銀座8丁目、新橋界隈で長蛇の行列で話題の、「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」
それを率いる坂本 孝氏本人が作者。
そもそも坂本氏は、天才的な事業者。
16年間で1000店舗に成長「ブックオフ」の創業者。
会ってみたいと思っていたら、全く偶然に、北海道の札幌へ向かうトラムの中で遭遇し、御挨拶した。
すると返答は「今度、飲みにいこう」(笑)
ところがしばらくして週刊文春に記事が出て突然の退任(2007年 6月 19日)
あのあと直ぐに飲み会のアポ入れとけば!!... と後悔先に立たず...
退任してからは何もやってなかったそうだが、しばらくして銀座8丁目に会社を立ち上げたと聞いた。
そうして、2011年9月に16坪しかない「俺のイタリアン」1号店が新橋にオープン。
元々ブックオフ時代から、飲食業にも手を出していたとはいえ、その変身ぶりに驚いたものだった。
だが本当の驚きは、業界の常識を覆していく、その快進撃ぶり!
この本では、そのノウハウを存分にぶちまけている。
まずオープニング、坂本氏の一言のセリフから。
「じゃぶじゃぶ!」
「じゃぶじゃぶ!」
その意味は =「原価をじゃぶじゃぶかけろ!」(笑)
フード原価率は通常、30%、に対して「俺の」では60%以上。
繁盛する立ち飲み店にすることで回転率を良くし、経営を成立させたのだ。
トリュフやキャビア、というような高級食材がメニューに連発されるのも、それがあってできることなのだ。
こうして、業界の常識を「完全に」覆した。
彼にそのひらめきを与えた店として、中目黒「トラットリア・ダ イーサ」や晴海「かねます」が登場する。
どちらも私も好きな店だが、自分ではとてもそんなことは思いつけない。
やはり坂本 孝は 天才なのだ!
もうひとつ凄く腑に落ちた点として、原価率を上げたことで「シェフのモチベーション」に火がついたこと。
材料・メニューを選ぶ「裁量権」をシェフに持たせる、という点が画期的だったのだ。
そこで一言「裁量権を持った料理人はアーティスト」
こうした アイデアを生み出す坂本氏の秘密が書いてあったので、メモ。
「太陽が沈む頃、生ビールを2杯飲んで清酒の黒松白鹿を飲み始めた頃に発想が湧くのです」
何だそんなことかって、 えっ~?!
で繰り返しですみません、
あのあと直ぐに飲み会のアポ入れとけば!!
(♬チャン♩チャン)
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