日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






著者は、IOC取材20年のベテラン記者。
その人脈を駆使した取材を通して、東京オリンピック2020決定までを描く。

なので、第1章「東京開催決定」から既に熱い!
あの決定の時はもちろん、それまでの瞬間瞬間をドキュメントしている。
イスラエル、マドリッドとの、日本の微妙な駆け引きによる浮き沈みにハラハラ。
今更なのに、いちいちドキドキしてしまうのが面白い!


例えば、をキーワードで抜き出してみると…

汚染水の影 プリンセス マドリッド陣営の亀裂 運命を変えた助言 失言という爆弾 etc…

これを読むだけでハラハラ具合がわかるでしょ?(笑)


第4章「東京招致舞台裏」では、、日本が大変ラッキーだった状況だったことが記述されている。
その部分を整理して記述してみたい。

2012年 パリ マドリッド ニューヨーク モスクワ ロンドン
2016年 東京 マドリッド シカゴ リオジャネイロ
2020年 東京 マドリッド イスタンブール 

今回の2020年では、強力な相手になると予想された南アフリカ、ローマがリーマンショックの影響で辞退。

そして皮肉なことに、311が日本のプレゼンテーションにビジョンを与えた、という指摘は正しいだろう。
2016年招致活動で日本は「環境」を強調しすぎた結果、「Whyオリンピック?」の説得力に欠けたのだ。

一方、次の2024年ではヨーロッパの大都市中心の激しい闘いが予想されているという。
日本は唯一のチャンスをモノにしたのだ!

最後に。
「光と影」というタイトルのわりには、「影」部分は薄め。
それだけオリンピックと言う閉鎖された感のある組織も、少しずつ変わりつつあるということか?
東京にオリンピックも来る事だし、引き続き著者にウォッチしていただきたい、という言葉で結びとしたい。

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