ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

白井聡氏の寄稿文 ( 成長を忘れた反日学者の例 )

2021-06-17 12:57:30 | 徒然の記

 6月11日金曜日の新聞で、8年ぶりに白井聡氏の寄稿文を読みました。昭和56年生まれの氏は、今年44才です。当たり前の話ですが、8年前に氏の寄稿文を読んだ時は、36才だったことになります。当時まだ朝日新聞の読者だった私が、どんな思いをしていたのか、ブログを探しましたので転記します。

 「今月一杯で、朝日新聞店との契約がやっと終わる。」「7月限りで、この忌々しい、反日の新聞とオサラバできる。」「だから、腹立たしい記念のために、朝日の記事をブログに載せる。」「あと10日の辛抱だ。長かった、実に長かった。」

 記念のためのブログにしたのが、氏の記事でした。氏の意見は「永続敗戦論」と呼ばれているらしく、新進気鋭の学者の論理だと、朝日新聞が褒めていました。今回共同通信社はさほど持ち上げていませんが、6段組の大きな扱いで、氏の写真まで掲載していますから、それなりの評価をしていることが分かります。

 昨日はやっと国会で、憲法改正のための「国民投票法」と、国土を守る「土地利用規制法」が成立しました。戦後76年目にして、やっと日本を取り戻そうとする動きが軌道に乗り始めました。そんな時に、久しぶりとはいえ、反日左翼学者のたわごとを目にし、興醒めしてしまいました。

 8年経っても、少しも成長しない学者の愚かさを、息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々に伝えずにおれなくなりました。8年前と現在の意見を、論評無しで並べますので、自分の目で確かめてください。

 〈 8年前の「朝日新聞」掲載記事 〉

 ・  日本が、敗戦をなかったことにしていることが、今もなお、日本の政治や、社会のありようを規定している。( この状態を、氏は「永続敗戦」という新造語で表そうとしている )

 ・   昨今の領土問題は、日本社会に、異常な興奮を呼び起こしている。中国や朝鮮に対する挑発的なポーズは、対米従属的な状態にあることによって生じている 、"主権の欲求不満" 状態を、埋め合わせるための代償行為だ。

 ・  戦後とは、容認し支えてくれるアメリカに対しては臣従し、侵略した近隣諸国との友好関係は、カネで買うことによって、平和と繁栄を、享受してきた時代だ。

 ・  A級戦犯を祭った靖国神社に参拝したり、侵略戦争の定義がどうこうと、理屈をこねたりすることによって、日本人は、自らの信念を慰め、敗戦を観念的に否定してきた。

 ・  必敗の戦争に突っ込んだことについての、戦争指導者たちの国民に対する責任は、ウヤムヤにされたままだ。対内的な戦争責任が、あいまい化されたからこそ、対外的な処理も、おかしなことになった。

 ・  日本人が英語が下手なのは、言うべき事柄がないからだ。つまり、自分の意見がないからだ。

 ・ 戦後の日本人は、ずっと被害者意識で生きて来た。加害者としての責任感を、持っていない。恥の中に生き続けることを、拒否すべきた。それが、自分の言葉を持つということでもある。

 〈 現在の「共同通信社」配信記事 

 ・   日本人である以上、祖国がこのまま朽ち果てていくのは堪え難い。我々は本当の意味での、「敗戦後」を始めなければならない。

 ・   否認は、現実を認めることによる不安を回避するための、防衛機制だ。

 ・  それは敗戦を、終戦と言い換えたことに象徴されている。丸山眞男に代表される戦後思想は、この態度を乗り越えるために奮闘した。 

    ・   しかし東京電力福島第一原発事故後に広がったのは、原発推進への執着という、破滅の否認だった。

    ・  無反省、無責任、思考停止、この否認の国民的態度が、安倍政権を歴代最長化させた。

 ・   3・11 後の日本の惨状を否認したいという、国民の期待に対し、日本の敗戦を認めたくない安倍前首相は、ピッタリだった。

     ・   否認の態度は、権力維持が目的となった菅政権でさらにひどくなった。

 大抵の人は、謙虚に学べば、時を重ねるほどに賢くなりますが、氏は何年経ってもバカなままです。氏の思考の根底にあるのは、「日本だけが悪かった」「日本だけが間違った戦争をした」という、「東京裁判史観」です。別名「敗戦思考」とも言います。

 「 日本人である以上、祖国がこのまま朽ち果てていくのは堪え難い。」・・・典型的反日・左翼である氏が、よくもこんなことが言えたものです。ここで終わると中途半端なので、もう少し続けます。気短な方は健康に良くないので、次回の訪問はおやめ下さい。

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『最後の殿様』 -3 ( 宮内庁の使命 )

2021-06-16 13:30:17 | 徒然の記

 おふじさんについて語る前に、侯自身に関する情報を整理しておきます。明治19年に、元越前福井藩主松平慶永 ( 春嶽 ) の五男として生まれた侯は、明治41年に尾張徳川家の入婿となり、家督を相続し、松平性から徳川姓へと変わります。

 父君の春嶽侯が3才の時に亡くなり、8才になるまで生母に育てられたと言いますので、おふじさんの思い出話はその頃のことです。30ページの食事の場面に戻ります。

 「ご飯のおかわりは、上の者から順にする。」「長幼の順が決まっているから、弟の僕は最後である。」「先にすんでも、膝に両手を置いて、」「姉の済むのを、待つのである。」「この順序を間違えると、母は厳しく注意した。」

 「言葉遣いも、目上、未知、同輩以下の三つの使い分けがあった。」「仮に " 承諾  " の場合、目上には、" かしこまりました  " 」「未知や親しくない人には、" 承知しました   " 」「同輩やそれ以下には、"  承知  "  である。」

