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とんびについて、その親子鷹

2022-10-06 07:30:00 | 邦画

 重松清氏の小説、三度目の映像化。
 1962年から1990年、親子の30年記。

 始まりからめっちゃ泣きそうになったなw
 初っ端からの雰囲気作り。一気に飲み込まれた。

 ドラマ2本とも見てるが、まずセットが凄い。
 めちゃくちゃ金かかってる! 歴代で最高ちゃう?

 昭和の町並み、風情、情緒。正にタイムスリップ。
 ロケーションは小説の完全再現と言っても過言じゃない。

 ストーリーはちと端折りきみだったが。
 ここはドラマと比べるのは酷だけどね。

 でも、二時間でテンポ良く纏められてたかな。
 とにかく粗さは全くない。ここはさすが、瀬々監督の手腕ですね。

 「とんび」はまず小説が傑作ですから。
 気になった方は是非、本を手に取ってもらいたい。

 俺も未だに年1で読み直すくらい面白い。
 読んでから、この映画見たら2倍面白いと思うな。

 
 主演は阿部寛さん。重松作品は「青い鳥」以来とのことで。
 「青い鳥」も中々の傑作ですからね。隙あらば見てみたいとこ。

 とんびにはドラマ版の大正義・内野聖陽さんがいるから。
 比べられるのは仕方ないとはいえな。

 でも、違和感は全然なかったですね。引っ掛かるような点はなし。
 荷揚げしてるから、ムキムキに説得力あるし。

 まぁ、それを言ったら内野さんもマッチョですがw
 見てる間、福山雅治さんの曲が脳内再生でガンガン流れてましたw

 今んとこ、TBS版と甲乙付けがたいとこではあるよな~。
 ……NHK版は忘れろ!w


 アキラ役は北村匠海さん。
 名前だけは聞いたことあるんやが、この人もまずまずでしたかね。

 ただ、ちょっと苦言を呈するとラストシーンのとこかな。
 映画の目玉として、小説にないオリジナルシーン。

 令和元年、ヤスさんのお葬式の話が入ります。
 そこで北村さんがそのままアキラを演じるんですが……。

 この頃、アキラも60近いおじいちゃんだからね~。
 あんま責めたくはないが、ちょっと薄っぺらい演技ではあった。

 無理があったな。これだと顔を映さないだとか、孫だけ出すとか。
 別の演出が必要だったんじゃないかね?

 何なら、重松さん本人が出ればいいのに。
 それならめちゃくちゃ熱かったな。

 とんびって、謂わば重松さんの自伝小説みたいなもんだからね。
 全く一緒ではないとはいえ、1963年生まれ、岡山出身、早稲田卒。

 アキラのモデルなのは間違いないっすから。
 映画の最後に、ヤスさんを重松さんが看取るとなったら、もうもう!


 ラストは惜しいことをしたよね。
 まぁ、小説ファンを失望はさせない、傑作なのには変わりない。

 ぜひ、皆さんも映画と小説、見て読んでほしいです。
 では、また。




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