ご紹介いただいて、以下のコンサートに行ってまいりました。
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澤和樹&蓼沼恵美子デュオ with プレミアム・アーティスト
「ヘンシェル弦楽四重奏団を迎えて」
日時 2010年11月12日(金)19:00開演
会場 広島アステールプラザ大ホール
出演 澤和樹(ヴィオラ) 蓼沼恵美子(ピアノ)
ヘンシェル弦楽四重奏団
プログラム
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第17番変ロ長調<狩> K.458
ブルッフ:弦楽五重奏曲 変ホ長調
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44
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本日私、のどの調子が絶不調でございまして、咳対策をしてはいったものの、
万一咳き込んでしまったときのために、最後列に席をとりました。
どうかすると、音がよく聴こえないかもしれない場所ではありますが、致し方ありません。
まずはモーツァルト・・・大丈夫、音はすばらしくよく届きます。
四人の力量によっては、いちばん後ろの席だと和音が和音として届かないこともあったりするんですけど、そんな低レベルな心配は無用でごさいました。
ただ客席のほうが・・・・
7時開演にも関わらず、だらだらとホールに入ってこられるわけです。なんと7時28~9分まで(驚)。
しかも、入ってくるだけでなく、けっこう前の方まで降りていって席を探される。となりの方に「遅くなって~」だかなんだかお話をされる。一方でなぜか出て行かれる人もいる。
1曲目が落ち着かない演奏会というのはけっこうありますけど(先日のカツァリスのときなんか、そもそも演奏者がそれを許して10~15分間は即興で弾いていたわけですが・・)、
ここまでの出入りは初めての経験でした。
私が最後列にいたからたまたま気づいただけなのかもしれませんが、さすがに集中して聴くにもなれず・・・。
2曲目のブルッフは、『スコットランド幻想曲』そっくりのところなんかもあって、「初めて聴くけどいい曲だなあ」としみじみしておりましたけど、やはり1曲目のモーツァルト同様、楽章間すべてで拍手があり、アタッカ気味に入る楽章などは台無し。
楽章間の拍手については、昔はそれが礼儀だったのだとかなんとかいう説もありますし、そこまで私は気にはしていないのですけど、やっぱり演奏者がいちいち会釈せざるを得ない状況というのは、ちょっとお気の毒な感じがしました。
このままシューマンも聴くことになるのかなあ・・・と思っておりましたところ、
後半最初に澤氏が挨拶をされ、そのなかで楽章構成をフレンチのコースに例えられ、
「1品ごとに500円、1500円といただくのではなく(笑)、最後に1回大きな拍手をいただけるとうれしい」とやんわりと注意を促されました。
効果テキメン・・・以降楽章間は、ただの「パチ」とも音はせず。
やっと落ち着いて聴けたシューマン、すばらしかったです。
部分的に興奮させられたり、ある音にぐいーっと引き寄せられたり、という一瞬一瞬に心躍るタイプの演奏ではなかったような気がしますが、
全楽章終わった瞬間に、これまでのすべてがじわーっと効いてきて、「ああいい曲だな~」という思いに満たされました。
アンサンブルの楽しさ素晴らしさは自明のこととして、「シューマンのピアノ五重奏」そのものの良さが沁みました。
このヘンシェル四重奏団は1988年結成だそうで、今日のお話によると、澤&蓼沼デュオとは1991年以来のおつきあいだそうです。
急ごしらえの五重奏とは違う、細かいニュアンスまで共有し合った深い味わいの演奏でした。
後半がこれだけよかっただけに、前半のざわざわした雰囲気が残念です。
どう考えても、クラシックに慣れない方もたくさんおいでだったようなので、
ドアに門番おくとか、「楽章間の拍手はご遠慮ください」と最初にアナウンスがあれば良かったかもしれません。
逆にいうと、もともとのクラシックファンでない方々にたくさん演奏会にお運びいただいたわけですので、これを機会にファンになっていただければとてもうれしいことですし。
広島でも、室内楽の演奏会を聴ける機会そのものが増えることを祈っております。