 「母だけではない。」「女中でも家扶、家従のものも、いずれも相応の教養があって、」「僕らにも厳しかった。」

 「若様は大きくなると、殿様になるのですから、」「誰に対しても謙虚で、丁寧でないといけません。」「目下の者にも、何かしてもらったら、」「必ず、ありがとうと礼を言わねばなりません。」

 ある時侯が友人の家へ行き、「そんなことをすると、損だよ。」と言った時、若い女中が聞き咎めて諭したそうです。

 「若様は、そんなことで損得を言うものではありません。」「損は、ご自分でお受けになるのです。」「損得で、ものごとを見てはなりません。」

 厳しい躾にはおふじさんだけでなく、家の使用人たちまでが参加していました。人権無視の封建時代と学校で教えられましたが、それだけではなかった社会が見えてきます。侯もまた、これらを当然のこととして受け入れています。

 「これらの礼儀作法、言葉使いは、僕が物心ついた六つ七つの頃、」「すでに身についていた。」「礼儀作法について、特に教わった記憶がないのは、」「生まれてからもの心つくまでの幼児期に、全て躾けられていたからである。」

 「僕はこの厳しい母のおかげで、いかなる場所、いかなる人物の前に出ても、」「礼儀作法、言葉使いで、恥ずかしい思いをしたことがない。」「宗家に出向いても、また尾張徳川家の養子になったときも、」「一歩も臆しなかった。」「すべて、母と呼べない母の、深い愛情のお陰であった。」

 侯の言葉を読むとき、母を思う心の厚さに目が潤んできました。この文章のどこに、側室の子として生まれた劣等感が感じられるのでしょう。ネットの情報をまとめた反日学者の説明の、間違っていることを教えられます。

 侯の書を読んでいる間中、私の頭から去らないのは、300年間続いた徳川幕府と、2500年以上続いている皇室との比較考察でした。徳川幕府でさえ、男系相続者を絶やさないため、心を砕いています。それが側室であり、御三家の仕組みでした。昭和天皇以前には、皇室にも妃(側室)制度がありましたし、徳川の御三家に相当するのが、11宮家を含む宮家制度でした。

 国をまとめ、国民をバラバラにしないため、直系男子相続という仕組みがどれほど大切なものかを、「有識者会議」のメンバーが理解しないというのなら、私たち国民が教えてやりたくなります。

 小室母子問題について、 「秋篠宮様が・・」「眞子さまが・・」と、つまらない言い訳をリークする前に、侯の著作を読んではどうなのでしょう。ここでは女中や使用人ですら、若殿に苦言を呈しています。国民の上に立つ方への教育に、本気で向き合っています。時代が違う、環境が違うという前に、時代を超えて存続すべき皇室にとって、何が大切なのかを、宮内庁長官の西村氏と皇嗣職大夫の加地隆治氏は、検討したのでしょうか。

 彼らに「皇室護持」の使命感があるのなら、障碍になっているものを、取り除く仕事から始めれば良いのです。皇室の中にある障碍、政府内にある障碍、国会内にある障碍と、整理区分し、変えていくのが仕事であるはずです。宮内庁には、他の組織に働きかけられるだけの役割と権限が与えられているのですから、行使しないというのは、やはり怠慢の誹りを免れません。

 一夫一婦制が正しい在り方だと、昭和天皇は信念をもたれ、妃(側室)制度を廃止されました。ならばせめて、11宮家の皇籍復帰の重要性くらい、宮内庁の官僚は理解しなくてどうするのでしょう。GHQに協力し「皇室崩壊」に手を貸したいのなら、今のままでいけば良いのでしょうが、「日本を守る」気持ちがあるのなら、「有識者会議」などに任せて良いはずがありません。

 宮内庁の人々は、「皇室護持」のための使命と権限を、今こそ活用すべきです。政府を動かし、マスコミを動かし、国民を味方につけ、秋篠宮様や眞子さまに向き合ってはどうなのでしょう。

 困難を承知の上で言いますが、もしかすると、愛子天皇を望まれている美智子様や上皇陛下とも、向き合うことになるのかもしれません。2500年以上の伝統を持つ皇室のため、身を呈する覚悟ができないのなら、「おふじさん」に及びませんし、名も無い若い女中や家僕たちにも劣るのではないでしょうか。

 「読み方によっては、歴史書になる」と言いましたが、次回からは、歴史を語る侯本来の話に戻ります。目次の後の、10ページです。

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『最後の殿様』 -2 ( おふじさん )

2021-06-15 22:07:18 | 徒然の記

 松平婦知子さんを、ネットで調べますと興味深い事実が分かりました。情報をまとめた人物は、恐らく左翼系の人物であろうと推測しました。理由は二つです。

 1. 側室制度を否定的に捉え、義親侯が生涯コンプレックスを抱いたと説明している。

 2. 松平婦知子さんの名前を、糟屋婦志子さんと間違って書いている。

 侯の自伝を読めば、コンプレックスどころか、生母への誇りを語っています。コンプレックスがあるのなら、自伝の中でここまで堂々と披露するでしょうか。ただし、松平婦知子さんの出自は、間違いない事実のようです。

 「婦志子は、徳川家定夫人・天璋院の御用人、糟谷十兵衛の4女である。」

 将軍のご令室なら、正しくは御台所と言うべきでしょうが、情報の作成者は礼儀も払いません。平気で、大切な名前も間違えます。たとえ糟屋家の4女であっても、春嶽侯のお子を宿したことで松平姓となったのに、それをわざわざ糟屋婦志子としか書かないところに、この人物の偏見が感じ取れます。

 余計な回り道をし、つまらないネットの情報を取り上げているのは、反日左翼学者の情報操作の実例を、息子たちに伝えたいからです。過去には過去の価値基準があっても、現在の価値観で評価し、「遅れている」、「間違っている」と、批判の対象にします。こういう思考しかできないから、「男女平等」や「女性の社会進出」などと、軽薄な意見で、日本の伝統と文化を破壊します。

