ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

「小西文書」から見える自由民主党の姿 - 5 ( 岸田政権の対応 ? )

2023-03-14 22:09:55 | 徒然の記

 「次回は、こんな状況であるというのに、自民党の議員諸氏が高市氏の応援に声を上げないのはなぜか・・不思議なこの現象について調べてみたいと思います。」

 これが今回のテーマですが、特別のことをするわけではありません。机の上に積んだ千葉日報と、ネットの情報を整理するだけです。まず最初に、前回紹介した11件の記事の中で、自民党の議員がどのような意見を述べているのかを調べてみました。大きな扱いの記事が毎日のように続いているのに、たった1箇所、数行の記事しかありませんでした。

〈 令和5年3月4日 7面・国際政治 〉 4段組み記事(紙面の4分の1)

 「〈公平〉名目 法解釈変更試みか」「安倍政権、報道番組に不満」「どう喝」「呼応」「たんか」

 3月4日は、国内政治 ( 6面 ) と国際政治 ( 7面 ) を使い、共同通信社が特ダネ扱いで報じた初日です。貴重な情報なので、そのまま全文を紹介します。

 「政権幹部は、〈公文書らしいが、総務省の話として処理するしかない〉と漏らした。」

 これだけの文章ですが、今となっては意味のある言葉になります。岸田総理の答弁と松本総務大臣の答弁に並べて読みますと、既にこの段階で政府は「小西文書問題」の結論を得ていたことになります。

  〈 岸田総理の答弁 〉

 「正確性が定かでない文書について、何か申し上げることはない。」

 「所管の大臣に答弁させる。」

  〈 松本総務大臣の答弁 〉

 「正確性が確保されておらず、精査中です。」

 「文書作成は約8年前で、より正確性を期すために実施した平成17年の〈行政文書管理ガイドライン〉の作成前だった。」

 「内容が正確であることを前提に議論することは、難しい。」

 政権幹部が誰なのか名前が隠されていますが、3人の発言を読みますと、岸田政権が「小西文書」をどのように扱おうとしているのかが、見えてきます。

 「内容が不正確なのだから小西議員を相手にせず、言わせるだけ言わせておこう。」

 「余計なことを喋ると絡んでくる相手なので、適当に相手をしておこう。」

 「どっちに転んでも、総務省の不手際になるだけだから、相手にしない方が良い。」

 記事を読んでの推測ですが、当たらずとも遠からずと考えています。小西氏の仮定の質問より、取り組まなければならない重大事が目白押しです。

 「ウクライナ支援問題」「ロシア、中国首脳との対応策」「領空侵犯する飛行船、ドローンへの撃墜問題、」「LGBT法への対応」「財政政策転換のための日銀総裁人事」「北朝鮮のミサイル発射問題」「徴用工問題に関する韓国への対応」

 どの問題も一つ間違えば、日本の危機を招きかねませんので、「小西文書」に関わっている時間はありません。マスコミが騒ぐのでムゲにできない、というのが本音ではないでしょうか。高市氏が辞任することになったとしても、岸田総理には痛くも痒くもありません。「小西文書」のおかげで、総理の差別発言や秘書官の更迭問題が記事にならなくなったので、もしかすると岸田氏には好都合という気もします。

 推測をしたのは、昨日でした。

 「国民の皆様に、国会内での問題を何でも報告し、ともに政治を考えていきたいのです。」

 青山繁晴氏が【ぼくらの国会】の動画で、どのように伝えてくれるのかと待っていました。しかし氏は、いっこうに「小西文書問題」を取り上げませんでした。高市氏は「護る会」の所属議員であり、亡くなった安倍総理が支援していた人物ですから、無関心であるはずがありません。

 さまざまな疑問について、明確な説明がしてもらえると期待し、毎日【ぼくらの国会】を見ましたがダメでした。やっとそれらしき動画を見つけたのは、3月10日【ぼくらの国会  484回】でした。それらしきというのは、ブログのタイトルも違い、内容もほんの少し高市氏に触れただけだったからです。

 これほど大手メディアが騒ぎ、ネットの世界でも話題になっているのに、青山氏の姿勢は??でした。「ネット社会での天才政治家」である氏が、何も考えずにこうした対応するとは考えられません。次回は【ぼくらの国会  484回】を紹介しつつ、検討してみたいと思います。

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「小西文書」から見える自由民主党の姿 - 4 ( 公文書神話の崩壊 )

2023-03-14 13:48:43 | 徒然の記

 3月4日から今日(3月14日)まで、11日間の新聞記事を下記にまとめてみました。日付の変わるごとに、青色表示の文字にしました。同じ日に二つの記事がある場合は、もう一方を黒字にしています。

 記事の見出しだけを読みますと、高市氏が高圧的に否定し、小西氏が食い下がっているという図式になっています。記事の中身はまだ読んでいませんが、先にテレビの動画で岸田総理と松本総務大臣の答弁を見ていますので、共同通信社の姿勢が丸見えです。

