とうとう見ましたよ。去年席巻したドラマ。
TBS日曜劇場『VIVANT』。
これを見るためだけに仕方なくUNEXT登録したw
でも、便利だよな。アマプラで見損ねた作品もあって、これから長くお世話になりそう。やっぱりTSUTAYAは必要なかったんやw
全10話。1話あたり製作費1億円を投じた破格の作品。
金を掛けりゃいいってもんじゃないが、この作品はそれに見合う、ロケとストーリー、高水準に兼ね備えた、正に大冒険活劇。
ストーリーは、
エネルギー開発を担う丸菱商事。その社員である乃木は中央アジア・バルカ共和国との商談を纏め、先行投資として1000万ドルを現地の会社へ送金。しかし、後に1000万ドルのはずが1億ドルを誤送金していたと発覚。決算を間近に控え、このままだと大赤字になると社内は大慌て。乃木は事実を確認するため、バルカ共和国へ急行する──。
とにかく面白ぇ〜!w
もう最高。まだ見てない奴は本当に見た方が良いぞ。
誤送金、それに繋がるテロリスト。
日本、バルカを行き来する二転三転のサスペンス。
凄いのが、色々な要素や伏線が連鎖してて物語へどんどん引き込まれる。
要素を積み込むのは誰でも出来るけど、この要素を繋げて過去現在を遡ったり、視聴者は鮭みたいなもん。上り下り大忙しですよw
役者陣も超豪華。正直、話として粗いって感じるとこもあるっちゃあるけど。
こんだけ勢揃いすると粗は揉み消せるw モンゴル俳優も上手いしチンギス大好き。
それに福澤克雄監督。
半沢下町と日曜劇場の王様として、主演の堺雅人さんとも阿部寛さんとも深い繋がりあるだけ連携手腕とも完璧。
ドラマのTBS。
看板に偽りなしというか、その集大成と言える記念作でもあると思う。大傑作です。
ただ、1つ問題がありまして。
良い評判しか聞かないし、まぁ、2期確定だろうという話なんですが……。
なんとこの『VIVANT』。
評価とは裏腹に大赤字なんすねw
これは笑い話や冗談じゃなく、マジで続編危機の深刻なレベルらしい。
映画みたくチケット代で直接回収できるのとは違ってドラマは難しいんですかね?
でも、1つ欠点と言うべきか。
この作品は国内では大好評なんすけど、国外では全く総スカンなんだとか。
同時期に配信されてた実写版幽遊白書とも比較されてて。
幽遊白書の方は国内では不評だけど国外では評価されてるという。
裏表一体、同じ歪みを持った兄弟みたいなw
幽遊が海外ウケしてるのはやはり人気漫画原作ってことなんでしょうけど。
じゃあ、VIVANTの海外不評はなんぞやと。
一般的によう言われてるのは、恋愛描写がウザったいとか。
確かに、俺も柚木は嫌いですw
第3話で堺さんは日焼けしてんのに、何で二階堂ふみは真っ白なのか。「テメェもガングロにせんかい!」って見てて腹立ったけど。
まぁ、見てたら慣れるし、乃木の壮絶な生い立ちから人格が歪み、そっから柚木に出会って人間を取り戻していく。
恋愛描写というか、そういう過程。乃木の成長を描く点で必要だったんじゃないかと、今は感じる。
それに柚木も柚木で、何か裏があるキャラなんじゃないか言われてるし。続編次第なとこもあるんかな。
個人的に言うと、そもそも二重人格設定がいらんかったんじゃないかとは思う。
第6話の自分問答とか、正直見ててダルかったw
他の人物やらはシンプルなのに、乃木の設定だけややこいんだよな。
普段はひ弱で実は凄腕エージェントっていう普通の設定で良かったのに。
1〜4話まで怒涛の展開で正に大冒険だったけど、5〜7話は若干トーンダウン。乃木の二重人格が足を引っ張てたんじゃないかと俺は思う。
8話の親子再会でビリビリ来て、最終回まで沸騰していくから良いものの。
もっとストレートにアクション!大冒険!で良かった。途中ウニョウニョはしてるからね。
どうやら乃木自身にも別の正体が隠れてるとか、まだ伏線があってウニョウニョにも意味があるらしい。
考察が面白いってのはこの作品の長所とはいえ、回りくどさもあるからな〜。何とも言えん。
それでも、こういう伏線や考察も全て続編があってこそ。
皮算用になったら虚しいだけ。この大赤字を受けて色々練り直さなあかんやろし。
海外ウケを狙うにしても、この作風だからこそ面白いってのもあるし。
ドラマの製作陣やTBSもめちゃくちゃ自信があったんじゃないかって作品見てたら感じるし、その落胆の程を考えると痛ましくもあるな。
まぁ、日本で受けりゃそれでええやんって話なんだが本来は。
でも、作品の良し悪し評価云々じゃなしに、日本全体で評価されてるのに採算が取れてないのが、何よりの問題だし悪夢なんじゃないか。
元々は日本で製作されたものを日本人が消費して内需が回ってたのに、いつの間にか海外需要を意識し出して。
なんか話や目的が変わってきてないか? それか、もう内需では回せないくらい日本が逼迫してるからか。
日本ドラマ、民放の限界を証明してしまったか。
蝋燭の最後、燃え尽きる前の灯火がVIVANTという作品だったんじゃないか。
そういう諦観を感じさせる。
いや、マジで2期頼みますよ。諦めるな!
では、また。