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変なタイトルのように思われるかも…
日本公開名は、ザ・レポート、ではある。
が、原題に忠実に表現すると、上記のようになる。
✖️の部分は、以下の7文字。
The Torture Report
元々はこのタイトル通りだったそうだが、サンダンス映画祭でプレミア上映された際に改題…
その2日後に Amazon Studios が今作の権利を獲得(な結果、当ブログは Amazon Primeで視聴)
公表されたポスターでは削られた部分にマジック・ペンが引かれたデザインにやや引き戻った。
なぜマジック・ペンか?
それは物語の中で露骨に登場してくる。
主人公(アダム・ドライヴァー) は上院調査スタッフである日、特別なミッションを与えられる。
その指示は「911以降の CIA の勾留・尋問プログラムを調査せよ」
上司はアネット・ベニング。
911以降、テロとの闘いを性急に進めた結果、極端な方向に政権が進んだ。
ディック・チェイニーを中心に暴走したらしいことは以下の映画で克明に描かれている。
バイス VICE 主演陣の見事な化けっぷり、「マネー・ショート」以上にキレを増した製作陣、そして何よりも物語をドライブさせるのは物語当時の「現実」!(汗)
一方、こちらは追求する側。
なので、公開情報から苦心し作成したレポートに、政権側から妨害が入るわけ!
こうしてレポートはマジック・ペンで核心部分の情報がうやむやに…
どこでもよくあることだが、政権の保身隠蔽体質、との闘い。
こういう闘いになると、主人公 アダム・ドライヴァー と上司 アネット・ベニング でさえ一枚岩ではいかなくなる...
(2人とも好演)
メディアをも巻き込みかねない、この辺の駆け引きに痺れた…
結論:硬派がお好きなアナタならピッタリ! 民主主義の根幹精神を問う一作。