 侯の著書のテーマは、側室問題ではありませんが、昨日までの「有識者会議」への鬱憤が消えないためか、つい横道へ深入りします。ここでもう一度、著書の30ページに戻りましょう。

 「勤勉と誠実の表現として、俗に "  朝から晩まで   " というが、」「母は、 "  朝から朝まで   " 僕らを見守っていた。」「夜は何度も見回りにくる。」「夜着が外れていると、かけてくれる。」「姉たちは日本髪で、箱枕をして寝る。」「枕を外していると、取り上げて、謝らねば返さない。」

 「日本髪は箱枕がないと崩れるから、姉たちは謝る。」「寝相が悪いと、朝まで紐で括られる。」「厳しく躾けられると、やがては正しい姿勢で寝るようになる。」「いつでもどこでも正しく座って、膝を崩すことは許されない。」

 殿様は自由気ままに、わがままに育てられていると思っていましたが、将軍家につながる大名家ともなれば、幼い頃から修行の日々でした。

 「食事の時、おふじさんは自分の部屋で食べる。」「母子でも、主人と召使いの別がはっきりしていた。」「母は箸の持ち方、あげおろし、食事の順序をこと細かく注意する。」「食事は一汁二菜、香のものを入れて三菜である。」

 大切なところなので、丁寧に転記します。

 「食事の際は、左の飯椀の蓋を、左手で取って左へ置く。」「右の蓋は、右手で取り、右へ置く。」「箸は両手で揃え、右手で綺麗に持つ。」「ご飯を一口食べ、汁を飲み実を食べる。」

 「後は菜を自由に食べるが、菜から菜に渡ってはいけない。」「ご飯を先に食べるのは、米が主食で、」「農民への感謝の気持ちである。」

 この下りを読んだ時、私は仁徳天皇の読まれた歌を思い出しました。

  高き屋に 上りてみれば 煙立つ

   民のかまどは にぎはいにけり

 高い山に登り下を見ると、多くの煙が立ち上っている。民は豊かで、天下は安泰だなと安心された、天皇の歌だと習いました。将軍家に連なる殿様が、食事のたびに農民に感謝されているのだと語られますと、仁徳天皇の御製への信憑性がさらに高まります。

 天皇が即位された時、人家のかまどから炊煙が立ち上がっていないことに気づき、その困窮ぶりに胸を痛められ、租税を3年間免除し、天皇ご自身もその間は、宮殿の屋根の茅の葺き替えをしないで過ごされたと、小学生の頃教わりました。まだ日教組が猛威を奮わない時の、田舎の学校でしたから、先生も子供たちにそんな話をしてくれていました。

 侯の著作を読んでいますと、反日左翼に毒されない昔のことを、思い出させられます。「古くても新しい書」とは、氏のような本を言うのでしようか。図書館の廃棄本とはいえ、私には煌めく宝石のような一冊です。読後には有価物として出さず、本棚に残し、息子たちへの贈り物に加えます。

 次回も、おふじさんの話を続けますので、どうか皆さんも「ねこ庭」へお立ち寄りください。お待ちしております。

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『最後の殿様』

2021-06-15 15:46:43 | 徒然の記

 「反日野党の詰まらない国会質疑と、腐れマスコミの安部政権攻撃、官僚たちの不始末と反安部の動き等々、ニュースを見ていると、こみ上げる怒りを持て余します。」

 「そんな日々を横目に、歴史を遡り、過去を再検討しています。これでいいのかと自問自答しつつも、現在の政治状況を理解するには、やはり歴史を知る必要があると、そう思います。」

 「日本の過去には、立派な事実ばかりでなく、悪どい行為も汚い話もあります。けれども、卑屈な " 敗戦思考 " だけには偏るまいと、心しています。事実を知ること・・そうすれば、反日政治家や、おかしな保守議員の間違いが見えてきます。」

 今から3年前の4月に、 臼井勝己氏の著『日中戦争』を読んだ時の感想の一部です。「知覧の米兵慰霊碑」、「有識者会議」、「共同通信社への謝罪」とブログを綴って以後、自民党にも野党にも期待が持てなくなり、パソコンに向かう気力を無くしました。

 冒頭の文章中の、安倍氏の名前を菅氏に置き換えますと、そのまま現在の政治情勢と同じです。3年前の私は、マスコミや政治家たちの言動に惑わされず、「温故知新の読書」の大切さを語っていました。「有識者会議」や「国民投票法」、「土地利用規制法」の結果がどうなろうと、そんなことで元気をなくしてどうするのかと、自分で自分を叱りました。

 「継続は力なりと」言った自分に恥ずかしくないのか、息子たちや「ねこ庭」を訪問される方々に対して、不甲斐ない姿のままで良いのかと、久しぶりに自戒いたしました。そこでやっと、1週間ばかり前に読み終えた本の書評をする気持ちを取り戻しました。

 徳川義親氏自伝『最後の殿様』( 昭和48年刊 講談社 ) です。48年前の本ですが、久しぶりの有意義な書でした。戦前の氏は、侯爵・貴族院議員でしたから、敬意を表して氏と呼ばず、侯と言うことにします。候は明治19年に生まれ、昭和51年に90才で没していますが、読み方次第では、そのまま日本の歴史書です。

 「有識者会議」が皇室の安定的継承策を求め、小田原評定を続けていますが、徳川家もさまざまな工夫を凝らし、男系継承を守り続け、義親氏に至っていることを知りました。いくら自伝でもここまで正直に書くのかと、驚きましたけれど、そのまま紹介いたします。

 「松平婦知子( ふじこ  ) は、僕ら十人の母であったが、母と呼べない母であった。」「身分は召使である。」「婦知子もまた僕ら実子を、子と呼ばないで、主人として育てた。」「僕らは母を、おふじさんと呼んだ。」

