「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20120608

2012-06-08 | 矮小布団圧縮袋

○(近代化遺産のメッカ大阪をお散歩・その10)
 すごく普通に、さりげなく京阪電車の看板がでかい石原ビルディング〔昭和14年(1939)〕を、キイロイトリと淀屋橋側の方向から見ています。

本日のBGM:
 映画「南郷次郎探偵帳 影なき殺人者」(新東宝、1961)(チャンネルNECO、6/8 6:00~)
 音楽:渡辺宙明
 ちょっと剽軽な天知茂の弁護士のコミカルなミステリー。明智先生の20年前の若造役で、麻薬取引の連続殺人事件なのになんだか「調子いい」ご都合主義的に呑気。ま、時代劇みたいなもんで「お約束」と思える楽しさなのか。ノワールな映画としてのカメラワークはかっこいいのだが、話がややちゃっちい2時間ミステリーみたいなノリだ。1961年だから東京もだんだん都会っぽくなってきてるが、工事現場や箱根や江の島あたり?のロケがまだ昭和30年代の風景である(空港なんて地平線まで果てしなく何にもない感じだし、いったいどこのロケだろう?)三原葉子との恋の絡みコンビも長いから「始まったな」「待ってました」(今いる人で天知茂や三原葉子みたいなタイプの人ってどんな人か思いつかない。キャラが立ってると思う)みたいな大人の味がある。
 そしてこの暗黒街の格闘やキャバレーのシーン(かならず女の人が不思議な踊りをする)なんかに、渡辺宙明のジャズのモダンなBGMがぴったり合う(なんかこれ「怒号する巨弾」でも思ったけど、アニメ特撮以外で、「新東宝映画」宙明サントラ集があったら、ほしいですね)。ちなみに宇津井健の場合は若い頃から声が低くて既に今のような声なのだが、天知茂は(渡辺謙の若い頃みたいに)昔は声がまだ軽いような…その後の昭和40年代以降の方が明智先生の頃の声の低さになっていくのか。しかしこういう役だと、真面目な「鋭い目」の時と「おとぼけ」の時の表情の変化が大きいから、南郷先生ではちょっと濃厚なラブシーンに行くか?と思いきや正義漢だからジェームス・スチュワート的「いい人」さが隠せない風なオチ、になりそうな感じですな。


来た!
ブライアン・フェリーに似てるとか言われてる謎の宇津井健が!(「都市伝説の女」)(20120608)
コメント