民白痴化の舞台にしています。戦後73年経ちましたから、そろそろこういう茶番劇は、おしまいにする時です。

 もう一度、氏の本に戻ります。皇族の義務として、氏が「品位の保持」と説明していました。ここには、一般人である小室氏がとうてい保持できない、歴史と伝統の上に立つ品位が語られています。「十一宮家の復活」について、ますます自分の考えの正しさを確信します。同じ事実を見ても、拠って立つ場所が異なれば、どのようになるのか。反日の学者である、氏の意見をそのまま紹介します。

 「皇室儀制の完成とともに、」「皇室は、一般国民の目から厳しく遮断され、」「近代社会としては、想像外の異様なタブーが、幾重にもつくられた。」「宮中では、現代の日本語からかけ離れた、」「平安時代に始まる、特殊な宮中言葉が常用され、さながら、別世界を形成していた。」「国民は、天皇と皇室を、ひたすら、雲のうえに、仰ぎ見るのみであった。」

 国を愛することを忘れた反日・左翼の学者の本には、共通したものがあります。つまり、憎しみと、否定です。国会で質問した野党の議員にも、同じものがありました。自分の住んでいる国への「憎しみ」と「否定」です。私たちは、いつまで、こんな議員に投票し、いつまで国会を空転させれば気が済むのでしょう。

 乗り掛かった船と言いますか、毒を食らわば皿までと言う方が適切なのか、次回も村上氏の書評を続けます。年寄りの冷水と笑われても、私は、子や孫のため、国をダメにする、反日・左翼・グローバリストの学者の書と、戦います。

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天皇の祭祀 - 4 ( 「女性宮家の創設」 )

2019-03-14 07:31:22 | 徒然の記

 なんという、偶然でしょう。先ほどテレビのスイッチを入れたら、国会審議の中継でした。

 野党の議員が、天皇陛下の退位と、新天皇の即位式について、総理や内閣官房長官や法制局長官に、質問をしていました。大嘗祭や、高御座、新嘗祭など、丁度本で知識を得たばかりなので、画面に惹きつけられました。

 長いやり取りの中で、私が結論として掴んだものは、「皇室崩壊」の政治が、現在進行中という事実でした。多くの質疑と回答がありましたが、野党議員の目的は、結局次の二つでした。

  1. 女性宮家の創設

  2. 式典における男女平等 ( 継承の儀 )

 前回のブログで述べましたが、この二つは、皇室崩壊の第一歩です。1. につきましては、大島理森衆議院議長が昨年の11月に、次のように問題提起しました。

 「安定的な皇室維持のためには、女性宮家の創設も含め、」「政府と国会で、秋以降に、議論を開始するべきだ」 

 自民党の大物議員であるにもかかわらず、氏はなぜか皇室崩壊に動いています。今年の1月7日の社説で、千葉日報は婉曲ながら氏に賛同しました。

 「新時代に向かう中で、切実な課題が残っている。」「陛下の孫の世代で、皇位継承権を持つのは、」「秋篠宮さまの長男、悠仁さまお一人。」「女性皇族が、結婚を機に、皇室を離れるという、」「現行制度の下で、皇族の減少も続く。」

 「女系天皇や、女性宮家には、反対が強いが、」「21世紀の皇位継承や、皇族のあり方は、どのような形がふさわしいか、」「国民が、真剣に議論する時期に来ている。」

 皇位継承の男子が減少するのは、皇室の断絶につながる大事です。庶民においても、少子化が進み、人口減少が続いていますから、大島議長の意見には一つの理があります。しかし、女性宮家や女系天皇に活路を見いだすしか、方法はないのでしょうか。将来の皇室を崩壊させる皇統の男系継承の放棄にしか、手立てがないのでしょうか。

 息子たちに言います。前回のブログで、村上氏が語っていたことを思い出して欲ください。

  「皇族家 ( 宮家 ) は、十四家あり、」「その格式は、秩父宮、高松宮、三笠宮、」「閑院宮、東伏見宮、伏見宮、山陛宮、」「賀陽宮、久邇宮、梨本宮、朝香宮、」「東久邇宮、北白川宮、竹田宮、の順とされた。」

  答えは、この中にあります。敗戦後の日本は、GHQによる皇室改革の政策で、十四あった宮家が、三家に減らされました。旧皇室典範で定められていた通り、これら宮家の男子は、すべて皇位継承権がありました。沢山の宮家が守られてきたのは、皇統の断絶を防止するための、ご先祖の智恵でした。
 
 戦後73年が経ち、日本の弱体化を図ったGHQはいません。国の土台となる皇室を守るため、先人の智恵に戻る勇気が、安倍総理以外になぜ自民党の議員にいないのでしょうか。
 総理がこれを言えば、反日のマスコミと左翼議員と、自民党内の獅子身中の虫たちが、一斉に攻撃を開始します。先日までのモリカケ騒動の喧しさと、現在の統計ミス問題を見ればわかる通り、倒閣が目的ですから、安倍氏への醜いまでの攻撃が再燃します。
 
 ですから私が総理に代わり、勇気のない自民党議員に代わり、主権を持つ国民の一人として、意見を述べます。
 
 「皇室の安定と、皇位継承権を持つ男子保持のためには、」「廃止された十一の宮家を、復活させることです。」
 
 自民党の議員だったと記憶していますが、こんな反論をしていました。
 
 「いくら旧宮家と言っても、戦後70年以上、民間人として過ごしています。」「今更、こういう人たちが、皇族復帰と言われても、国民が馴染めないし、ピンとこないのではないか。」
 
 ならば、私はこの議員に聞きたい。眞子さまの婚約者のように、素性の知れない怪しげな人物が、皇族となる危険性を放任するのかと。庶民の常識は、小室氏と旧宮家の方々と、どちらを是とするのでしょう。どちらの方々に馴染んでいくのでしょうか。
 
 旧宮家の方々はもともと皇室に近く、それなりの教育を身につけ、皇室への理解も深いはずです。旧宮家の復活につき、私は何の躊躇 ( ちゅうちょ ) もありません。この方法が、現在考えられるベストの解決策です。これは私の思いつきではなく、千年以上前から、ご先祖たちが智恵を絞り作り上げた仕組みだからです。

 旧宮家の復活に反対する議員は、「東京裁判史観」に縛られた、反日・左翼主義者の仲間で、愛国の保守ではありません。マッカーサーと、戦勝国の人間たちが、一番力を入れたのが、「日本の弱体化」であり、その中身は「日本軍の解体」と、「皇室の無力化」でした。その総仕上げが、現行憲法であることは、今は多くの国民が知っています。

 失われた国の誇りと歴史を取り戻そうと、庶民が眼を覚ましたから安倍内閣の支持率があります。党内基盤も弱く、自民党内にいる「獅子身中の虫」に、足を引っ張られているのに、総理が選挙で多数を得ている理由がここにあります。

 移民法等々の亡国の立法には幻滅し、支持を保留していますが、皇室と、憲法改正に関する限り、私は総理の支持者です。

 書評を外れ、国会中継の話となり、反日・左翼の野党議員の目的を二つ指摘いたしました。そのうちの一つである、「女性宮家の創設」について、述べました。次回は、残る一つである、「 2. 式典における男女平等 ( 継承の儀) 」について、述べます。今回のブログは、単なる「温故知新」でなく、現在の日本を考える「生きた勉強」となりました。

 どうか、息子たちも、父の後に続き、生きた勉強をしてください。

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