昨日共産党の批判をし、ボウフラ君にも付言したため、早速彼が意見を述べてきました。いつもの悪態でなく、真面目な姿勢ですから、真面目に答えたくなりました。
息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々へ、まず最初にボウフラ君の真剣な意見を紹介します。
強硬な姿勢は改善に繋がらぬ、日本の「良さ」である「のらりくらり」を生かし、八方美人と揶揄されようが上手に立ち振る舞う事こそが、真に日本を護り末永く繁栄させる道ではないか。
「このように、過去にも現在にも、中・長期の視点から見ても、日本が軍事侵略を受ける可能性は、ほとんど絶無に等しい。」
22前は、日本はどこの国からも軍事侵略を受ける可能性が絶無に等しいから、憲法を改正し軍隊を持つ必要がない、と言う意見でした。今回は、どこの国を相手にしても日本は破滅しかないから、自衛の軍を持つ意味がないと変わりました。
・アメリカの思惑に乗って、他国を挑発せず、譲れる処は譲り、高度な外交戦略の元、粘り強く交渉し、関係を強化する。
高度な外交戦略で生き残るべしと、確かに志位元委員長も「平和外交」と言う言葉で強調していました。そして元委員長が出した結論がこれです。
・日本の「良さ」である「のらりくらり」を生かし、八方美人と揶揄されようが上手に立ち振る舞う事こそが、真に日本を護り末永く繁栄させる道ではないか。
この結論を、日本人の何人がうなづくと思っているのでしょう。日本共産党という小さな集団の中でお山の大将になっていると、日本人の本質を忘れるという見本です。
日本の「良さ」である「のらりくらり」??? 公党のトップにいながら、なんという認識の低さでしよう。「のらりくらり」が日本の良さ???
一党独裁の共産党が政権を取ったら、志位氏は日本の頂点に立つ訳ですが、日本人の矜持はどこへ行くのでしよう。
八方美人と揶揄されようが上手に立ち振る舞う事こそが、真に日本を護り末永く繁栄させる道ではないか。・・・これでは今の日本とどこが変わるのでしょう。米国に従属させられ、中国に脅され、韓国・北朝鮮に言いたい放題を言われ、ロシアからは適当にあしらわれ、この状態が続くことが「末長い繁栄」だと、どこからこのような腑抜けの思考が出てくるのでしょう。
異論を許さない共産党が政権党になると、(議長)委員長が独裁体制を敷き、陛下の地位に取って代わるのですが、こんな卑屈なトップを敬う国民は皆無でしょう。政権を取る可能性も能力もないからといって、無責任な意見で党員を惑わすのは、立派な政治家のすることではありません。
国民の一人として、志位氏に言います。経済的に保障されるとしても、屈辱の生存を繁栄と喜ぶ日本人はいません。国土の全部を防衛しようと、そんなことを考えている自衛隊のトップもいません。核戦争になれば、どの国も破滅するという認識がないのは、志位氏一人です。
「相手が核を使うのなら、こちらも核を使う。」「日本の核武装が間に合わないのなら、相手の核を、相手国で爆発させる武器を多量に発射し壊滅させる。」
「無理難題を言うならず者国家に対しては、やられたらやり返す。滅びる時は一蓮托生。」
世界情勢がここまで緊迫している現在、日本全土を防衛する軍備体制など本気で考えている防衛省の幹部はいないはずです。憲法を改正すると「戦争法」と言い、軍の再建をすると「戦争国家」と言い、自衛の備えに反対する志位氏の共産党の思考こそが、日本の安全をおびやかすのだとそろそろ気づいて欲しいものです。
「やられたらやり返す。滅びる時は一蓮托生。」と言う覚悟が、国を守ります。日本に核を使えば、使った国も滅ぼされると分かったら、迂闊に攻められなくなります。
覚悟と備えをした上でなら、共産党のいう「高度な外交戦略」が生きます。志位氏も政治家の端くれなら、現実的な外交論を喋るべきでしょう。真面目に日本の明日を考えている国民に対し、脳内お花畑な「輩」の発想などと何時迄も言わせるような党内教育を考え直したらどうなのでしょう。共産党が嫌われ、国民に相手にされないのは、ボウフラ君でなく、お山の大将の志位委員長の責任でしょう。
予定外のブログになりましたが、ボウフラ君の真面目さに敬意を表し、共産党の間違いを紹介しました。昨日の朝以来、氷雨の降る寒々とした「ねこ庭」です。こんな日には、ヴェルレーヌの詩がピッタリです。
巷に雨の降るごとく
わが心にも涙降る。
かくも心ににじみ入る
このかなしみは何やらん?
堀口大学の訳詩ですが、訳者に無断で「ねこ庭」で少しだけ青字部分を書き換えました。
巷に雨の降るごとく
わが心にも雨が降る。
かくも心ににじみ入る
このかなしみは何やらん?