伏線を貼りまくる前半中盤、そして結末に突き進む後半で合計3時間26分(206分)
さすがは スコセッシ(写真:中央)、緊張感ある画面が続くため長くは感じないが、長いは長い(笑)
まだ読めていないが、今年有数の1冊と評価されている「万物の黎明」にテーマが近いと感じた。
「万物の黎明」が主張する最重要ポイントとして「先住民の政治思想がヨーロッパに勝る」ことを恐れた啓蒙思想家たちが「自らをより進んだ文明として位置付けようと試みた」
この映画もそんな展開。
主人公は ディカプリオ だが、圧倒的な存在感を放つのが デ・ニーロ。
先住民族に寄り添う白人、という立ち位置のように振る舞う一方…
血のつながっている ディカプリオ を操り次々と…
そしてラスト、スコセッシ自身も登場する斬新な締めくくり。
最後の最後は先住民が音楽と共に静かに怒りを表現してフィニッシュ!
でエンドタイトルで気づく。
音楽 = ロビー・ロバートソン(The Band のメンバーで最近お亡くなりに…)
もしかしてこの映画音楽が彼の遺作?
結論:スコセッシ魂が炸裂する力作、206分(笑) 例えるにそれは100%ジュースじゃなく、120%濃縮ジュース(笑)