「ゆわさる別室 」の別室

日々BGMな音楽付き見聞録(現在たれぱんだとキイロイトリ暴走中)~sulphurous monkeys~

20101106

2010-11-06 | 矮小布団圧縮袋

○ほぼ5~6年ぶりに、というのも会社がらみで地域の住民運動を知りその情報を知るためにもと、今年から再び新聞を取り始めたのだが、それで気がついたことがある。「投書欄が気持ち悪い」ということ。どれだけインターネットの中だけでなく、「人々が顔を合わせれば」地域の近所のクチコミが大騒動になっていて、江戸川乱歩の妖怪博士なみに町中は「誰かれともなくその噂で持ちきりでした」な状態だというのに、新聞は「街頭の声」「投書欄」でも全然そういうものを載せていないことが多い。用語として「華麗なるスルー」というらしいが、その話題を出しちゃいけないのか?それで媒体は黙殺するのか?的な程の不審さである。少なくとも、自分が子供の頃は、新聞とはそういうものではなく、社会で賛否両論が起こっているなら、賛否とも新聞に載るものだと思っていた。しかし最初からある方向で載せる、もしくは、載せない、という方向指示が働いているということは、今は新聞やテレビを見る小学生にもあからさまにわかる。全体的に「大人の社会のしくみ」であるはずのものが、見え透くほどに安っぽく幼稚になってきているのかもしれない。自分が大人になってしまったからそう見えるのか。いや、子供の頃(だけでなく、つい少し前まで)関心がなかったから見えなかっただけだ。今は、大人にだろうが子供にだろうが、みな見え透いている。そして、うちの会社にもいる(し世の中にもあちこちにいるらしい)が、自分が全く無能で癌のように物事を破壊しているのに、全然気づかず、(無能そのものが悪ではなく、無能だと己が気づいてよくできるよう努力するならまだましな方で)悪いことに自分が有能だと思っていて、さらに有能なふりをするために死ぬまで手抜きと無能をごまかし糊塗し続ける欺瞞人生で、さらに周囲の環境を破壊し続けて生きている人がいる。そういう人ほど、揉め事を解決する能力が最初からないから、大きな揉め事にならないように、事の本質を無視して、体裁だけ保ち、怒鳴りあいが起こりそうだとすぐごまかして逃げる。二枚舌で、解決できないくせに解決したふりをし、その上、外からの声のでかい者からの恫喝に対しては、屈して何も恥ずかしいとも感じない。本質に対する感受性そのものが欠落しているからだ。その癖、会社の中では内弁慶、自分だけ優秀に見えればいい、その一点の、極めて利己的に尊大なメンツにばかりこだわる。社会にとっては本当に害悪以外の何者でもない。しかしそういう人が、法律に触れなければ何をやってもいい、的に、そのやり方を横行させるため、会社や社会の成員のやる気をことごとく削ぎ、システムのモチベーションを著しく低下させているのは事実だ。そしてそれは、ここ5~6年のうちの会社に発生している現象なのである。が、どうやらここ一週間位のニュースを見ていると、うちの会社だけじゃなくて、日本の社会全体に起こっていることらしいと、しみじみわかった。うちの会社の会議では毎回怒りが絶えることがない。ましてや日本社会全体の人々がいかに激怒していることか。必ず鉄槌が下るべきであると、激怒していないはずがないではないか。誰が悪い、ということよりも、そういう物事の方法の腐り方や愚かさが、人々を怒らせるということに気づくべきだろう。(何をしたら人を怒らせるかということが自分を抑圧する者へのある一方向的にしか認知されない場合は、恫喝による心理的抑圧が昂じて認知機能障害が起きているようにも思われる)

 本日のBGM:
 ピアノと管弦楽のためのロンド in D major K.382 / Mozart
 NHKFM「あさのバロック(現・バロックの森)」テーマ曲の、もう一つ。恥ずかしながら、あまりにも有名なフレーズで曲を知っていても「この曲、なんていう曲なんだろう?」と、ずっと曲名がわからなかったものの一つである。何かのテレビで見た映画?のような映像の最初で流れていた記憶があり、ずっと曲だけ覚えていた。これはモーツァルトなはずだ、ということと、ピアノが出てくる曲、だけしかわからず、そう思っていたのに、ピアノ協奏曲を探しても、無い。また自分の場合は、クラシックの演奏会に出かけてプログラムと演奏を見て知る、という機会もほとんどない。もっぱらCDかyoutubeかCD販売サイトの試聴であたってみて、聴く機会があるごとにMozartのピアノの入っているオケをチェックして、「これではない」と印をつけていって、ようやく「これだ」とわかった(遅い)。でも、しばらくわかるまで時間がかかったものは、わかるとその過程も思い出深いものとなる。見つかるまでの遍歴を後から遡って思うと味わいがあり、その中で、さらにその倍以上の十数曲くらい、気に入ったフレーズの曲や、すごい演奏家の盤に出逢ったりする思い出が生まれるからである。(20101106)


