~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

ルイサダのハイドン

2006年11月24日 23時11分38秒 | ピアノ
ルイサダは、プログラム1曲目のベートーベンの「悲愴」を弾く前にハイドン(曲名は分からない)を弾いた。
しかも「扉が開いたら、それが閉じる前に」とでも言うように、立て続けに「悲愴」全楽章を弾いた。
隣席の友人に休憩の時「なんでハイドン弾いたのかしら?」ときくと「リラックスするのかも」と言っていたのだが、はたしてそれはその通りであったようなのだ。

リサイタルが終わって、私は会場でルイサダのハイドンばかりを収めたCDを買った。
もちろん、最初の曲の印象が良かったこともあるのだが、なかに「アンダンテと変奏曲」という私の今お気に入りの曲があったから。

ライナーノーツからはいかにルイサダがハイドンを大事に思っているかが伝わってくる。

<・・・・・・ハイドンの作品はピアニストである自分を原点に戻してくれる。精神的にも技術的にもね・・・

・・・・・・私の個人的な考えだけど、ハイドンのピアノ・ソナタにはモーツァルトより完成度が高いと思えるものがある。コンチェルトはもちろんモーツァルトにはかなわないけど、ソロ作品はハイドンはすばらしいものがたくさんあるんだよ。あまりみんな弾こうとしないけど、私は今後機会あるごとにハイドンの作品を積極的に弾いていこうと思っている。
演奏していると、すごく気持ちが解放される感じがするから。和声、強弱、ペダルにいたるまですごく遊べる。ハイドンは心に余裕を持たせてくれる作曲家なんだ。聴いてくれる人もきっと幸せな気分になれると思うよ・・・・・・・・>

ルイサダは、かなり上がり症のアーチストときく。
たしかにリラックスするために、大好きなハイドンを最初に弾いたのだろう。

このCDの収録曲は
1.ピアノ協奏曲(第11番)ニ長調
2.ピアノ・ソナタ第6番(旧13番)ト長調
3.ファンタジア(カプリッチョ)ハ長調
4.アンダンテと変奏曲 ヘ短調

生き生きと遊び心にあふれるハイドン、また静謐で神々しいようなハイドンを聞くことができる。

またしても、良い出会いに恵まれた。