 なんと言う不幸な親子かと、同情するのは戦後生まれの私の話で、侯にはそんな気持は微塵もありません。

 「現代人には理解のできないことだが、封建時代の大名家は血統で相続する。」「相続人が絶えると、お家断絶、藩の崩壊、家臣離散となる。」「そこで婚姻は一夫一婦制だが、子孫を多く得るために側室制で子供を作る。」「当時は育児法が悪く、たくさん産んでもそんなに育たない。」「50人産んだが、数人しか育たない例もある。」

 この説明は、そのまま皇室に当てはまります。相続人が絶えると、皇室の崩壊、国の崩壊、国民の離散となるわけです。もしも義親氏が生きていたら、「女性宮家」や「女系天皇」を皇室崩壊と断じ、有識者とは愚者かと驚くに違いありません。

 「側室制は公然のものだったが、側室はあくまでも召使いで、妻ではない。」「そこに劃然とした一線があって、子供をいく人産んでも、」「母と名乗れない、しきたりであった。」「おふじさんは、髪を切って撫で付けにし、和服をきちんと着、」「正座して、両手を膝に置いていた。」

 侯は越前松平家の、かの有名な松平春嶽の側室の子でしたが、明治41年に尾張徳川家の婿養子となり、第19代当主となります。いわゆる徳川御三家の一つですが、これもまた家を絶やさないための、男系継承策でした。

 後世の反日学者たちの多くが、「側室制度」を目の敵にし、性道徳の乱れや女性蔑視に焦点を当てますが、そこには厳しい武家のしきたりがあったことを、私は候の書で教えられました。長くなっても、この事実を息子たちと、「ねこ庭」を訪問される方々には伝えずにおれません。

 さらに、できますなら、「皇室崩壊」につながる愛子天皇や、女性宮家を望まれている皇室の方々と、武士道精神を亡くした宮内庁の人々にも、知っていただきたいではありませんか。「最後の殿様」の言葉です。

 次回からは、姿勢を正し、侯の著作を紹介いたします。

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共同通信社への私の謝罪

2021-06-13 09:42:16 | 徒然の記

 毎日、その日の新聞を読むという、世間の正しい生活態度から外れているため、本日のような不手際が生じます。「温故知新の読書」を優先しているので、新聞は一、二週間遅れで手にします。適当に積み重ねているから、日付が前後していることもあります。

 今日読んだのは、6月6日日曜日の新聞です。「有識者会議」の記事を、6月8日で全部読み終えたと思っていたのは、勘違いでした。情報操作をしているとか、反日左翼新聞社だなどと、口を極めて共同通信社を批判していたブログを修正し、謝らなくてなりません。

 6月6日の記事は、私が常々求めている「両論併記」でした。しかも6面の4分1を占める大きな扱いで、五段組みの写真入りです。記事の見出しを紹介すれば、私が慌てている理由が分かるのかもしれません。

 「女系天皇  反対論が噴出」「皇位継承の有識者会議」「影落とす 小室さん問題」

 掲載されている写真は、婚約発表時の眞子さまと小室圭氏です。同社が、ここまで踏み込んだ記事を書いているとは、予想していませんでした。

 「秋篠宮家の長女眞子さまと、家族の金銭トラブルを抱える、」「小室圭さんの結婚問題を念頭に、女系天皇への反対論が噴出。」「天皇陛下の長女、愛子さまの即位に期待する声もあり、」「特定の個人を前提としない協議が、難しくなっている。」

 事実をそのまま、隠さずに叙述し、4月8日の会議で、専門家として出席した八木秀次氏の反対意見を、紹介しています。

 「女系継承とは、例えば真子内親王の、お相手との間に生まれたお子さんが、」「天皇になると言うことだ。」「具体的にイメージすると、理解できる。」

 議事録から削除されたと言う八木氏の話を、そのまま伝えています。

 「ヒヤリングでは、女性・女系天皇への賛成や、前向きな意見が多い一方、」「八木氏ら保守派の反対の根強さを、印象づけている。」こう書いた後で、女性宮家に関する、櫻井よし子氏の意見も、省略せずに書いています。

 「女性宮家を作って、女性皇族と一般男性が結婚すれば、」「その男性は皇族となる。」「いま、そのような事例が適用されるかもしれない、と言う方がいらっしゃる。」

 「今まで一度も皇族に縁のなかった人が、」「女性皇族と結婚したと言う理由で、皇族になることを是とするなら、」「つい何十年前まで皇族だった方が、皇室に戻ることが、」「なぜおかしいのか。」

 旧宮家の男系男子子孫の皇籍取得の方が、正当性があり、問題がないとする氏の主張を解説しています。八木・櫻井両氏の意見に対する加藤官房長官と、反日左翼教授の意見も紹介しています。

 〈 ある大学教授 〉(  なぜか、匿名 )

 ・小室さんへの世論の批判が高まっている、このタイミングでの議論は、「女性宮家」潰しになりかねない。

 〈 加藤信勝官房長官 〉

 ・個人的な問題にとらわれず、議論を進めてほしい。

 加藤氏が求め、八木氏の発言の一部を議事録に載せないとするなど、神経を尖らせている様子が書かれています。また愛子様についても、具体的な議論があったことを紹介しています。愛子様は12月に二十歳になられ、成年皇族として公務に当たられることになります。

 〈 政府高官 〉(  なぜか、匿名 )

 ・与党内でも、即位への待望論がある。

 〈 専門家 〉(  なぜか、匿名 ) 

 ・天皇になられたら、世の中がぱっと明るくなるとおっしゃる方が、たくさんいる。

 ・国民的な感情は、天皇陛下からの直系継承を重視するようになっている。

 〈 京都産業大所功名誉教授 〉

 ・愛子様が結婚されても皇室にとどまり、ご両親を支えられるようにする必要がある。

 ・それは皇位を継承するためでなく、当代の天皇を最も身近で助けるためだ。

 〈 有識者会議の元メンバー 〉(  なぜか、匿名 しかし正論) 

