○…細川俊之氏の訃報にも驚く。もちろん「愛犬ロシナンテの災難」の着ぐるみはっちゃけぶりも記憶するところだが、少し前に見た、物凄く若い頃の「帰ってきた用心棒」も面白かった。子供の頃見たテレビでいえば「時間ですよ・昭和元年」の「昭和枯れすすき」が流れる場面の時に、台詞がなくて出てくるかっこいいような怖いような人というイメージだった(今思うと、あれが子供には意味がよくわからない「大人の退廃」だったんだろうな)。大河ドラマの『毛利元就』(チャンネル銀河で現在放送中)の予告CMで大内義興役の烏帽子の細川さんが映るのを見ても、この人も声とちょっとくせのある容貌のためかニヒルだったり麻呂だったり洒落たダンディだったりかと思うとユーモラスだったりして画面に登場すると雰囲気が変わって不思議なイメージであった。何か映画やドラマを見るたびに、また偲ぶことになるのであろう。塩沢兼人さんの時も急で傷ましいことであったのを思い出し、名優をまた惜しむ。合掌。
本日のBGM: Heads We're Dancing / Kate Bush (『Sensual World』)
なかなか怖い歌詞だが、ここのところfeaturingぶりぶりぶにぶにのりのりMick Karn先生の内のなんやかんやを追悼的にランダム再生している。音を聴くと、その音の中に確かにその人が生きている。ある種、偶然にもリアルタイムの出逢い方があったためもあるのだろうが、(消費人口がやたら多そうなMicheal Jackson的なものとはまた違った)別の意味で自分にとってはとても大切な生々しさの感覚かもしれない。(20110114)