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澤和樹&蓼沼恵美子デュオ with プレミアム・アーティスト
「ヘンシェル弦楽四重奏団を迎えて」
日時 2010年11月12日(金)19:00開演
会場 広島アステールプラザ大ホール
出演 澤和樹(ヴィオラ) 蓼沼恵美子(ピアノ)
ヘンシェル弦楽四重奏団
プログラム
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第17番変ロ長調<狩> K.458
ブルッフ:弦楽五重奏曲 変ホ長調
シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44
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本日私、のどの調子が絶不調でございまして、咳対策をしてはいったものの、
万一咳き込んでしまったときのために、最後列に席をとりました。
どうかすると、音がよく聴こえないかもしれない場所ではありますが、致し方ありません。
まずはモーツァルト・・・大丈夫、音はすばらしくよく届きます。
四人の力量によっては、いちばん後ろの席だと和音が和音として届かないこともあったりするんですけど、そんな低レベルな心配は無用でごさいました。
ただ客席のほうが・・・・
7時開演にも関わらず、だらだらとホールに入ってこられるわけです。なんと7時28~9分まで(驚)。
しかも、入ってくるだけでなく、けっこう前の方まで降りていって席を探される。となりの方に「遅くなって~」だかなんだかお話をされる。一方でなぜか出て行かれる人もいる。
1曲目が落ち着かない演奏会というのはけっこうありますけど(先日のカツァリスのときなんか、そもそも演奏者がそれを許して10~15分間は即興で弾いていたわけですが・・)、
ここまでの出入りは初めての経験でした。
私が最後列にいたからたまたま気づいただけなのかもしれませんが、さすがに集中して聴くにもなれず・・・。
2曲目のブルッフは、『スコットランド幻想曲』そっくりのところなんかもあって、「初めて聴くけどいい曲だなあ」としみじみしておりましたけど、やはり1曲目のモーツァルト同様、楽章間すべてで拍手があり、アタッカ気味に入る楽章などは台無し。
楽章間の拍手については、昔はそれが礼儀だったのだとかなんとかいう説もありますし、そこまで私は気にはしていないのですけど、やっぱり演奏者がいちいち会釈せざるを得ない状況というのは、ちょっとお気の毒な感じがしました。
このままシューマンも聴くことになるのかなあ・・・と思っておりましたところ、
後半最初に澤氏が挨拶をされ、そのなかで楽章構成をフレンチのコースに例えられ、
「1品ごとに500円、1500円といただくのではなく(笑)、最後に1回大きな拍手をいただけるとうれしい」とやんわりと注意を促されました。
効果テキメン・・・以降楽章間は、ただの「パチ」とも音はせず。
やっと落ち着いて聴けたシューマン、すばらしかったです。
部分的に興奮させられたり、ある音にぐいーっと引き寄せられたり、という一瞬一瞬に心躍るタイプの演奏ではなかったような気がしますが、
全楽章終わった瞬間に、これまでのすべてがじわーっと効いてきて、「ああいい曲だな~」という思いに満たされました。
アンサンブルの楽しさ素晴らしさは自明のこととして、「シューマンのピアノ五重奏」そのものの良さが沁みました。
このヘンシェル四重奏団は1988年結成だそうで、今日のお話によると、澤&蓼沼デュオとは1991年以来のおつきあいだそうです。
急ごしらえの五重奏とは違う、細かいニュアンスまで共有し合った深い味わいの演奏でした。
後半がこれだけよかっただけに、前半のざわざわした雰囲気が残念です。
どう考えても、クラシックに慣れない方もたくさんおいでだったようなので、
ドアに門番おくとか、「楽章間の拍手はご遠慮ください」と最初にアナウンスがあれば良かったかもしれません。
逆にいうと、もともとのクラシックファンでない方々にたくさん演奏会にお運びいただいたわけですので、これを機会にファンになっていただければとてもうれしいことですし。
広島でも、室内楽の演奏会を聴ける機会そのものが増えることを祈っております。