日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



3・11後、にわかに高まる原発廃絶の声を中心に、エネルギー論争が巷に溢れている。
この本では3・11を踏まえた上で、「歴史」と「データ」から、このエネルギー問題の本質を説き起こすという作業をしている。


前半の第1章から第2章までが、その部分にあたる。
エネルギーという視点からの「人類史」「文明史」になっていて、非常に読ませる。
この部分だけを抜き出して加筆強化し、上下刊のハードカバーで読みたい感じ。
(例えば「マネーの進化史」のように)
それくらい面白い。
その議論の上で第3章に入ると、エネルギー論争に入り込んでいる欺瞞をあぶり出している。
ここも読んでいて実に痛快!(本の論調はあくまでも冷静かつ論理的)

第4章からは、副書名:天然ガスと分散化が日本を救う、であるように、彼の結論としての天然ガスの話に。
世界的に進行している「ガス革命」に乗り遅れるな、という筆者の主張は、前半の議論が精緻なだけに非常に説得力があった。


上記のような感想になったので、自分的には、新書としては今年ベストワンの面白さかな、と。
(と言いつつ、あわてて自分の過去ログをチェックする私 → やっぱ、そうだ!)
オススメ。

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