-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

カルガモの夫婦

2013-05-24 20:30:19 | 自然

5月22日撮影

 カルガモの番(つがい)です。代掻きが終わった畑沢の田んぼで餌を啄んでいました。この近くの畦道に巣を作っているのでしょう。丁度、子育ての時期になっています。写真の手前が雌鳥、奥の方が雄鳥だと思います。私が子供のころは、どんな鴨でも見たことがありませんでしたが、何十年前からか畑沢でも普通に見られるようになりました。カモ類では、外にオシドリ(鴛鴦)も出てくることがあります。こちらは木の洞に卵を産み見ますので、カルガモほどに頻繁には見ることができません。カモ類以外では、アオサギが水田や川沿いに飛来します。かなり大柄な鳥ですので、近づくと不気味です。山鳥の仲間では、美しい羽を持っているカケスが群れで見られるようになりました。22日には隼も飛んでいました。カッコーは鳴き声だけ聞こえました。

 昔よりも種類が増えた感じがしますが、実際はどうでしょうか。逆に、気配が感じさせる音が聞こえなくなったものもあります。啄木鳥(アカゲラ アオゲラ)が木を突っつく音とヨタカ(夜鷹)の鳴き声などです。これは環境が良くなったのか、悪くなったのか、それとも変化しただけなのでしょうか。

 ところで、話を戻します。カルガモの卵を見たことがあります。殆ど鶏の卵と一緒でした。

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千鳥川の春

2013-05-23 21:03:27 | 自然

 昨今のコンクリートによる河川改修工事で、何処の川でも往時の美しさがなくなりました。 千鳥川も例外ではありません。もう大分前に護岸工事がほぼ終わり、実に味気ない姿に変わってしましました。

 ところが、極、一部には自然のままの川岸が残されています。河床が低くなって岩盤になっているところがそうです。川岸も岩盤でできているので、幸いにも護岸する必要がなかったのです。そこは、全長で1kmにも満たない短い距離ですが、「渓谷」のような感じがします。私は勝手に「千鳥川渓谷」と名付けています。川岸に木の枝が覆いかぶさり、人が入り込めない状態になっていましたことと、薄暗い不気味な感じになっていたので、昨年の秋に支障となる木の枝を払いました。水かさが普通であれば、普通の靴でも岸の岩伝いに歩けるようになっています。千鳥川の今まで見たことがない一面に出会えます。

 千鳥川は春の雪解け水も治まり、さらに農業用水として堰あげされていますので、通常レベルの水かさになっています。危険性が全くない安全な川です。既に、アブラハヤ(畑沢語でニガ)の産卵は終わっていると思いますが、ハヤ(畑沢語でヘズギ)はこれから産卵かなと思います。残念ながら昨年よりも魚影が薄いような気がします。

 

 ところで、全く違う話ですが、常盤中学校昭和44年卒の方々の同級会(同期会と言うのでしょうか。)が行われると聞いております。畑沢出身者だけでなくほかの方々も、背炙り峠の地蔵様と背炙り古道の「楯」跡を御覧いただくようお勧めします。きっと、故郷に新たな関心が生まれると思います。

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田植えを手伝ってきました

2013-05-22 20:52:03 | 近況報告

 今日はいい天気で、気温も25度を超えたようです。まるで初夏のような雰囲気でしたが、ブヨ(正しい名前を知りません。)がいますので、できるだけ肌を出さない様に覆いました。

 あぜ道に隠れて、蛙が鳴いています。田んぼに水が張られたので、産卵が始まります。空には隼が飛んでいます。田んぼのカルガモは、心配で気が気でないでしょう。遠くにカッコーの鳴き声も聞こえます。周囲の山々は、新緑の盛りですが、あと少しすれば、深い緑に変化します。う~ん、のどかそのものです。

 今日、田植えするのは、畑沢としては少し早い方です。周囲には、まだ代掻きが終わっていないところが多く見られました。昔は全て手で植えていましたが、今は田植え機械で行います。ただ、機械が植え残したところがかなり生じますので、そこに手で植えます。特に畑沢の水田は、四角でないところが大部分です。当然、カーブのところは、機械が植え残します。それでも、今日ですべて終わりました。昔なら「さなぶり」です。餅をついて、労をねぎらっていました。

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沢筋の湧き水(1)

