( 8年も成長を忘れた反日学者 )とサブタイトルにしましたが、過去の8年間、氏は何をしていたのでしょう。今回冒頭に、まず述べなくてならないのは、京都精華大学で氏の授業を受ける学生たちへの同情です。思想信条の自由が保障されている日本とはいえ、偏見と卑屈さと間違いだらけの講義を聞かされるのですから、気の毒な学生たちです。
あと10行で、氏の寄稿文が終わります。今回の記事のメインとなる主張が、最後を飾っています。
「国内外の多様な困難に直面している今、問題を引き受けようとする態度こそが必要。」「主権者であろうとすることは、誠実に生きるということです。」
私には氏が何を言っているのか、さっぱり分かりませんが、驚くべき意見を述べています。
「自ら責任を引き受けようとし、衝突を恐れずに、」「勇気ある行動を取った人を、引き合いに出す。」「一人は翁長雄志前沖縄県知事であり、もう一人は、」「天皇退位への強い思いを滲ませた『お言葉』を、2016年に表明した現在の上皇様だ。」
どのような論理の糸をつなげば、こんな組み合わせが出てくるのか、思考回路が不明ですし、説明もしていません。
翁長氏は、那覇市議、沖縄県議、那覇市長時代は自民党に所属していましたが、平成26年に自民党を離れ、沖縄からの基地撤去を主張する共産党と結びつきました。この時の志位委員長と翁長氏の言葉が、ネットに情報として残っています。
〈 共産党委員長・志位和夫氏のエール 〉
「このたたかいの先頭に立つ翁長さんが知事になれば、日米両政府に巨大な衝撃を与え、新しい歴史の扉を開きます。」「翁長さんを知事に押し上げ、沖縄の新しい歴史をつくろう」
〈 翁長雄志氏の返礼 〉
「志位委員長から激励をいただき、本当にこれまでの政治活動が間違っていなかったと感じています。」「一緒に行動して本当に違和感がない。」「なぜもっと前から、一緒にならなかったのかと思います。」
要するに氏のスローガンは、米軍基地反対の一点張りでした。「普天間基地の閉鎖・撤去」、「オスプレイ配備撤回」、「あらゆる手法を駆使した、辺野古新基地反対運動。」というもので、政府に反対し、沖縄の反日活動を煽り、日本国中の左翼過激派を集め、さらには韓国からも集め、平和活動という名の騒動を生み出しただけの県政でした。
不毛な沖縄県政でも、米軍に逆らったという外観だけで、白井氏には「責任ある、勇気に満ちた行動」と映ったのでしょうか。反日・左翼同士なので、氏が翁長氏を賞賛するのは自由です。しかしなぜ、上皇陛下が出てくるのでしょう。憲法を無視し、内閣にも知らせず、NHKを使い、陛下が『お言葉』を発された時から、社会の混乱が始まっています。
これが、「女性宮家」「女性天皇」の議論が湧き出したきっかけでした。それはまさに、2600年以上続く皇室を崩壊させるための、陛下の反乱でもあったと、私自身は今でもそう考えています。陛下の『お言葉』のどこが、これほどまで氏を有頂天にさせるのか、思い当たることは一つしかありません。
「天皇制廃止」を党是とする共産党に、反日・左翼たちは引き寄せられます。「皇室崩壊」につながる陛下の『お言葉』を、氏は評価している・・・としか考えられません。昭和天皇は生涯「私」を傍に置かれ、国民や国のためという「公」を第一とされました。無理にされたのでなく、「立憲君主」とはそうするものという信念で、「私事」を語られませんでした。
しかし上皇陛下の『お言葉』は、最初から最後まで「私事」でした。「体力が続かなくなったから、天皇を退位する。」「残された家族が大変だから、自分の葬儀は簡素にする。」・・等々、国民不在のまま、ご自分のことだけでした。現在眞子さまは、国民の心配や苦悩をお考えにならず、ご自分の恋の成就を願っておられます。刑事事件にもなろうかという、不審な母子との婚姻を進めておられます。
国民と共に歩み、敬愛の中心にあった皇室が、自己中心的なお考えでも済ませられるようになるとは、昭和時代には考えられないことでした。そういう「崩壊」、「破壊」と言う意味で、氏は陛下の『お言葉』を評価しているとしか、考えられません。
昭和52年生まれの氏は、私の息子たちより若い学者です。戦前と戦後を生きた両親や、他の大人たちを見て育った私にとって、戦後は、氏のような言葉で定義してしまえるほど、簡単な時間と空間ではありませんでした。
国民全体が、それこそ汗と涙の日々を重ね、寝る時間を惜しんで働き、やっと手にした「繁栄」と、「平和」でした。アメリカに臣従したから、自然現象みたいに繁栄したのでは決してなく、近隣諸国に支払った賠償金は、血のにじむような国民の税でした。
自分を育ててくれた両親への思いからだけでなく、当時の大人たちへの敬意や感謝があるから、見過ごせない意見となります。英語が喋れないのは、日本人に言うべき意見がないからだと、ひどいことも言っています。英語が喋れない日本人は、全員自分の考えが無いということになり、私は英語が話せないから、自分の意見がないというのでしょうか。バカバカしくて読む気にも、ならない愚論です。
加害者としての責任を感じればこそ、中国、韓国に対し、無償援助やODAといった名目で、どれだけの金額を支払ったというのか。あるいは、尖閣、南京、靖国の問題について、中国が執拗に攻撃してきても、どれほど耐えてきたのか。韓国の言う慰安婦にしても、徴用工にしても、捏造の言いがかりと知りながら、政府は謝罪し、反論さえしていません。必要以上の加害者意識のため、多くの国民は我慢しました。氏はどこを見て、日本人が、ずっと被害者意識だけで生きてきたと、決めつけるのでしょう。
「 日本人である以上、祖国がこのまま朽ち果てていくのは堪え難い。我々は本当の意味での、「敗戦後」を始めなければならない。」
その氏が、恥ずかしげもなくこんなことを喋っています。嘘と横車を押しつけ、相手を威嚇することしか知らない中国政府と、韓国政府の人間に似ています。先日は「両論併記」の共同通信社を褒めましたが、本日は「反日左翼の腐れマスコミ」と遠慮なく言います。