密かに行われた核開発と、テポドンと呼ばれるロケット発射が成功し、核弾頭を乗せたミサイルが、完全に日本を射程内に収めています。言うまでもなく韓国は、ミサイル攻撃の範囲内です。
6年ぶりに韓国を訪れた落合氏は、「日本も韓国も、国が豊かになり、平和ボケしている。」と批判しました。「平和ボケ」と言う言葉が日本に向けられている時、氏は誰を対象にしているのか。自民党なのか、野党なのか、それとも国民全体なのか。
「保守なのか、反日・野党の側なのか。」・・立ち位置が分からない氏の曖昧さが、私を苛立たせます。読みかけた本を、小学校の有価物回収日にゴミとして出そうかとも考えました。それはまた、自分自身の反省でもありました。
「なぜこんなに、厳しい態度でしか本が読めなくなったのだろう。」
「両論併記をマスコミに求めていながら、自分の読書では両論を認められず、怒りが抑えられないのです。」
「反対意見が認められないと言うのは、心のゆとりがなくなっている証拠ではないのか。」
「学徒を自認するのなら、両論に耳を傾ける心の落ち着きが必要でないのか。」
昨夜は床の中で考え、過去を振り返りました。ブログを始めたのは、定年退職後の平成21 年、今から11年前です。氏の著作は、平成5年の出版で、私がブログを始めるより16年前の本です。本が出た頃の自分は、どんな思考をしていたのか・・・
会社勤めをしていた私は、新聞もろくに読まず、早朝に家を出て、帰宅は大抵夜の10時過ぎでした。保守も野党も無関係で、憲法がどうなっているのかも知りませんでした。
ブログを始めた時の首相は、鳩山由紀夫氏でした。自民党が民主党に敗れ、「これは無血の革命だ」と、鳩山氏が記者会見の席で力説していました。金権腐敗の自民党に愛想をつかし、私自身が率先して民主党に投票した時です。
平成22年3月のブログを見つけたので、その一部を紹介します。
「本来は保守党支持なのだが、このところ民主党に投票している。」
「自民党は敗戦後の日本の再建を成し遂げた後、あまりに長く権力の座に安住し、自浄力を喪失してしまった。」「民主党に一票を投じた理由は、そこにある。」「長期政権が腐敗するのは、政治家個人の資質や責任というより、制度の必然だと考えている。」
「自民党政治のこれまでの腐敗と、傲慢さは、」「人間が本来持っているエゴから生じる産物で、」「その立場にあれば、誰でもが傾く甘い誘惑だ。」「天下りや収賄や、裏金などは、人間社会につきもので、世界中いたるところに存在している。」
「権力が長く一カ所にとどまると、利権集団が発生し、仲間うちだけの、心地よい共同体が形成される。」
「民主党も、長期政権になれば同じことをやるはずで、何の不思議もない現象なのただ。」「それなのにマスコミが、自民党や高級官僚を槍玉に挙げ、センセーショナルに騒いでいる。」
「マスコミも、視聴率を高めたり、販売部数を上げなくてならない営利企業だ。」「退屈な正論や建前だけでなく、国民が喜ぶ話題に走っている。」
「政権党の腐敗を少なくするという観点から検討すれば、二大政党論が出てくる。」「政権が交代すれば、仲間内だけの利益集団は都度解体される。」「長期の腐敗が、短期の腐敗に止まるのでないかと、そういう期待がある。」
「小沢幹事長の二大政党論に心を動かされたのは、かって自民党にいて、政界の表裏を知る彼が言っているからだった。」「議員が聖人君子でないことを承知し、彼のいる民主党を応援している。」
「日教組や、企業の労組に支えられる政党でも、保守の彼がいるから、民主党を応援しているというのが本音だ。」「もし民主党に小沢、前原、岡田、野田という、」「保守系の議員が不在で、旧社会党のメンバーばかりだったら、いくらなんでも一票を入れたりはしない。」
あの頃の私は、小沢、前原、岡田、野田の各氏を、「保守系議員」と考えていたのです。読書もせず、無知だった自分は、こんな立ち位置にいました。間違いなく反日・左翼の場所でした。落合氏の立ち位置が曖昧と言う前に、自分の過去を振り返るっています。
こんな私が、自分のブログより16年前の氏を、現在の目で批判するのですから、おかしな気持ちになるはずです。もう少し冷静になる必要がある。・・と言うことで、今回は本題を大きく外れため、( 自己検証 )と言うタイトルをつけてみました。
次回は北朝鮮から、韓国へと進みます。36ページです。