 「正確性が定かでない文書について、何か申し上げることはない。」

 「所管の大臣に答弁させる。」

 3月4日のテレビ動画で、岸田総理が小西氏の質問を素っ気なくかわし、以後は松本総務相に答えさせています。文書が本物か偽物かの話以前に、内容の正確性がハッキリしないと総理が答えています。この時松本総務大臣も、曖昧な答弁をしています。

 「正確性が確保されておらず、精査中です。」

 「文書作成は約8年前で、より正確性を期すために実施した平成17年の〈行政文書管理ガイドライン〉の作成前だった。」

 「内容が正確であることを前提に議論することは、難しい。」

 保守系のネットで指摘されている点を紹介すると、事情を知らない息子たちにも理解ができると思います。

   ・正式文書には作成した人物の名前が書かれているはずなのに、無記名である。

   ・重要な事実なのに、電話した日時が不明であるのはおかしい。

   ・文書の配布先が、旧郵政省の関係者だけに出され、旧自治省の関係者に回されていない。つまり省内の身内だけの回覧で、全体でチェックされないまま保管されている。

   ・名前が公表できないとしても、文書作成に関わった人物が特定できないというのは考えられない。

 高橋洋一氏の説明によりますと、省庁の公文書といっても色々あり、何人かの情報共有のためのメモみたいな文書もあるから、公文書なので正しいと思うのが、間違いのもとと言います。

 「小西議員に実名を出された人は、今頃真っ青になっているんじゃないの。」

 「いい加減な文書を書いた責任を取らされ、出世の道がなくなるだけでなく、左遷でしょうね。」

 国会でこのような話ができませんから、松本総務大臣は「ただいま精査中」としか答弁できません。従って焦点は総務省の内部問題となり、高市氏の知らない話で、、小西氏も詰まらない文書をつかまされたということになります。こうした事実を全く報道せず、「高市下ろし」をする共同通信社のいかがわしさが一目瞭然です。

 NHK、共同通信社、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞は、「高市氏下ろし」にやっきになっているだけというお粗末な話です。息子たちに言います。

 「テレビや新聞社の記事を、真面目に読む必要はありません。」

 ということで、私も以下の記事を読むのをやめました。紹介するだけ時間の無駄です。テレビの報道や新聞記事の内容が知りたい人は、左翼系の動画を探せばいくらでもありますから、そちらを読まれることをお勧めします。

〈 令和5年3月4日 6面・政治 〉 写真入り・5段組み記事

  「放送法文書巡り国会紛糾」「立民小西氏〈圧力〉」「当時総務相高市氏〈捏造〉」「安倍政権下 総務省作成か」

〈 令和5年3月4日 7面・国際政治 〉 4段組み記事(紙面の4分の1)

 「〈公平〉名目 法解釈変更試みか」「安倍政権、報道番組に不満」「どう喝」「呼応」「たんか」

〈 令和5年3月5日 6面・政治 〉 4段組み記事

 「放送法解釈変更  火種に」「総務省内部文書 与野党が攻防」「立民 当時の大臣・高市氏追及」

〈 令和5年3月7日 6面・政治 〉 3段組み記事

 「首相〈報道介入当たらず〉」「元補佐官 放送法解釈紹介」

〈 令和5年3月8日 6面・政治 〉 5段組み記事(紙面の4分の1)

 「放送法文書認め異例公表」「政治的公平 解釈巡り   総務省、安倍政権下で作成」「高市氏否定、野党〈圧力〉」「〈知る権利〉阻害懸念」

〈 令和5年3月8日 6面・政治 〉 4段組み記事

 「民報関係者ら 反発強まる」「テレビ局へのけん制 」

〈 令和5年3月9日 6面・政治 〉 写真入り・5段組み記事(紙面の4分の1)

 「総務省〈捏造考えにくい〉」「放送法文書、正確性精査」「高市氏、関与全面否定」 

〈 令和5年3月10日 6面・政治 〉 写真入り・6段組み記事(紙面の4分の1)

    「解釈変更で〈報道萎縮〉」「高市氏、文書内容を否定」

〈 令和5年3月12日 6面・政治 〉 3段組み記事

    「放送法解釈変更巡り対決」「野党追及強化、高市氏反発」

〈 令和5年3月14日 6面・政治 〉 6段組み記事(紙面の4分の1)

    「高市氏に説明  可能性高い」「総務省、放送法文書巡り」「予算委、見解対立鮮明」

〈 令和5年3月14日 6面・政治 〉 4段組み記事

    「報道の自由へ〈介入〉65%」「世論調査  徴用工解決策評価57%」

 次回は、こんな状況であるというのに、自民党の議員諸氏が高市氏の応援に声を上げないのはなぜか・・不思議なこの現象について調べてみたいと思います。

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