タイトルの グリーンブック とは、旅行する黒人がトラブルに巻き込まれないよう、黒人が利用できるホテル・レストランを記したガイドブックのこと。
主人公(ヴィゴ・モーテンセン 写真:右)はこのガイドブックをレコード会社から渡される。
元々彼はNYのナイトクラブ「コパカバーナ」の用心棒だったが、改装のため2ヶ月間失業。
これでは家族がクリスマスを迎えられないと、急遽アルバイト。
そのアルバイトは給料はいいが難易度高い。
まだ黒人差別の色濃いアメリカ南部を、黒人アーティストを乗せ運転手 兼 用心棒 としてツアーするのだ!
この黒人アーティスト ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ 写真:左)は幼少の砌(つまり上流家庭)からクラシックを叩き込まれ本来はクラシックの道を歩みたかった。
が、まだ黒人差別が続く時代なのでレコード会社からの指導でジャズへ転向し、一流アーティストになった人物。
ガサツで無教養なイタリア人な主人公とは 水と油のようで、ここから笑いが吹き出す!
この映画を一言でいうと何? ともし問われれば、様々な答えがかえってきそう。
・バディ・ムービー
・コメディ映画
・音楽映画
・人種偏見との闘いを描く人社会派映画
etc…
これだけ色々な要素をうまくブレンドし、感動にまで昇華させる手腕にひたすら感心した。
元々はコメディー映画専門だった ファレリー兄弟 の兄ピーター・ファレリーが演出。
だからコメディっぽさが主軸なのか!
結論:コメディ、音楽映画、社会派映画でもある バディ・ムービー。アカデミー作品賞にふさわしい出来!
P.S.昨日の日経新聞の「シネマ万華鏡」は読んではいけない(汗)
映画評論家のW氏が重要なネタバレ!
ラストのオチを明かしてしまうとは...
観たあとだからいいようなものの、でなかったら怒り爆発!