息をのむ桜

靖国神社にお参りした。
戦争で亡くなった祖父と叔父と英霊の御霊（みたま）に深々と頭を下げた。

多くの参拝者が訪れていた。



そのあと千鳥ケ淵の桜を愉しんだ。



写真の向かい側の、北の丸公園から千鳥ケ淵を見下ろす桜は例えようもない。
（土手上からの桜）



秀吉が晩年花見をしたというが、その気持ちが分かったような気がした。

花に飲まれるというか、息を呑む。

こればかりは、そこに身を置いてみないと分からない。

華やかさと移ろいの中の一瞬の美。

人生と重なりあう。



桜は人生、いつ見てもいい。



息をのむ千鳥ヶ淵の桜を見ることがでたことを、神に感謝した。

そして、とにもかくにもこうして元気でいられることを、戦争でなくなった祖父と叔父と英霊たちに感謝した。



この国に生まれてよかったと思う。

なぜなら、靖国神社や初詣など、私は折に触れて祖先にお参りできるから。

お参りすることは、自分につながるすべての祖先、人類すべてにつながるたった一組の祖先である夫婦にもお参りすることになっているのだから。

現代科学は、現在の人類の祖先が、たった一組の夫婦であることも証明している。