 ・制度だけを突き詰めて話し合うのではなく、悠仁様、愛子さまといった個人の顔が浮かぶ状況だと、逆に議論が進まなくなる。

 〈 別の有識者会議の元メンバー 〉(  なぜか、匿名 これも正論) 

 ・人気投票のような議論は、避けるべきだ。

 ・安定的に運用できる制度のあり方を、論じないといけない。

 個人名は伏せられていますが、ここまで具体的に述べられていますと、「有識者会議」の内容が、読者によく伝わります。女系天皇の危険性や、「11宮家の皇籍復帰」の正当性も、国民に伝わります。共同通信社が、反日左翼学者に肩入れし、偏向報道をしているとした前回の主張を修正し、私は謝罪いたします。

 願わくば、たまに「両論併記」をするのでなく、常にこのようにして頂きたいと願いもします。大手マスコミの客観的な報道が、国民世論を正しい方向へ導く力は、私のような貧者の一灯ブログと比べると格段に大きいので、頼もしくさえあります。今日は久しぶりに、良い一日となりそうです。

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有識者会議の冗談も、ほどほどに (その2)

2021-06-11 12:47:08 | 徒然の記

   ( その2 )は、6月8日の新聞記事です。「有識者会議  専門家ヒヤリング終了」という、見出しがついています。どうやら会議は一段落し、あとは意見を取りまとめ、国会への報告が残るだけのようです。

 専門家21人の「ヒヤリング結果」が一覧表にされ、「女性天皇」「女系天皇」「女性宮家」「旧宮家の皇籍復帰」の4項目に、専門家が賛成か反対か、○×で表示されています。公明党のように曖昧ではっきりしない、不明な意見には、「ー」がついています。

 記事の見出しには、「女性天皇容認論 6割超に」とついていますが、相変わらず情報操作の疑いが濃厚です。共同通信社だけでなく、反日左翼のマスコミは、「女性天皇」と「女系天皇」をひとまとめにして報道していますが、21名の専門家はさすがに、「女性天皇」と「女系天皇」の違いを知っているようです。

   「女性天皇」 賛成 13名  反対  5名  不明 3名   合計 21名 

  「女系天皇」 賛成   5名  反対 10名  不明 6名   合計 21名 

  「女性天皇」の賛成者数は62%ですが、「女系天皇」の賛成者は、24%しかいません。「女系天皇」の数字を勘案すれば、「女性天皇容認論 6割超に」という見出しが、なぜいつも通りに付けられるのでしょう。説明していませんが、一覧表を見ますと、「女性天皇」、「女系天皇」に賛成しているのは、反日左翼の学者たちで、反対しているのが保守系の学者だという事実が、一目瞭然です。

 最も注目すべき「旧宮家の皇籍復帰」つについては、前回も述べましたが、賛否の内訳が次のようになっています。

  賛成 8名(38%)  反対 6名(29%)  不明 7名(33%)  合計 21名(100%) 

 共同通信社は故意に省略していますが、両論併記なら、記事の見出しも、次のように公平につけるべきでしょう。

  「旧宮家の皇籍復帰 3割超に 反対論を上回る」

 これをしないところが、反日新聞社の、巧妙な情報操作ではないでしょうか。公平な見出しをつける代わりに、曖昧な説明で「女性天皇容認論」へと読者を誘導します。

 「最も鮮明な傾向が出たのは、女性天皇だ。」「父方が天皇の血筋を引く、男系男子に限る継承資格を、」「男系女子に広げるかどうかについて、賛成・条件付き賛成は13人、」「理由は、肯定論が広がる世論や、憲法が定めた男女平等、過去に8人存在した歴史、が上がった。」「一方、反対・慎重を明確にしたのは、5人にとどまる。」

 世論や憲法を持ち出し、こういう書き方をされると、読者は女性天皇容認論が圧倒的多数と受け止めます。ならば、圧倒的多数で反対されている「女系天皇」についての説明はどうなのか。そのまま転記します。

 「女系天皇になると、賛成派は5人までに大幅に減った。」「女性天皇に賛成し、女系天皇には反対した4人は、」「先例がない、混乱を招く、といった論拠を挙げた。」「逆に賛成した理由は、女性進出が著しい日本社会の現状、などがあった。」

 青色で表示した叙述を、私は共同通信社の「情報操作」表現と解釈しています。自社に都合の良い意見に対しては丁寧な説明をし、都合の悪い意見には素っ気ない述べ方をするか、省略しています。同じ一覧表を見ても、別の立場の者には、違う結論が導かれるのだと教えられました。武漢コロナ騒ぎで、引きこもり生活をしている私と違い、多くの人は忙しい日々を送っていますから、新聞の記事を読んでも、彼らの「情報操作」には気づかないままでしょう。

 中国や北朝鮮のような全体主義国と違い、日本のマスコミは、まだ露骨な洗脳記事を発信しませんが、客観性を装いながら、それとなく、似た記事を届けている事実があることを忘れないようにしたいものです。今回の記事に「冗談」はありませんでしたが、「情報操作」がありました。もしも、ブログのタイトルを変更するとしたら、次のようにしたいと思います。

  「有識者会議の情報操作は、ほどほどに」

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有識者会議の冗談も、ほどほどに ( その1 )

2021-06-10 13:32:15 | 徒然の記

  ( その1 )は、6月1日の新聞記事です。

 「政府は31日、有識者会議の第5回会合を開き、海外王室や歴史の専門家ら4人から、意見を聴取した。」これが記事の書き出しで、君塚直隆、曽根香奈子、橋本有生、都倉健之各氏の選定理由が、説明されています。

