「次回は、こんな状況であるというのに、自民党の議員諸氏が高市氏の応援に声を上げないのはなぜか・・不思議なこの現象について調べてみたいと思います。」
これが今回のテーマですが、特別のことをするわけではありません。机の上に積んだ千葉日報と、ネットの情報を整理するだけです。まず最初に、前回紹介した11件の記事の中で、自民党の議員がどのような意見を述べているのかを調べてみました。大きな扱いの記事が毎日のように続いているのに、たった1箇所、数行の記事しかありませんでした。
〈 令和5年3月4日 7面・国際政治 〉 4段組み記事(紙面の4分の1)
「〈公平〉名目 法解釈変更試みか」「安倍政権、報道番組に不満」「どう喝」「呼応」「たんか」
3月4日は、国内政治 ( 6面 ) と国際政治 ( 7面 ) を使い、共同通信社が特ダネ扱いで報じた初日です。貴重な情報なので、そのまま全文を紹介します。
「政権幹部は、〈公文書らしいが、総務省の話として処理するしかない〉と漏らした。」
これだけの文章ですが、今となっては意味のある言葉になります。岸田総理の答弁と松本総務大臣の答弁に並べて読みますと、既にこの段階で政府は「小西文書問題」の結論を得ていたことになります。
〈 岸田総理の答弁 〉
「正確性が定かでない文書について、何か申し上げることはない。」
「所管の大臣に答弁させる。」
〈 松本総務大臣の答弁 〉
「正確性が確保されておらず、精査中です。」
「文書作成は約8年前で、より正確性を期すために実施した平成17年の〈行政文書管理ガイドライン〉の作成前だった。」
「内容が正確であることを前提に議論することは、難しい。」
政権幹部が誰なのか名前が隠されていますが、3人の発言を読みますと、岸田政権が「小西文書」をどのように扱おうとしているのかが、見えてきます。
「内容が不正確なのだから小西議員を相手にせず、言わせるだけ言わせておこう。」
「余計なことを喋ると絡んでくる相手なので、適当に相手をしておこう。」
「どっちに転んでも、総務省の不手際になるだけだから、相手にしない方が良い。」
記事を読んでの推測ですが、当たらずとも遠からずと考えています。小西氏の仮定の質問より、取り組まなければならない重大事が目白押しです。
「ウクライナ支援問題」「ロシア、中国首脳との対応策」「領空侵犯する飛行船、ドローンへの撃墜問題、」「LGBT法への対応」「財政政策転換のための日銀総裁人事」「北朝鮮のミサイル発射問題」「徴用工問題に関する韓国への対応」
どの問題も一つ間違えば、日本の危機を招きかねませんので、「小西文書」に関わっている時間はありません。マスコミが騒ぐのでムゲにできない、というのが本音ではないでしょうか。高市氏が辞任することになったとしても、岸田総理には痛くも痒くもありません。「小西文書」のおかげで、総理の差別発言や秘書官の更迭問題が記事にならなくなったので、もしかすると岸田氏には好都合という気もします。
推測をしたのは、昨日でした。
「国民の皆様に、国会内での問題を何でも報告し、ともに政治を考えていきたいのです。」
青山繁晴氏が【ぼくらの国会】の動画で、どのように伝えてくれるのかと待っていました。しかし氏は、いっこうに「小西文書問題」を取り上げませんでした。高市氏は「護る会」の所属議員であり、亡くなった安倍総理が支援していた人物ですから、無関心であるはずがありません。
さまざまな疑問について、明確な説明がしてもらえると期待し、毎日【ぼくらの国会】を見ましたがダメでした。やっとそれらしき動画を見つけたのは、3月10日【ぼくらの国会 484回】でした。それらしきというのは、ブログのタイトルも違い、内容もほんの少し高市氏に触れただけだったからです。
これほど大手メディアが騒ぎ、ネットの世界でも話題になっているのに、青山氏の姿勢は??でした。「ネット社会での天才政治家」である氏が、何も考えずにこうした対応するとは考えられません。次回は【ぼくらの国会 484回】を紹介しつつ、検討してみたいと思います。