日本の生産性が上がらないのは、仕事も家事もワンオペだからだ。つまり、チームでするべき仕事を一人で抱え込む、ワンオペだからだ。J-WAVEの今朝のトークを聞いていて確信した。
今朝のJ-WAVEで、サッシャさんとノイハウス萌菜さんの日本の会社の年休消化率の話を聞いていた。
日本の年休消化率は60数%で昨年より上がったそうだ。
(数値はうろ覚えなので確認してほしい)
二人の話の中で一番面白かったのは、年休を取るときのヨーロッパと日本の違いだ。
ノイハウス萌菜さんが会社勤務の時、日本で年休取得するときは、事前に細かく引継ぎをする必要があるということを話された。具体的には、○○さんからメール等で連絡があったら、こうするなど具体的な引継ぎが必要だと話された。
そうして初めてゆっくり年休が取得できるということだ。
これに対して、確かサッシャさんがヨーロッパでは日常からCC連絡するので、誰かが急に休むことになっても大丈夫だと話された。
日本とヨーロッパの違いは何か?
ヨーロッパはチームで仕事をしているのに対して、日本では一人で仕事を抱え込んで(つまりワンオペ)、気軽に休めないのだ。
休んだら、仕事が回らなくなるからだ。
日本は、家事も仕事もワンオペ。
これでは、生産性が上がるわけない。
急な休みがあっても代替できないからだ。
つまり、日本では仕事が回らなくなるのは「個人の責任」なのだ。
しかし、具体的に考えてみれば分かるが、個人が責任を取っても何も変わらない。
チームで仕事をしなければ。
具体的に言おう。
みずほ銀行のシステム障害は、責任者の社長が変わったところで、改善しないだろう。
理由は、縷々述べたとおりだ。
仕事が回らなくなる(具体的にはATMが故障するシステム障害の)責任は社長「個人」だから、社長一人が変わっても、会社は何も変わらない。
行政からしてそうだ。
内閣も総理大臣が責任を取って変わったが、何も変わらない。
仕事のやり方が、「チーム」でなく「ワンオペ」のやり方だからだ。
こんな状況では、いくらデジタル化しても意味はない。
みずほ銀行の例が示しているように、仕事のやり方が「チーム」でなく「一人で抱え込みのワンオペ」だから、デジタル化する意味がないのだ。
デジタル化して意味があるのは、デジタル化した結果、デジタル化した部分が何をやっているのか、「チームが理解している」ことなのだ。
一人で抱え込んだワンオペでは、その人に何かあった時にデジタル化していたら、全てがブラックボックス化して、誰も何も分からなくなってしまって、何も出来なくなるのだ。
みずほ銀行は今この状態にあると思われる。
繰り返すが、デジタル化する仕事は、「チーム」や広く「会社」あるいは「国」、そして「社員」や「国民」がチームとして理解していることが大事なのだ。
顧みて、この国のデジタル化はこのままでは、みずほ銀行の二の舞になるだろう。
不祥事があって、「個人」に責任を転嫁して辞めさせたり、休ませたりしたところで何も変わらない。
すべては、「チームで仕事をしなかった」からである。
デジタル化するなら、「チームで仕事をすること」が必須なのだ。
この国は、民間も行政も家庭もみんな「チームで仕事をする」ことが下手なようだ。
ワンオペ好きと言っていいかもしれない。
話し合いでなく、「上下関係」で物事を決め、動かしていっているからだ。
岸田内閣の最重要課題は、この課題を解決できるかどうかである。
国が「チームで仕事」をしなければ、どこもチームで仕事をしないだろう。
国の仕事を、地方自治体を解体して直轄でやったところで、個々の仕事の意味を深く理解していなければ、デジタル化によってブラックボックス化して、誰も何も分からなくなり、仕事が出来なくなるのだ。
岸田さん、期待しています。
頑張って、改革してください。
党も、国も、地方自治体も、会社も。
そうでなければ、この国は世界で一番「遅れた国」になることは間違いのない真実です。
変われない「どうしようもない国」になるのです。
あなたも過去の首相と同じで「変われない首相」そして「変われない日本」で終わるかそうでないかが問われています。
頑張ってください!
期待しています。
あなたの仕事ぶりは、このブログの読者とともに「チーム」を組んで、しっかり見させていただきます。