 「これまでの聴取対象者は年齢層が高めで、皇室制度や皇室典範の専門家が多かった。」「今回は、曽根、橋本両氏が30代、都倉氏が40代と比較的若く、」「3氏とも、皇室とは直結しない分野に関わる。」「若い世代や、一般の感覚の声を聞きたいとの、」「有識者会議メンバーの意見を踏まえて、人選した。」

 ここからもう「冗談」が、始まっています。元々素人である有識者会議のメンバーが、若い世代や一般の声を聞きたいからと、皇室に関係のない素人を選んだと説明しています。素人が素人の話を聴取して、皇位継承者問題を決めようというのですから、呆れる話です。会議の内容も、皇位継承問題を外れています。

 「有識者会議の第5回会合では、新型ウィルス禍で、」「皇室が、国民から遠い存在になったと懸念する意見も出た。」

 ここで、関東学院大教授の、君塚氏の意見が紹介されます。53才の氏が一番年長になるためなのか、氏の意見が記事の半分を占めています。

 ・皇室活動拡大や情報発信強化で、国民に近づく試みが必要ではないか。

 ・天皇陛下は、「より国民に近い存在」を、理想の天皇像とされてきたと感じる。

 ・新型コロナ禍の終息後は、国民との距離を縮めるため、園遊会の招待客数や親授式の機会を増やすほか、ソーシャルメディアの活用が必要

 ・英王族約20人が関わりを持っているのは、約3千団体にのぼる。他の欧州諸国も、相当数に及ぶ。

 ・日本では皇族15人ほどが、85団体に関わっているに過ぎない。

 ・関与する団体数を増やせば、もっと身近な存在になれる。

 ・皇位継承の議論に多くの国民が関心を払っていない。この現状がいかに深刻かを、理解してもらうことが必要。

 氏は英国王室の専門家だということですが、宮中三殿のことも知らず、その意味も知らないようです。皇居の中にあるこの神社は、日本の神社の頂点に位置する、最も格式の高い神社です。いわば神道の総本山であり、ここで神儀を行われる天皇は、文字通り最高位の神官です。

 この三殿で天皇は、国の安寧と国民の幸せを祈られ、神話の世界に包まれながら、神官としてのお役目を果たされます。

 天皇陛下が頻繁に外へ出かけられるようになったのは、上皇陛下と美智子様の時からです。昭和天皇は皇居に住われているだけでしたが、国民は敬意を払い、身近に感じていました。関係する団体数を増やすとか、園遊会の人数を多くするとか、マスコミを活用し情報発信を増やすなど、およそ的外れの提案なのに、それをまた共同通信社が活字にしています。

 氏のような、頓珍漢な人物が集まり、ヘンテコな議論をするから、国民の関心が高まらないのであり、現状を深刻なものにしているのは、彼ら自身ではないのでしょうか。「冗談もほどほどにしなさい」と、言いたくなるではありませんか。

 参考のため、他の専門家の意見も、記事から抜粋してお伝えします。

 曽根香奈子氏

  ・「男系女子」が一時的に必要な時は、可能。

  ・「女系」は、新たな王朝・国家を開くことになるので、反対

 橋本有生氏

  ・女性天皇は過去にも存在、伝統の観点からも否定されない。

  ・女系天皇も、自由に論じる余地がある。

 都倉健之氏

  ・「男系女子」は、法的な条件が整えば賛成。

  ・「女系」は、最後の選択肢として、継承の道を確保するため必要。

 君塚直隆氏

  ・男系女子と、女系を認めるべき。

  ・継承順位は、男女を問わず、第一子を優先すべき。

 愚かしい意見も、新聞が活字にし全国に発信すれば、有識者や専門家の意見として浸透していきます。ご先祖さまが、どんな苦労をして「男系維持」を保たれてきたのか。どんな意味があるのかと、学者と名のつく人間なら、謙虚に過去を調べた上で望むべきではないのでしょうか。

 これだけでも、力が抜けそうな新聞記事ですが、次回は ( その2 )です。本当に、言いたくなります。政府と、メンバー各位と、マスコミ各社に対し、

  有識者会議の冗談も、ほどほどに・・

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有識者会議の冗談も、ほどほどに

2021-06-09 18:43:48 | 徒然の記

 スクラップ帳の話を続けますと、「勘違いの枝野氏」と似た記事が他にもあります。最近の切り抜きを、二つ紹介いたします。

   1.   6月1日 「女系天皇に前向き意見」「皇位継承策の専門家聴取」

   2.   6月8日 「政府 皇位継承順維持へ」「有識者会議・専門家ヒヤリング終了」「女性天皇容認論 6割超に」

 以前から言っていますが、新聞記事を語る前に、有識者6人のメンバーからして「冗談」が始まっていると思えてなりません。

〈 令和3年 菅内閣 「安定的な皇位継承策などを検討する有識者会議」( 6人 )  〉

  ・大橋真由美  上智大教授 法務省大臣官房行政訟務課調査員 総務省行政不服審査制度研究会委員等

  ・清家篤    日本私立学校振興・共済事業団理事長 元慶応大学塾長 労働問題を専門とする経済学者

  ・冨田哲郎   JR東日本会長 「性格は柔和で物腰が柔らかく、面倒見が良い。」「武闘派が多い国鉄出身者の中では異質な存在である」

  ・中江有里   女優 作家 歌手 コメンテーター 元アイドル

  ・細谷雄一   慶大教授 国際政治学者「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」委員

  ・宮崎緑    千葉商科大教授 元NHKキャスター 国際政治学者、国際政策学者

 正確に言いますと、6人のメンバーは皇室の歴史や伝統に詳しいのでなく、一般的な知識を持つ人が含まれ、ヒヤリング対象者に選ばれた人々の方が、むしろ専門家です。その専門家の中にも、気象予報士や作家や漫画家など、別の分野の専門家がいます。6月1日と6月8日の記事を紹介する前に、「有識者」と「専門家」の名前を、先に紹介します。

