自宅から約90km、愛車パジェロで1時間30分の行程です。
営業で廻っている地域なのである程度の土地勘がありますが、それは釣具店と酒屋さん?
港近くで流水と止水の講義をしました。40分程度なのでまとめるのに苦労しました。
もっと時間がほしい項目です。
流水の講義は、渓流に始まり、鮎まで話します。
渓流は、試験問題に関係する釣人が守らなければならないマナーを重点的に話します。
その為には、釣り上がりという渓流ならではの法則から始めます。
釣り下がりとは、釣りながら下流に下ります。
反面、釣り上がりは上流に上がりながら釣ります。
後者が、基本です。理由は簡単、渓流魚が見ているのは、上流から流れてきているエサ!
下って釣ると、釣人は丸見えです。
それでなくとも怖がりの渓流魚・・怖がって石の陰に逃げ込んで中々出てきません。
また魚の生態上、口からエラへ向け水が抜けないといけないということ。
つまり、下流に向いていては、酸素を取り込みにくいからです。
単純に先行者が居たら、当然その方の上流でないと釣れない。
しかし、直ぐ見えるような上流だと争いの元になるので、渓流マナーとしてその先行者に声をかけ、もっと上流に上がる・・
鮎では、生まれたての仔魚は泳げない・・などの生態を説明、冷水病などの説明もしました。
また、釣りの技術では、『おばせ』というテクニックを説明
引張られる反対方向に逃げる性質を利用して、オトリの鮎を思った方向へ導くテクニック!
海釣りでも、大型の魚が掛かったら合わせを入れたら竿は、右・左と向きを変え、釣魚を沖側でなく岸側の左右を泳がしながら取り込む・・
釣り全般、どこか繋がっている話をしていると、あっという間に時間をオーバーしてしまいました。
止水の釣りでは、キャッチ&リリースの概念があるヘラ釣りを講義しました。
専門分野ではないのですが、釣り仲間と言っても名人クラスの方にも鮎釣りをされる方が多く、ヘラ釣りのお話も伺っています。
この講義も、試験に関係するところを重点的に説明し、40分で終える事ができました。
基本、インストラクター試験は選抜して落とすための試験ではありません。
多種多様の釣りに理解を深め、指導者としての知識を得てもらう講習なのです。
試験は、○×式と、論文、面接、実技があります。
○×の問題は、よく読めば一般常識で判る問題です。
特に、講義を聞いていたら簡単です。
論文は、二つの課題から選抜して書きます。
面接官として翌日も参加しましたが、受け応えでその方が釣りの指導者として相応しいか判断します。
インストラクターの仕事は、すべてボランティアという事を理解できますか?
出来ませんと言った方は、誰もおりませんでした。
もし、いたら・・・・
実技は、ハリ結びか、ラインの結束です。
普通なら簡単にできるのですが、面接官を前にしては緊張で中々指が動きません。
何度もやり直しをされる方もおられます。
今回で2度目の試験官ですが、釣りの講義を受け持っている分、前回より良かったと思います。
今後、受験者が合格した後、インストラクターとして水辺で活躍されることを祈願します。