ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

青山繁晴氏の活動 - 3 ( 護る会 への期待と不信感)

2021-06-30 16:48:50 | 徒然の記

 青山氏以下5人の経歴を並べますと、皆が意外と若いのに驚かされました。政治の世界では、まだこれからという年齢です。青山氏も疲れたとか、寝不足だとかぼやいてはおれません。まして、議員を一期で辞めると公言するなど、とんでもない話です。集った同士だけでなく、「護る会」に期待する国民を裏切ることになります。

 ・1  青山繁晴氏 ( 参議院議員  ) 68才    ・2  鬼木誠氏  ( 衆議院議員 ) 48才
 ・3  高木啓氏  ( 衆議院議員 )  56才   ・4   長尾敬氏  ( 衆議院議員 ) 58才。
 ・5   山田宏氏  (参議院議員 )  63才。
 
 青山氏以外の議員の所属派閥が分かり、政党歴も分かりました。最初から自民党議員だったのは、青山氏と鬼木氏だけで、高木氏と長尾氏は、元民主党議員でした。山田氏は新自由クラブに始まり、なんと7回の政党遍歴です。杉並区長だったり、衆議院議員だったり、大阪市の特別顧問、「次世代の党」の幹事長など、多彩な過去の持ち主です。
 
 安倍氏に声をかけられ、政界入りをした青山氏だけでなく、他の議員も元総理となんらかの繋がりを持っています。たかが経歴と、馬鹿にできません。調べると意外な事実の発見があり、もしかすると彼らは、「隠れ安倍派」でないかという推測もできないでありません。党歴の短い5人が、二階幹事長の提案への反対や、正論を発表したりできるのは、こんなところに理由があったのかもしれません。
 
 彼らの活動は、氏の動画、【ぼくらの国会】でほとんど報告されていますが、参考のためいくつかを紹介します。
 
 ・ 令和元年10月 即位礼正殿の儀の翌日、記者会見で「皇位継承の安定への提言」を表明
 
 ・ 令和元年11月 習近平氏の国賓招致に反対する声明を発表。官邸を訪れ、官房副長官に書面を手交

 ・ 令和元年11月 首相官邸を訪れ、旧宮家の皇籍復帰を求める提言書を提出

 ・ 令和2年 2月 自民党の役員会が決めた、議員歳費からの一律5,000円の中国への支援方針に反対。二階幹事長に提出し、「協力しない人はしなくていい」と方針転換させた

 ・ 令和2年 2月 下記内容の声明文を政府に提出

   「中国の武漢熱で、世界が多大な困難に直面しているのに、中国の情報開示には問題がある。」

   「この時期にも関わらず、尖閣への公船、軍用機による中国の挑発行為が続いている。」

   「邦人拘束事案、香港・チベット・ウイグル・南モンゴルにおける人権弾圧についても、何ら解決の兆しがない。」

   「習近平氏の来日は、世界に対し、 "武漢熱 " の終息を日本が認めるかのような、誤ったメッセージの発信につながりかねない。」

   「この観点からも、国賓としての来日のみならず、習氏の来日そのものに、断固反対である。」

 ・ 令和2年 5月 「武漢熱」の感染拡大への対策として、消費税減税法案とりまとめると述べた。

 私は、氏の動画、【ぼくらの国会】をほとんど見ていますので、ブログを綴りながら、熱く語る氏を思い出します。発起人である5氏の経歴を知り、同時に今まで抱いていた「護る会」 への期待と不信感の原因も分かりました。

 安倍氏は在任中、まるでヌエのように、捉え所のない政策を実行し、私を悩ませました。「憲法改正」と「皇室護持」を言いながら、「移民法」、「カジノ法」、「アイヌ新法」など、日本を崩壊させる法律に力を注ぎました。今でも私の中では、氏に対する賛同と怒りの火が燃えています。

 「護る会」の5氏は、あたかも安倍氏の保守政治家としての面だけを受け継いだ、隠れ安部派に見えてきました。「強権発動の独裁者」、「数に驕った長期政権」とマスコミに叩かれましたが、実態は党内の反日左翼、反日リベラル勢力との、せめぎ合いだったのかもしれません。

 そういう政争の中から、「護る会」が生まれたのだとしたら、反対する理由はありません。安倍氏が言えなかった正論を、青山氏らが代弁しているのなら、支援しようかという気にもなります。懸念があるとするれば、中心人物である青山氏が、「疲れるから、一期で議員を辞める」と無責任な発言をしているところと、長尾議員のように、風だけ読んで動いている、信念の疑わしい人物の存在です。表題につけた「護る会 への期待と不信感」は、こういうところから生じています。

 5人の経歴を知り、「護る会」の活動を再確認し、やっと気持ちの整理がつきそうになりました。次回は、それについてご報告しますので、都合のつく方は「ねこ庭」へ足をお運びください。待っております。

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