かの有名な映画からタイトルをもらったような書名!
だが、中身は至って真面目。
どのスポーツでも勝敗の判定に不可欠なのが、審判員。
ジャッジは正しくて当たり前、もし「誤審」しようものなら猛烈な批判を浴びてしまう、厳しい世界(汗)
そんな厳しい世界でなぜ「ジャッジマン」として競技に身を捧げるだろうのか?
その疑問に答えを示してくれるのが本書。
対象となるスポーツにより、その答えはいろいろ別れる。
例えばサッカーだと、プレーしているうちに「審判」という道を志すパターンが多いよう。
野球もプロ審判員は基本そのパターン、高校野球は基本ボランティア(汗)
という実に厳しい世界。
深い「競技愛」に支えられつつ、そりゃ「つらいよ」となるわけだ!
一方で面白かったのが、登場する面々がそれぞれ羨ましがったりするスポーツがあること。
サッカー野球はともかくとして例えば、
「ボクシング」の審判 → 「ラクビー」の審判をやってみたい?!?
「飛び込み」の審判 → タイムでハッキリクッキリ勝負がつく「競泳」
「ゴルフ」の競技委員 → 「相撲の行司」がとにかく凄い、怖い
そこで満を辞して?ラストに登場するのが「相撲の行司」
タイトルすら怖い。
「差し違えたら切腹」で臨む、立行司の覚悟(汗)
立行司とは、行司の最高峰。
横綱の取組を裁くお役目(汗)
で「名前」すら決まっている
(ので本人の名前とは別になる?)
・木村 庄之助(最高峰) 現在、第38代目
・式守 伊之助(2nd ) 現在、第34代目
例え同体に見えたとしても、仕事上どちらかに軍配を上げなければならない。
このため五人の審判委員により判定が覆り、大観衆の前で恥をかくことも…
形だけとはいえ左腰に「短刀」を差すのもその覚悟も呑み込むからか(汗)
と… ちょっと触れるだけで、驚きの連続の読書に!
あとは実際にこの本を手に取ってお読みいただきたい
結論:深い「競技愛」に支えられてこその各スポーツの「ジャッジマン」の世界を垣間見れる貴重な読書(汗)