2013-05-19 17:08:13 | 自然

 畑沢は、地名に「沢」という文字が使われているように、千鳥川流域に開けた沢沿いの集落です。尾花沢市内には、「沢」が付く地名が多くあります。そもそも「尾花沢」がそうです。外にも大字名では、延沢、六沢、五十沢、南沢、芦沢、岩谷沢、毒沢、野黒沢、名木沢です。畑沢の中にもさらに小さな沢が沢山あります。昔は、それぞれの沢で水田や畑を耕していました。今、考えると実に「猫の額」程度の水田もありました。そのような所での田植えは、私のような「スビタレ」にはピッタリでした。田植えを初めても、瞬く間に「完了」してしまうのです。一枚は一枚に違いないのです。そしてすぐに小休止できます。

 沢での農作業は、田植えだけでなく、耕運、くろ(畔)塗り、代掻き、草取り、稲刈り、稲背負い等の作業がありますので、「沢」にも頻繁に出かける機会がありました。当然、自宅から遠いところへは、弁当持ちになります。その時、おにぎりなどは持参しますが、飲み水は持っていきません。それぞれの沢には、必ず湧き水がありますので、それを飲みます。湧き水は、大事な場所ですので、常にきれいに掃除がなされ、周囲の草も刈り取られていました。水を汲むときは、置かれている茶碗を使う場合が多いのですが、笹や蕗の葉でコップを作う場合も多かった気がします。

 今、沢の小さい水田は、耕作を放棄されているのが殆どです。そのため、湧き水は誰にも手入れされずになっています。しかし、それでもこんこんと湧いてくる水の味は、昔のままです。下の写真は、中畑沢の屏沢にある湧き水です。この沢には4つの湧き水があり、その中で、私が最も好きな湧水です。幼友達と山に遊びに行ったときに、よく飲んだ思い出が多い場所です。岩の割れ目から湧き出て、何段にも滝となって流れ落ちます。見た目にも素晴らしい感じがします。それでも、手入れをしないと、落ち葉と岩かけで埋まってしまいます。私がこの水を飲むときは、直ぐ飲まないで我慢しながら、先ず湧き水の周囲を掃除し、さらに沢の上で作業を終えてから、きれいに澄んだ湧き水を飲みます。

 きれいな湧き水があるということは、昔から人が住んで生活できる特等地だったということだそうです。そう言えば、畑沢に縄文時代の土器と石器が出てくるのも頷けます。

 畑沢には湧き水が沢山ありますので、「私の湧き水」だけでなく、多くの湧き水を取り上げていきます。それぞれの湧き水の名前を聞いたことがありません。どうでしょうか、名前を付けてみませんか。

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これでスケートできるの

2013-05-17 20:39:31 | 民具

 

 これでもスケートの金具です。この上にゴム長を載せ、紐で結び着けます。私が子供のころにあったものです。私がまだ生まれる前に鍛冶屋さんに作ってもらったのだそうで、いつごろの物かは分かりません。そもそも、畑沢には雪はたくさんありますが、スケートで滑る氷がありません。しかし、それでも当時の私は「乗ってやる」と意気込んで、準備をしました。まず滑るべき「氷」作りです。雪をスコップで叩き、さらにスコップの平らな部分で擦り、表面をテカテカにしました。表層に極、薄い氷の幕ができただけです。さあと乗りましたが、直ぐに踏み込んだだけで雪に金具がもぐりこみ、とても滑れるものではありませんでした。その後は、当然のことに、決して再び滑る気は起きなくなりました。そのために、この金具は、損耗することなく、まるで大事に保管しているかのようにほぼ完全な姿で残っていました。

 畑沢ならば、スキーで遊ぶことを考えますが、何故にこのような物を作ったのかが分かりません。何処かのスケートができる地域のスケートを真似たのでしょうか。実際は乗れないにしても、鍛冶屋さんがあれこれ工夫して作った造形が面白いと思います。役に立たない物でも、捨てられずに今だに私の手元に残っています。スケートも「何かのお役にたちたい」と思っていることでしょう。

 その点、女の子用の「竹下駄」は、何とか使えたようです。長靴などで踏み固めた雪のスロープを滑ります。スキーと比べたら、極端に前後が短い訳ですから、安定性が悪くて直ぐ転んでしまいます。やはり男の子には、面白いものではありませんでした。

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