金木犀
坂登り来て
香り立つ
きんもくせい ki n mo ku se i
さかのぼりきて sa ka no bo ri ki te
かおりたつ ka o ri ta tsu
少し前、まだ夏のように暑かった日のこと。
JRの駅から自転車で徐々に登り、わが家の少し手前の最後の坂道を登り切る時の句である。
自転車を最後の坂で押しながら歩いていたが、暑くて、汗が額に浮かんできた。
ほぼ、坂を登り切ったところで、金木犀のいい香りが私を包んだ。
その情景を詠んだ句である。
その日は祖父の霊を慰めるために、東京まで出向いた帰りであった。
いいかおりの金木犀は、祖父が私のために用意してくれたようであった。
金木犀のいい香りは、やはり大都会では純粋に味わうことは出来ない。
東京から少し離れた、郊外や田舎でならこの句のようにあなたを包み込みます。
金木犀に限らず。
あなたも和の国へいらして、秋の花「金木犀」の香りなど素晴らしい自然の香りを楽しみませんか?
(^J^)