~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

しゅぷれひこーる

2014年03月07日 03時21分28秒 | 家族・友人等

深夜、突然思い出したので・・・・書いておきます。

私、大学生の時に学生寮に4年間おりました。4人部屋だし、汚いし、300人もいるしで「ふつうの生活」とは言い難いですが、でも寮費が月300円とか500円とかだし、寮食が月5000円くらいだったので、卒業時まで居ました。

寮生活のことを書きだすと短編小説くらいの長さになりそうなので、そちらは省きますが(というかいまだに書けないこと多し・・・汗)、その寮で私1年間副寮長、1年間寮長をしておりました。

当時、まだまだ大学自治会長とか寮長という役目はちょっとアブナイ感じというか、「・・で、政治的にどうなん?」というかほりが残ってまして、当時、某大学の自治会長に初めてノンポリ(政治的主張がない、もっというとヒダリでない)の人が就任したらしい・・という時代です。

ちょうど私が寮長の時分に、国公立大学学生寮で次々と寮食堂が廃止になっていってました。予算の関係によるお取り潰しです。

個人的に寮食を毎朝晩食べるかどうか別として、学生の立場としてはこれはなんとか死守しないといけない。・・・・で、大学側と話し合いが始まったわけです。

そういうある日、いきなり女子寮にひとりのオトコが乗り込んできた(玄関というか公共のスペースまでは入っていいんです)。
これが、どうみてもかなりの年上、でもどこかの大学生らしい。頭ボサボサ、ヒゲぼうぼう。「ふだんはもしやヘルメットとゲバ棒ですか?」みたいな(当時でもさすがに<ゲバ棒>は死語に近かった)雰囲気で、「いまや、K寮の寮食堂も潰された!ここが最後の砦です!一緒に戦いましょう!」とかなんとかいってやたらアツい。

別に一緒に戦う気もなかったし、彼がいたからといってなんとかなるような感じもなかったですけど(・・失礼・・)、とりあえず、こちらが学生寮の連盟みたいなものに所属している義理もあり、「よろしくお願いします」みたいな挨拶はしました。

そうしたら、一度、連盟の集会に連れて行かれました。(当時カルト系宗教のホームにさらわれるという事件も多発してましたので、ちょっと構えてしまいましたけど・・・)

そもそも、男子学生(・・・・年齢からしてほんとに学生なのか?という話はおいといて)をこれだけ大量に見ることはないわけですが、もっとびっくりしたのは、今どき(じゃなくて<当時>ですが)、「シュブレヒコール!!」とか「♪ がんばろう~」とかやってること。

(今の若い方たちにはちょっと時代感つかみにくいと思いますけど、私の学生のときは、基本的には、そういう雰囲気ではなかったんですね。300人の寮生のなかで政治活動しているのが1人か2人という感じ。学校によってそれなりに差はあったようではありますけど。)

大学と交渉するのに、くだんの連盟と連帯(?共闘?)するのはあまりプラスにならないような気がしたので、以降はうちの寮役員数名のみで大学と何回か話し合いを重ねて、条件付きで(炊婦さんの雇用費を学生もいくらか負担する)ということで寮食堂はとりあえず存続することになりました。・・・めでたし(笑)。

 

当時いらした寮の事務のおばさん(仲良しでよく飲みにいったりしてました。世話になりすぎて、亡くなられた今でもまったく頭が上がらない・・汗)が、「あなたたちの年代までよ。あんなに寮生が悪かったのは」に言われましたが、いったい何をやっているのかわからないアヤシイ学生もごろごろしていて、でも、妙なエネルギーがそこここに満ちていた、ヘンな時代でした。

・・・・・・と思ってるのは私だけかもしれないですが・・・・