ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

有識者会議の冗談も、ほどほどに

2021-06-09 18:43:48 | 徒然の記

 スクラップ帳の話を続けますと、「勘違いの枝野氏」と似た記事が他にもあります。最近の切り抜きを、二つ紹介いたします。

   1.   6月1日 「女系天皇に前向き意見」「皇位継承策の専門家聴取」

   2.   6月8日 「政府 皇位継承順維持へ」「有識者会議・専門家ヒヤリング終了」「女性天皇容認論 6割超に」

 以前から言っていますが、新聞記事を語る前に、有識者6人のメンバーからして「冗談」が始まっていると思えてなりません。

〈 令和3年 菅内閣 「安定的な皇位継承策などを検討する有識者会議」( 6人 )  〉

  ・大橋真由美  上智大教授 法務省大臣官房行政訟務課調査員 総務省行政不服審査制度研究会委員等

  ・清家篤    日本私立学校振興・共済事業団理事長 元慶応大学塾長 労働問題を専門とする経済学者

  ・冨田哲郎   JR東日本会長 「性格は柔和で物腰が柔らかく、面倒見が良い。」「武闘派が多い国鉄出身者の中では異質な存在である」

  ・中江有里   女優 作家 歌手 コメンテーター 元アイドル

  ・細谷雄一   慶大教授 国際政治学者「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」委員

  ・宮崎緑    千葉商科大教授 元NHKキャスター 国際政治学者、国際政策学者

 正確に言いますと、6人のメンバーは皇室の歴史や伝統に詳しいのでなく、一般的な知識を持つ人が含まれ、ヒヤリング対象者に選ばれた人々の方が、むしろ専門家です。その専門家の中にも、気象予報士や作家や漫画家など、別の分野の専門家がいます。6月1日と6月8日の記事を紹介する前に、「有識者」と「専門家」の名前を、先に紹介します。

 2680年続くと言われる伝統を持つ皇室の、皇位継承の安定のためどうすれば良いかという、大事な会議なのに、メンバーの人たちの経歴や肩書きを調べますと、政府は本気なのかと、首を傾げてしまうのは私だけでしょうか。

 今回ヒヤリングの対象者に選ばれた、「専門家」21人の名前と肩書きが一覧表で掲載されています。一覧表には、「女性天皇」「女系天皇」「女性宮家」「旧宮家の皇籍復帰」の4項目につき、専門家各位が、賛成か反対か○×で表示されています。私が最も注目している「旧宮家の皇籍復帰」つについて、賛否の内訳は次のようになっています。

  賛成 8名  反対 6名  不明 7名   合計 21名 

 不明というのは、意見を聞いても反対なのか賛成なのか、判然としないという意味だそうです。こんな大事な会議に専門家として呼ばれているのに、この有様です。「冗談ではありませんよ」と、言いたくなるではありませんか。選ばれた本人も、選んだ政府にも、双方に真剣さが足りません。

〈 令和3年 菅内閣 「有識者会議のヒヤリング対象に選ばれた専門家 21名 〉

  ・岩井克己  ジャーナリスト  元朝日新聞編集委員  

  ・笠原英彦  慶應大教授  政治学者 歴史学者  

  ・櫻井よしこ ジャーナリスト  国家基本問題研究所理事長

  ・新田均   皇学館大教授  歴史学者 神道学者 

  ・八木秀次  麗澤大教授    憲法学 法思想史 「新しい教科書を作る会」第3代会長 

  ・今谷明   国際文化研究センター名誉教授 歴史学者 帝京大文学部特任教授

  ・所功    京都産業大名誉教授 法学者 歴史学者 女系天皇論者

  ・古川隆久  日大教授    NHKの違法番組『昭和天皇拝謁記』を作成時の中心学者

  ・本郷恵子  東大資料編纂書所長 日本中世史研究者 退位後の称号「上皇」を提言

  ・岡部喜代子 元最高裁判事 民法学者 親族法・相続法を専門

  ・大石真   京大名誉教授 法学者 憲法学 憲法史 

  ・宍戸常寿  東大教授 法学者 憲法、情報法専門

  ・百地章   国士舘大特任教授 日本大学名誉教授 法学者 憲法学

  ・君塚直隆  関東学院大教授 歴史学者 政治学者 西洋史 王室研究(特に英王室)

  ・曽根香奈子 日本青年会議所幹事

  ・橋本有生  早大法学学術院准教授 家族法

  ・都倉武之  慶大准教授  近代日本政治史専攻

  ・綿矢りさ  小説家

  ・半井小絵  気象予報士

  ・里中満智子 漫画家

  ・松本久史  國學院大教授  近世・近代の神道史・国学研究

  小室母子問題につきましても、「有識会者会議」につきましても、誰が本気で考えているのか、心配でなりません。武漢コロナのせいで、日本だけでなく世界が振り回されています。これに加え、「オリンピック・パラリンピック」を開催するかどうかで、騒ぎが日々大きくなっています。

 この際「皇位継承問題」の検討は、武漢コロナとオリンピックが決着するまで、大きくずらせば良いのです。もともと「静かな環境の中で検討する」と言っていたのですから、菅総理が3、4年先送りの決断をしても、反日左翼の野党と活動家以外、国民は批判しません。

 ここまで述べましたので、私のブログは先送りせず次回も続けます。

コメント (2)
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