今日は3月8日、水曜日です。ブログに集中していたせいで、机の横のテーブルに新聞が溜まりました。日付を見ますと2月7日から、およそ1ヶ月分が積まれています。半月分はいつものことですが、1ヶ月は珍しいので自分でも驚いています。
NHKドキュメント『緑なき島』、 『日本史の真髄』 、中国人女性 「私が島を買った」 ・・3つのブログに熱中していました。この間どんなことがあったのだろうと、2月7日から17日まで、11日間の新聞に目を通し、一息ついています。
1. LGBT関連の記事が、8件 ( 首相秘書官の差別発言等による、岸田政権批判 )
2. 新・日銀総裁候補植田氏の記事が、6件
3. 中国の偵察気球関連の記事が、6件
連日のように大きな扱いで報道されていました。ウクライナ戦争、台湾侵略の気配など、国難の情勢が続いているにしては、1.2.の記事の大きな扱いの意味がぴんときません。
1. について私は、世間を騒がせたい反日勢力が、「平和憲法を守れ」のスローガンの代わりに「LGBT」を言い出したと、そのように解釈しています。欧米で騒がれている問題を、日本へ持ち込んだといういつものパターンです。
「海外の先進国では、本気でこの問題に取り組んでいる。」
「それなのに日本人は、無関心でありすぎる。日本は遅れている。」
主張の根底にあるのは、相変わらずの日本蔑視であり、目的は世間を騒々しくし、日本人を分断して争わせることです。共同通信社の記事では、オフレコ発言を記事にした新聞社名を出していませんが、みっともない話です。記事にしないと政治家に約束して話を聞き出し、内容が重大だったから公表したという理由ですが、日頃から新聞社がどれほど政治家をみくびっているのかが見えます。
政治家は、重大な問題を扱うのが仕事だから、迂闊なことを喋りません。右でも左でも、政治家は国と国民に関する重大問題を考えています。「ねこ庭」では政治家を褒めませんが、政治家が取り組んでいる問題の重さは知っています。オフレコだからと話を聞き出した記者は、どんな話を期待していたのでしょう。オフレコと言われ、信じた政治家も軽薄ですが、ルール破りの卑怯さも軽蔑します。自分たちに都合の悪いときは、「取材源の守秘義務はマスコミの魂だ」「報道の自由を守るための規範だ」と、大上段に構えます。
ルール違反の記事を交えて、大見出しの記事を書いているのですから、「国難の国際情勢」が消えています。財政・金融に疎いのでそう思うのかもしれませんが、新日銀総裁の人事が毎日大きな記事になるのは何故なのでしょう。黒田総裁の「超低金利政策」を止めるためには、鳴り物入りの人事情報が必要だったのでしょうか。暗殺された安倍氏の政策を、岸田氏が変えようとしていると、それだけの話でないかと、私には見えます。
中国の偵察用気球の記事は国難につながる重要事ですが、記事の向こうに見えるのは「岸田内閣のドタバタぶり」でした。時系列で紹介すると、次のようになります。
・気球撃墜後、中国はオースチン国防長官との電話階段を拒否した。
・偵察気球が中国軍部隊のものであることを、中国が確認。軍は自国の外務省にも連絡せず独断の行為と発表。
・松野官房長官が、昨年九州西方でも気球を確認していたと発表。
・米国の偵察気球が中国領空を飛行したと、中国が発表。米国がこれを否定。
・中国気球の日本上空飛行の事態を受け、領空侵犯した気球を撃墜できるよう、政府は武器使用の要件緩和を検討。
・自民・公明両党は、政府が検討した「気球撃墜のための条件緩和」を了承した。
核弾頭でも、細菌爆弾でも搭載できる危険な気球に対し、岸田内閣はこのように悠長な対応しかできていません。バイデン大統領が決定した後、気球を撃墜したアメリカとの違いを、共同通信社は伝えせん。飛んでいる気球を目にしていても、政府内で検討会議を開き、結果を自民党と公明党に伝え、了承を得たというのです。こんなことをしているうちに、本物の爆弾が投下されたら日本は壊滅します。
何故こうなるのか。「日本国憲法」が敵への攻撃をできなくしているからです。
「ねこ庭」のブログも、前回論旨が散漫になり、詰まらない内容になりましたが、千葉日報に掲載された共同通信社の記事も、似ようなものでした。散漫な記事を大見出しで発信していますが、国民が知るべき肝心のことを省略しています。
この程度の記事なら慌てて見る必要はありませんが、二つだけ大事な記事があり、共同通信社に感謝しています。
1. 2月15日・・「日本の島 1万4000に」
2. 2月17日・・「成田空港 反対派やぐら 強制撤去」
〈 1. 2月15日・・「日本の島 1万4000に」 〉
中国人女性が、「無人島を私が買った」とSNSで発信したことを受け、岸田氏もやっと国防の手ぬかりに気づいたのでしょう。急遽日本の島の数を調べさせたところ、6,852だった日本の島が、実は14,125だったという記事です。一挙に7,273の島が増えたことになります。国土地理院を含め、呑気な日本がよく見える記事です。
〈 2. 2月17日・・「成田空港 反対派やぐら 強制撤去」 〉
記事の見出しには、「農地奪うな、響く怒号」と書かれていますが、やぐらの建てられた土地はとっくに農地でなくなり、反日過激派の結集地点となり、成田空港の敷地内の滑走路付近にあります。
すでに平成28年に最高裁の判決が確定し、「土地明け渡し命令」が出されています。どうしてこれまで放置されていたのか知りませんが、今回やっと法律が実行されたということになります。土地の所有者はほかにもう1箇所、滑走路の中に飛び地を所有し、この土地が滑走路を曲げさせています。やぐらのある土地は、強制撤去されまたしたが、まだ問題は残っています。強制撤去自体は、総理に無断で出来ないことですから、岸田氏が正しい判断をしたことになります。
しかし一連の記事の向こうに見えるのは、「内閣のドタバタぶり」だけでなく、岸田総理は保守自民党の総理なのか、党内のリベラルと称する反日の総理なのかという疑問です。安倍元総理も、国民を裏切る法律をいくつも作りましたが、それでも二つの旗は国民の前に掲げていました。
1. 憲法改正 ( 軍の再建 ) 2. 皇室護持 ( 女性宮家反対 )
岸田総理は就任以来、何の旗も掲げていません。
次回はもやもや曖昧の総理を離れ、中断していた渡部氏の著作 『日本史の真髄』に戻ります。64回目からです。