日本女子のカーリングの銅メダルは素晴らしかった。
だが、最後に勝った瞬間の映像は、まったくよく分からなかった。
納得したのが、昨日午後7時のNHKニュースの映像だった。
ライブ映像では、後攻イギリスチームの最終エンドの決勝映像は、確か真上からハウスを撮影した映像で、イギリスのミュアヘッド選手のストーン最終投のコースがほとんど分からなかった。
特に、ガードしたLS北見の2つのストーンとミュアヘッド選手の最終投したストーンとの位置関係がよく分からなかった。
なので、結果として、第9エンドで藤澤選手が投げたストーンが、ハウスの中心にいつの間にか入って、勝ったという「結果」しか見られないという感じだった。
このときほど、ライブ映像をもっと引いた画角からハウス全体とガードストーン全体を収めた画角で見たいと思ったことはない。
NHKのニュース映像を録画して、スロー再生してみたら、やはりハウスのストーンをガードする2つの微妙な位置にあるガードストーンが、ミュアヘッド選手のストーンを投げるコースを邪魔して、ミュアヘッド選手のストーンを投げる手に力が入った。
結果、コースがまっすぐになり思ったほどストーンが曲がらず、藤澤選手のストーンに薄く当たってしまった。
そのため、藤澤選手のストーンがイギリスのナンバーワンストーンを押し出し、跳ね返った藤澤選手のストーンがナンバーワンになってしまった。
この辺の面白さが、ライブでは全くよくわからなかった。
このあたりをもっと引いた画角から見ることができたら、もっと面白かったと思う。
おそらく放送局の、スイッチャーは最も結果がよくわかるように、ハウスの真上からの映像を選択したと思われる。
しかし、それではカーリングの本当の面白さは充分伝わらないと思う。
視聴者が見たい画角を選択できてこそ、本当のカーリングのおもしろさは伝わると思う。
具体的に言えば、画面下のほうにいくつかの選択画面がいくつか現れて、最も見たい画面を選択できるようにできないのだろうか?
選択することは、有料であってもいいと思う。
民放の場合、放送法によって有料に問題があるならば、寄付制度にしたら良いのではないか。
例えば今回の場合で言えば、私の好きな画角から見ることができたならば 、日本カーリング協会に寄付するとか、日本赤十字社に寄付するとか、色々と方法はあるはずだ。
民放のスポンサーも、今回のオリンピックは競技中にCMを入れる事はほとんどなかった。
むしろ、スポンサーは企業のイメージを大事にしていたように思う。
なので、東京オリンピックや北京オリンピックで私の希望しているように、競技を見る画角を選択することができるならば、それは、競技者にとっても、視聴者にとっても、放送局にとっても、スポンサーにとっても、価値があることなのではないだろうか。
実際、NHKのニュースによると、LS北見が活躍したことにより、北海道北見市のふるさと納税は2263万円にもなったと言うことである。
オリンピックの生中継で、視聴者が映像の画角を自由に選択することができる代わりに、寄付等の手段をとることが可能ならば、視聴者はもちろんのこと、LS北見、日本カーリング協会、スポンサー、放送局、地元の北見市、等々計り知れないメリットがあるのではないか。
北京オリンピックのカーリングでは、好きな画角からライブ映像をTVで見ることが出来る夢を見ている。
そして、心ゆくまでカーリングのおもしろさを堪能している自分がいることを想像している。
しかも、録画もせずに、直前の映像をスロー再生して自由に見ることが出来て、「やったー」と何度も叫んでいる自分を夢見ている!!!