日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



それは女性監督ならではの細やかさで成功しているように思えた、西川美和の最新作「ディア・ドクター」
これがかなり自分的に刺さったので、前作で評価の高い「ゆれる」を鑑賞。


最新作で感じた、
<日本映画でついぞ感じたことのない、味わい深い感動とともに、映画が終了。
<「本物」「うそ」の意味の間をぐるぐるまわっている自分がいた。

この作品もこの感覚に満ちていた。
「真実」「うそ」、そして今回はさらに「記憶」というやっかいな人間の性(サガ)

「記憶」とは困ったことに、本人の思考・感情が無意識にかけるバイアスで、一気にクリアになったり曇ったりする。
これが「兄弟」「恋愛」というわかりやすい軸が重なる中でじわじわ語られる。

そしてこのわかりやすさゆえに、鑑賞者を重く苦しませる。
絶妙に配された俳優による登場人物によって強弱つけられながら......
そしてこちらまで「ゆれる」(笑)

ここまで微妙なことが表現できるとは、驚きの脚本そして演出。
う~ん、マイッタ。
続いて次はデビュー作の「蛇イチゴ」かな....

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