日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



まだ途中にもかかわらず、先日紹介してしまったこの本。
オリンピックがいかに再生したか、をテーマに生き証人であるマイケル•ペインが語る。
第7章以降~もうならされた。
今日はまず第7章の内容をメインに。
ということで、予告どおり?読中評(中)です。
(次の章もすごい内容なので、今日はここまでにして次の機会に譲る)


第7章では、開催地の地元のオリンピック実行委員会の奮闘を描いている。
この中で反面教師として非難が集中しているのは、1996年のアトランタ。
テレビで観ている分にはわからなかったが、地元では大混乱が生じていた(知らなかった!)
それを教訓として、新たなルールの基本を構築し、長野→シドニー→ソルトレイク→と成果が上がっていく。

この文脈の中から強く感じるのが、このイベントならではの持つパワーである。
開催国に及ぼす影響は計り知れず、文章の中からしみ出てくる。


ここに、なぜ2016年に東京にオリンピックを呼ばなければならないかの理由がある。


先に飛ぶが400ベージ(第10章)の一節を引用、活用したい。

「アテネはスモッグに覆われた開発途上国の都市だというイメージを追い払うのに成功した。
そしてギリシャの評価を、ヨーロッパの貧しい国というイメージから「やればできる国」へ見直すきっかけとなった」


これを日本に言い換えてみよう。

「東京は経済的ピークをすぎた疲弊した国の首都だというイメージを追い払うのに成功した。
そして日本の評価を、アジアの中に埋もれつつある国というイメージから「やはりアジアの中心の国」へ見直すきっかけとなった」


それは外部に向けての話だけではなく、国内の意識がまず変わるというところに価値があると思う。
日本の経済力は衰えつつあるとはいえ、まだまだ強力な資産や可能性を持っている。
ところが中国、韓国に比べた場合、日本人的な精神的な弱さがその負のスパイラルを自ら強めてしまっているような気がしてならない。

世界の意識、国内の意識をこれだけスイッチするのに、他の方法だといくらかかるのか。
世界に日本人が出かけたときに「語り草」になるようなことを、他のことが実現できるのか。

今のうちにこの議論をよく行い、マスコミを核として(そしてブログ?=微力ながら協力します)日本全体に理解を深めていかねばならないと切に感じる。
来年の10月2日、デンマークのコペンハーゲンで開かれる第121次IOC総会での決定まで、残された時間は少ない....


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