日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



昨年公開されて、それなりに話題になっていたソダーバーグの実験映画2本。
もう既に忘れ去られているかもしれないが、もともと彼は「セックスと嘘とビデオテープ」 という実験的映画でデビューした監督。
で、時々メジャー物にうんざりして(笑)、自分の趣味に走った映画を独立系の映画会社で撮る(フル・フロンタル、とか)

そして今回のこの「ガールフレンド・エクスペリエンス」「バブル」、どちらも「対照的」に面白い!
今日は、まず「ガールフレンド・エクスペリエンス」をご紹介。


一言でいうと「壊れた万華鏡」を覗きみた時に感じる幻惑。

描かれるのは基本、NY在住の高級コールガール チェルシー(写真:右)の日常。
セレブな人たちの間を「美貌」「しゃれた衣装」「相手にレベルを会わせた会話」で泳ぎ回るチェルシー。
そんな生活の一方、同棲する堅気の彼氏もちゃんといるところが凄い。
ところが....

面白いのは、まるで主人公の「悪夢」であるかのように、現在・過去・未来の「時勢」が微妙に配置されており、反復したりもする。
そこで冒頭の表現となる=「壊れた万華鏡」
その万華鏡とは、彼女の「心」以外の何者でもない。


もうひとつ話題としては、主演のチェルシーを演じるサーシャ・グレイ。
実は彼女は、現役?のエッチ女優(だそう)

ただ映画の中では「オヤジとギャルのそんなシーン気持ち悪いでしょ!」と言わんばかりに、そっち系の絵は暗喩されるだけに終始する。
この程度のヌードシーンだったら、どんな女優の卵でもOKしそうなものだが、あえて彼女を採用した理由を知りたいものだ。
まあ「会ってみたら、ピッタリだった」ということなんだろうけど。
それくらい、「美しさ」と「影」を感じさせるリアリティさ加減がはまっている。


もう1本カップリングされている全く対照的だが、こちらも強力な印象が残る「バブル」についても、1エントリーの価値はあると思うので、別途!

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