DVD：大統領の料理人 Les saveurs du Palais 拾い物。次々と登場する料理たち以上に魅力的なのは？

田舎で地方料理のレストランを細々と、しかしこだわりの素材をふんだんに使った料理を追求していた主人公（写 真：右）
彼女に突然のスカウトが！

なんと、仏ミッテラン大統領（写真：左）から直々に専門シェフに就任してくれとのお誘い。
このリクエストに応え仕えた女性シェフの物語。


だが、周囲の状況は決して安閑としたものでなかった。
それまでのメイン・シェフ及び取り巻きからは白眼視され、全く協力してもらえない。
だが、彼女はあくまでも大統領のニーズに忠実に、素材にこだわった料理をサーブし続け…



去年公開の映画で、世間からは完全に周回遅れだが、そうとうに刺さった！
主人公オルタンス・ラボリを演じるカトリーヌ・フロの、凛とした佇まい。
その主人公の、クライアントに忠実な「生き方」が、強く共感を呼んだ。
その共感を導き出す演出の腕さばきは、主人公が魅了する料理にも似て、素晴らしい。
一時間半でまとめ上げた編集力にも感心。



当ブログ的には現状、今年のベスト１０にも入れかねない気分。
あくまでも「極私的」なランキングなので（笑）
予想外だが、こういうのが映画との出会いの、楽しみ。
（年末を迎える前に、改めてチェック、かな？）