〇いつのまにか暦は彼岸である。
すっかりヒガンバナが咲く季節になっているのでキイロイトリを連れて見に来た。
今年も豪雨だったが、このへんの田んぼは稲刈り前の様子だ。
先週の出張でたまたま2~3日、パソコンもテレビもラジオも新聞も全くない環境にいた。朝から夕方まで、ずっと手仕事の作業をしている。今さら気づいたことだが、これが意外と集中できる。どうして今までそうしなかったんだろうと不思議に思うくらいだ。
以来、帰ってきてからも、仕事用のパソコン作業と、メール確認だけしている。ネットのニュースは見ていないし、テレビも見ないしラジオも聞かなくなった。「朝起きて、なんとなく天気予報を見るのにスイッチを入れる」という動作をしなくなった。天気予報は必要な時にそれだけ確認すればよい。テレビをつけっぱなしにしておく必要はもう何もない。
この一週間で見たのは留守録していたドラマと映画だけである。あとは全部テレビもラジオも消している。自分で選んだ音楽を聴くか、それ以外はずっと本を読んでいた。
だから昨日八百屋に野菜を買いに行った時、ホークスが優勝したらしいことをやっと初めて知ったほどである。
優勝祝いセールだか何だか知らないが、だいたい野菜の価格が激しく高騰しているのでほとんど安くなく、セールの意味をなしていない。特売があってもすぐ終わっている。景気の悪さは著しい。自分は人混みの多いところには行かないので、うちの近所の様子では街も静かなもんである。どこで誰が騒いでいるのかすらわからない。福岡も世間も浮薄すぎていちいちつきあっていられない。
それよりも自分には自分の仕事があるということを、思い出した一週間だった。
お彼岸なのでおはぎをいただく。たれぱんだやむすび丸やカツオ人間たちとともに
本日のBGM:
愛火 / 張國榮 (「Four Seasons」)
上田正樹「悲しい色やね」の広東語バージョンをレスリー・チャンが歌っているやつの方。留守録の「歴史にドキリ」徳川家康編の江戸都市建設の段で、ちょっとアジアンな感じのTOKIO(沢田研二)のアレンジが流れていたのでその手の曲を検索していたら、張國榮の広東語カバー「H2O」をはじめとして、いろいろな日本の曲のcover versionを聴いてしまった。いかにもアレンジは80’sぽいけれども、この「愛火」は改めてAOR的な曲の良さを味わえる。それにしてもステージで歌っている映像の時の雰囲気というか身のこなしが、何かしっとりと「妖艶」だ。普通に歌っているのに。なんなんだ。声は結構朗々としている。(20150920)