地球の酸素25%を供給しているのが珪藻・・・
と、東京学芸大学 真山茂樹博士による【付着藻類から読み取る河川の流域環境】が始まった
私達が知っているのが、珪藻、藍藻・・
昔、藍藻を鮎が食べると黄色い紋紋が鮮やかになると聞いてはいたが・・・
今回の研修会を企画した広大の竹下俊治教授に聞いてみると
ビロウドランソウ(正式名)は、鮎の食んだ食み痕の黒くなった箇所のコケ!
珪藻の表面はガラス質??種類は10万~20万種類とも云われている
大きさは、10μm~200μm(=0.01mm~0.2mm)
川はもちろん海にも・・北極海から南氷洋から赤道直下・・地球全体に存在するそうです
京学芸大学 真山茂樹博士
珪藻の種類の一部
さて、鮎釣師が知りたい珪藻秘密?
鮎の成長が早いのは珪藻を食べだしてから?
珪藻だけではという答え
珪藻の表面はガラス質なので総てが栄養となる訳ではない!
では、どうして鮎が大きくなるのか
縄張りを死守すると、栄養満点のビロウドランソウが、手に入るから大きくなる!
つまり、食み痕から生まれてくるコケが、栄養満点のビロウドランソウだから
珪藻と違いガラス質に覆われてないので、食んだすべてが栄養となる
縄張りを形成できない鮎は、縄張り鮎に比べ小さいのは、栄養価の少ない珪藻を食んでいるから
縄張り鮎が、真っ黒に黒光りした石を死守するのは、美味いコケが次々と出てくるから
段々と見えてきた
出水の後の新ゴケを争うように食むのは、食糧不足から一転し栄養満点ビロウドランソウだらけだから
友釣りで出水後数日経つと、解禁日以来の入れ掛りを経験できる
そういう訳だったのか
休憩時間に真山教授に、珪藻の発生条件の最低温度を尋ねたら
南氷洋にも存在するのが珪藻で、一番成長するのが冬季
では、5℃位の水温でも珪藻は有りますよね・・・・「有る」そうです
「温井ダム上流で親魚放流しダム湖産鮎を生産するの無理だから渓流魚を放流しては・・」
と、京大出身のアドバイザーが言われていたが、その説に反論して正解だったようだ
【釣りが不可能になる外来生物『ミズワタクチビルケイソウ』が日本にも上陸
原産地域は北アメリカ西海岸サンフランシスコ周辺
それが、日本の河川にも徐々に広まっている!
オオカナダ藻(小学校の理科の実験で利用後、河川に廃棄?川の石を覆いつくす被害)
ネオニコチノイド(除草剤で蜂が死ぬ事で報道があった農薬、河川に流入すると藻類の減少や水生昆虫が死滅し魚が減少する被害)
ミズワタクチビルケイソウ(オオカナダモと同様で、川一面の石の上を覆いつくし、水生昆虫も住めない状況になる被害)
インターネットで「ニュージーランドミズワタクチビルケイソウ被害」と検索してください
次々と現れるとても厄介な強敵
ネオニコチノイドは、行政が素早く対応すれば、被害は止まる
しかし、お役所仕事でトロトロしていたら生物が絶滅・・・なんてことに
生物絶滅では復活は望めなくなる・・・
この農薬・・生殖本能も抑制する作用もあるらしく・・
人間には影響しないのだろうか?
危険性を認知した国は、素早く禁止農薬にしているのに・・・日本は遅すぎる
釣り天国のニュージーランドの河川にも被害が発生している
日本国内では、福岡・佐賀・大分・熊本・宮崎・鹿児島の九州6県
新潟・長野・静岡・山梨・神奈川・東京・埼玉・群馬・栃木・福島で確認されている
『釣人が保菌し他河川を汚染する』恐れがあります
冷水病での扱いと同様に、濡れたままでタイツ、道具(オトリ缶)を他の河川に持ち込まない
止む追えない場合は、除菌する方法がありますが、オトリは除菌できません
川を潰さない為にも、未来の釣人の為にも、この位は大丈夫だろうと思わず、ご協力願います