コメント

20101103

2010-11-03 | 矮小布団圧縮袋

○今年の幕張と神戸のVampsのハロウィンパーティLIVEの話を風の便りに聞きながら、今日も進まない原稿直しと格闘。午前中に洗濯をして、少し遅めに出発できるのがかろうじて祝日のありがたいところ。途中、優雅な昼食のためにデスクから一時外出。特製カレーと熱いコーヒーを味わいながら資料に目を通し、ぼんやりと考える時間を過ごし、そして里山の風景を味わう。にむすび丸と初夏に通ったことのある池のわきも通ったが、すっかり秋が深まっていた。風が少し冷たい。

本日のBGM: 'Laudate Dominum' From Vesperae Solenness De Confessore K339 / Mozart (ラウダーテ・ドミヌム ヴェスペレ「聖者のための盛儀晩課」)“Inspector Morse / original music from the itv series by Barrington Pheloung”
 昨日からinternetで各所の大変な騒動になっているのが黒木明雄氏の不審死事件である。時々TVのWSや夜の事件追跡SP番組にも出演していたジャーナリストで見たことある人なのに、昨日からテレビでも新聞でもほとんど触れられないのが非常に無気味だが、未解決事件を追跡していて突然何者かに削除された大量の過去記事の復元作業に昼夜、数時間前まで必死で取り組んでいてTwitterで情報の「拡散」を呼びかけ続けていた人が突然死んで、それをわざわざ自殺だといおうという方が不自然で、極めて怪しいと思う人の方が多数である。先日の「ルイス警部(Lewis)」も冒頭で無能な代理の検死官が自殺前提で死因もちゃんと見ようとしない検死を始めてルイスも迷惑し、休暇明けのホブソン検死官が烈火の如く激怒し検死し直して「全然自殺じゃない、他殺」と判明して真相の人間関係が解明され始める回を、見たばっかりである。ドラマですら斯くの如し。ましてやもし現実にまともなホブソンさんな検死官が機能しないとすれば恐ろしい社会である。そんな気分で山里の秋景色を眺めながら「モース警部」のサントラを聴いていてモーツァルトが流れてくるのであった。なお、どうやら今度AXNミステリーで放送予定のホームズもののBBCドラマ「淑女殺人事件」では(日本語カタカナ書きだと「ルパート・エヴェレット」が多いが発音は「ルーパト」らしい)Rupert EverettがHolmes役なのだそうだ。ちなみに先日書いたJames Wilbyは、初めて「モーリス」で見た時でもいかにもheterosexualな違う感じがしたので、その映画はそんなにショックでもなかった。が、むしろ自分は初めて「Another Country」を見た時の方がなんか直感的質感的に「来た」。それは今思うと「ちょっと屈折した上流階級の香り」とやらがどこかなんとなくリアルだったからかもしれない(が詳しいことは1985年頃当時はあまり知る由もなく)。(20101103)

JAグループ宮崎 
Yahoo! ボランティア
 

コメント

20101101

2010-11-01 | 矮小布団圧縮袋

○本当は今日が万聖節で厳かな祭りの日なんじゃないのだろうか。キリスト教徒ではないのでハロウィンというのも今ひとつよく知らない。

本日のBGM:
江戸川乱歩の美女シリーズ「黒水仙の美女」(チャンネル銀河 10/29 26:00~)
 少しオフめいた時の明智小五郎先生(天知茂)の70年代カジュアルな服装が遊び人なのか真面目なのか不思議。途中、確かに今日びの地上波じゃ放送しにくいシーンなんでしょうかねこれは。原作の『暗黒星』は知ってるのでだいたいどうなるかわかる話ではあるのだが、ちょっと予想外な演出もあり、それで原泉さんが持ってくからなあ^^。岡田英次さんは前髪のせいかいつもより少し若げに見える。そこまで怪人が回転運動をする必要があったのか(そういえば「大時計の美女」の幽霊の動きも激しかった…)、また、ちょっと動機が弱いような気もするのであるが、本人が実はとても「やりたかった」ということなのだろうか?ともかくラストに度肝を抜かれたね(だが、そう来たか!ともいえる)。
シャーロック・ホームズの冒険 長編SP「四人の署名」(二ヶ国語版)(AXNミステリー、11/1 20:00~)
 以前も書いたが、長編SPでは最初の方の作品で、一番まともだと思う。The Sign of Four (1987)と言えば、この頃Inspector Morseが始まった辺りの男盛りなJohn Thaw先生である。ここでジョナサン・スモールというかジョン・ソウ先生の声は、もう最近字幕版でずっと見てて本人の声しか考えられない状態になっているので、吹替っていうと誰の声なんだろう、と思ったら、なんと川合伸旺さまだった。これまたかっこよすぎ。
 (ホームズVSモース警部、というか日本語版では)露口茂VS川合伸旺、っていうと、もろどっかの奉行の与力VS悪代官、の時代劇みたいで何か凄い♪(20101101)

JAグループ宮崎 
Yahoo! ボランティア
 

コメント