「高市氏問題」に関し、胸にわだかまる不可解さと不快感が尾を引いて離れません。「小西文書」が、NHKのテレビと共同通信社の特ダネ記事として発信された日が、3月4日でした。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、事実をもう一度紹介します。
1 . 共同通信社の記事の中での発言 ・・3月4日
・ 政権幹部
「公文書らしいが、総務省の話として処理するしかない。」
2. NHKテレビでの発言 ・・3月4日
・ 岸田総理
「正確性が定かでない文書について、何か申し上げることはない。」「所管の大臣に答弁させる。」
・松本総務大臣
「正確性が確保されておらず、精査中です。」
「文書作成は約8年前で、より正確性を期すために実施した平成17年の〈行政文書管理ガイドライン〉の作成前だった。」
「内容が正確であることを前提に議論することは、難しい。」
この時点で、「小西文書」の信頼性が不確かになっているにもかかわらず、大手マスコミは小西議員の主張が正しいものとして、高市氏攻撃の報道をしました。重要案件がひしめいている国会であるにもかかわらず、不確かな文書で連日辞任を迫られている高市氏を、総理、松本総務大臣、政権幹部某氏は、なぜ支援の手を差し伸べなかったのか。
青山繁晴氏はなぜ、もっと的確に意見を表明しないのか ?
3月10日【ぼくらの国会 484回】 3月16日【ぼくらの国会 487回】
氏は高市氏の件を2回取り上げていますが、説明の姿勢は総理、松本総務大臣、政権幹部某氏と変わらない冷淡さです。3月15日の〈 6 ( 青山氏の結論 )〉では、氏を傷つけたくなかったため、肯定的な説明をしました。しかし3月16日の【ぼくらの国会 487回】見た今は、胸にわだかまる不可解さと不快感がよみがえりました。
信念に従い誰にでも本気で立ち向かう青山氏は、どこへ行ったのか ?
期待している氏であるだけに、もやもやしたものが消えません。失った日本の尊厳を取り戻すためなら、基本を譲らない。中途半端な妥協や忖度をしないと、それが私の知るこれ迄の氏でした。
『 中国人女性「私が島を買った」』のブログの時も、知っているはずの無人島の売主に言及しない不自然さが、もやもやとした割り切れなさを残しました。高市氏の件では、支援とも言えない曖昧な説明でお茶を濁しています。
習近平氏の国賓招致反対、重要土地利用規制法制定、11宮家の皇籍復帰問題、憲法改正、スパイ防止法制定など、「護る会」の中心で党内外の反対勢力と戦っている氏が、なぜ日頃の本気を出さないのか不思議でなりません。
本来の氏であれば、次のように言っているはずです。
「内容の不確かな文書で、高市氏おろしをする野党は基本が間違っている。」
「岸田総理と松本大臣は、なぜハッキリと言って国会の空転を止めないのか。」
「書いた人間が誰なのか、総務省でわからないはずがない。国民のための政治をするのなら、関係者を国会に呼んで説明させれば済むことでないか。」
「難問山積の国会で、らちもない話で貴重な時間をダメにすることが、国民に選ばれた政治家のすることか。政治家の使命を忘れているではないか。」
熱い言葉で語るはずの氏が、なぜ曖昧な姿勢のままでいるのか。いつも氏が語る言葉を、私が氏に言わなければならないという矛盾した状況をなんと理解すれば良いのか。「ねこ庭」の水溜りに涌いたボウフラ君の言葉を、つい思い出します。
「自民党に、真の愛国者など皆無だろう?」
「愛国者・もどきは、掃いて捨てる程居るだろうが、」
【 ぼくらの国会 】を武器にして、国内外の敵対勢力と戦っている氏はどこへ行ったのか ? 全国にいる青山氏を支援する国民が、どんな思いで今回の氏を見ているのか、聞いてみたい気がします。