 2680年続くと言われる伝統を持つ皇室の、皇位継承の安定のためどうすれば良いかという、大事な会議なのに、メンバーの人たちの経歴や肩書きを調べますと、政府は本気なのかと、首を傾げてしまうのは私だけでしょうか。

 今回ヒヤリングの対象者に選ばれた、「専門家」21人の名前と肩書きが一覧表で掲載されています。一覧表には、「女性天皇」「女系天皇」「女性宮家」「旧宮家の皇籍復帰」の4項目につき、専門家各位が、賛成か反対か○×で表示されています。私が最も注目している「旧宮家の皇籍復帰」つについて、賛否の内訳は次のようになっています。

  賛成 8名  反対 6名  不明 7名   合計 21名 

 不明というのは、意見を聞いても反対なのか賛成なのか、判然としないという意味だそうです。こんな大事な会議に専門家として呼ばれているのに、この有様です。「冗談ではありませんよ」と、言いたくなるではありませんか。選ばれた本人も、選んだ政府にも、双方に真剣さが足りません。

〈 令和3年 菅内閣 「有識者会議のヒヤリング対象に選ばれた専門家 21名 〉

  ・岩井克己  ジャーナリスト  元朝日新聞編集委員  

  ・笠原英彦  慶應大教授  政治学者 歴史学者  

  ・櫻井よしこ ジャーナリスト  国家基本問題研究所理事長

  ・新田均   皇学館大教授  歴史学者 神道学者 

  ・八木秀次  麗澤大教授    憲法学 法思想史 「新しい教科書を作る会」第3代会長 

  ・今谷明   国際文化研究センター名誉教授 歴史学者 帝京大文学部特任教授

  ・所功    京都産業大名誉教授 法学者 歴史学者 女系天皇論者

  ・古川隆久  日大教授    NHKの違法番組『昭和天皇拝謁記』を作成時の中心学者

  ・本郷恵子  東大資料編纂書所長 日本中世史研究者 退位後の称号「上皇」を提言

  ・岡部喜代子 元最高裁判事 民法学者 親族法・相続法を専門

  ・大石真   京大名誉教授 法学者 憲法学 憲法史 

  ・宍戸常寿  東大教授 法学者 憲法、情報法専門

  ・百地章   国士舘大特任教授 日本大学名誉教授 法学者 憲法学

  ・君塚直隆  関東学院大教授 歴史学者 政治学者 西洋史 王室研究(特に英王室)

  ・曽根香奈子 日本青年会議所幹事

  ・橋本有生  早大法学学術院准教授 家族法

  ・都倉武之  慶大准教授  近代日本政治史専攻

  ・綿矢りさ  小説家

  ・半井小絵  気象予報士

  ・里中満智子 漫画家

  ・松本久史  國學院大教授  近世・近代の神道史・国学研究

  小室母子問題につきましても、「有識会者会議」につきましても、誰が本気で考えているのか、心配でなりません。武漢コロナのせいで、日本だけでなく世界が振り回されています。これに加え、「オリンピック・パラリンピック」を開催するかどうかで、騒ぎが日々大きくなっています。

 この際「皇位継承問題」の検討は、武漢コロナとオリンピックが決着するまで、大きくずらせば良いのです。もともと「静かな環境の中で検討する」と言っていたのですから、菅総理が3、4年先送りの決断をしても、反日左翼の野党と活動家以外、国民は批判しません。

 ここまで述べましたので、私のブログは先送りせず次回も続けます。

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冗談は、ほどほどに

2021-06-08 18:56:12 | 徒然の記

 国会の会期末は6月16日で、残りわずかとなりました。重要法案が沢山ありますが、その中でも何より重要な法律が二つあり、日々動静を見守っています。

 1. 憲法改正のための「国民投票法」の改正  2. 「土地利用規制法」

 いずれも現在の日本のため、必要な法律です。「国民投票法」が成立すれば、懸案の「憲法改正」が本格化しますから、反日左翼勢力との騒動を避けようと、政府は他の重要法案を途中で諦め、多くの譲歩をしています。衆議院を通過し、参議院で審議中ですが、相変わらず野党が抵抗しています。報道では、今国会中に成立の見込みと伝えていますが、参議院の反対勢力がしぶとく頑張っています。

 「土地利用規制法」は、自衛隊施設や原子力発電所周辺の土地、或いは離島の土地を、外国人が勝手に購入・使用するのを制限しようとするものです。中国による北海道の土地の爆買いや自衛隊施設周辺の土地の買収、韓国による対馬の土地買い占めなど、現実には多くの土地が、敵対する中国や韓国に買い取られています。日本の安全保障を考えれば、「土地利用規制法」は必要不可欠な法律で、今まで無かったのが不思議なくらいです。

 立憲民主党と共産党が反対し、与党公明党の態度も曖昧です。国を守る法律に、彼らは何のため反対するのでしょう。「個人の権利が阻害される」というのが、反対理由だそうですが、外国勢力に侵略されたら、個人の権利もひっくるめて、日本はやりたい放題にされます。反日野党が守ろうとする個人とは、誰のことなのでしょう。まさか、土地を買った中国人や韓国人の人権ではないのでしょうが、どう考えても理屈に合わない意見です。

 尖閣の領海に侵入する中国や、徴用工裁判を正当化する韓国を相手にする時と同じで、立憲民主党や共産党の屁理屈を聞かされると、理論のための理論に、嫌悪と疲労感が生じます。新聞のスクラップ帳をめくりながら、やり場のない怒りを持て余しました。

 庭の草取りと同じように、スクラップ記事の整理も、深い意味はありません。温故知新の読書暮らしで、いつしか身についた習慣に過ぎません。庭に蔓延る雑草を抜けば、さっぱりとした気分になり、二、三日は爽やかです。スクラップも似たようなもので、気になる記事をノートに貼り付けると、その瞬間だけ、鬼征伐をした桃太郎のような気持ちになります。

 つい今し方、そのノートの中から、二つの記事を見つけましたので、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、披露します。いうまでもなく、共同通信社が配信した千葉日報の記事です。

  1. 5月   9日 枝野氏、政権交代向け新著

  2. 5月24日 枝野氏、投票率5ポイント増で政権交代

 枝野氏の新著は、『枝野ビジョン 支え合う日本』という題名で、「自助・共助・公助」を掲げる菅首相に対抗し、「公助重視の支え合う社会」を目指すというものです。同書の中で氏は、「総理になる準備が整い、覚悟ができた。政権奪取を目指す」と、宣言しているそうです。

 5月24日の言葉は、23日に富山県で開かれた県連大会での発言だそうです。

  ・次期衆院選の投票率次第で、政権交代は可能。

  ・無党派層の動向が鍵を握る。

  ・投票率が5ポイント上がり、無党派層が野党に投票してくれれば、政権交代できる。

 私は思わず、笑ってしまいました。

 1. 憲法改正のための「国民投票法」の改正  2. 「土地利用規制法」

 敵対国に囲まれた日本が、敗戦以来の危機を乗り越えようと、二つの法律を国会に提出しているのに、反対ばかりしている立憲民主党の枝野氏が、「総理になる準備が整い、覚悟ができた。政権奪取を目指す」と、喋っているそうです。国を大切にする多くの国民が、反日野党の国会での動きに眉を顰めている、こんな時に、こんな寝言を言っています。

 冗談は、ほどほどに・・・

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知覧の米兵慰霊碑 と反日勢力

2021-06-06 17:53:56 | 徒然の記

 「外国人も日本人も、同じ人間ですからね。」

 「この人たちにも、日本に来なければならない事情があった。」「可哀想だと思った。」

 慰霊碑の建つ土地を提供した田中すえこさんは、言いました。施主の石橋青年は、次のように語りました。

 「これから先も、特攻隊員の慰霊と、米兵の慰霊を両方とも行なっていきます。」「過去を恨むという気持ちは、僕らにはありません。」「当時のことを、僕らがあれこれ言うより、当時の方々へ敬意を払って、」「ずっと慰霊していくことが大切だと思います。」「自分の国だけでなく、相手の国にも目を向けることが大切です。」

 息子たちに言います。父は、お二人の意見に反対しているのではありません。善意の二人を利用し、自分たちに都合の良い意見に変えている、最後の部分に異議を唱えているのです。

 「過去を振り返らずして、未来はありません。」・・・彼らは石橋氏に、このように語らせています。正しい意見だと思います。だからこそ父は、「温故知新」の読書を続け、過去を振り返る努力をしています。

 「歴史を学び、平和を願うことは、今を生きる私たちが、」「戦争の歴史を、後世に語り継いでいくことに繋がり、」「平和を守り、維持していくためにも、」「重要な意味があると、思います。」

 父は彼らが、結びとして石橋氏に語らせた言葉に、異議を唱えるのです。彼らは広島でも長崎でも、同じ言葉を繰り返しています。歴史を学び、戦争の歴史を語り継いでいけば、本当に平和が保たれるのでしょうか。大事なことは、学んだ歴史から隠されていた事実を学ぶことなのです。石橋氏と同様、私には過去の米国への憎しみはありません。しかし、「日本だけが悪かった」「日本だけが間違った戦争をした」という、東京裁判の結論をそのままにしておいて良いのでしょうか。

 反日左翼勢力の許し難い捏造に、騙されてはいけません。多くの視聴者は動画を見て、「ちょっぴり良い話」と感じ、隠れていた美談を教えられたと感動しています。だが私は、国民の善意を利用し、日本を貶める勢力に妥協しません。こんな結論で動画を終わらせては、石橋氏と田中さんの善意を無にするだけでなく、尊い命を捧げた特攻隊の兵士たちを冒涜することになります。

 「日本がした、悪い戦争のため、彼らは死んだ。」「日本がした無謀な戦争のため、彼らは犠牲になった。犬死した。」と、ここにはそんな反日思想が隠されています。

 疑問を解く鍵として、最後に残ったのは、動画を作成した『多摩探検隊・にっぽん列島探検隊』でした。全国に埋もれた話題、人物、物語を掘り起こし、伝えていこうという団体で、中央大学の松野良一教授のゼミの学生たちです。

 ネットで検索し、松野教授の履歴を知った今は、全ての疑問が解け、息子たちにも、「ねこ庭」を訪問される方々にも、説明する必要がなくなりました。ネットの情報をそのまま羅列いたします。

 ・昭和31年生まれ、現在64才。中央大学国際情報学部教授

 ・日本のメディア研究者。専門はメディア論、ジャーナリズム論

 ・九大卒業後に、朝日新聞記者、TBS報道局ディレクターを務める。

 ・平成10年 筑波大学修士号取得、  平成15年 中央大学博士号取得

 ・平成8年から平成9年まで、ハーバード大学客員研究員

 ・平成15年、中央大学総合政策学部助教授、平成16年から教授

    ・平成23年、中央大学大学院総合政策研究科委員長

 ・平成25年、総合政策学部長  

 ・平成31年、新設された国際情報学部教授

 反日左翼メディアから、反日左翼学者への転身を遂げた松野教授ならば、架空の団体を拵えたり、善意の人間を利用したり、そんなことは何でもありません。手を変え品を変え、日本をダメにするため頑張っている彼らに、騙されないようにしましょう。

 「皇室護持」も「自主憲法制定」も、彼らに騙されてきた過去があったため、正常化が遅れています。これから先も、油断は禁物です。

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