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重松清氏の小説、三度目の映像化。
1962年から1990年、親子の30年記。
始まりからめっちゃ泣きそうになったなw
初っ端からの雰囲気作り。一気に飲み込まれた。
ドラマ2本とも見てるが、まずセットが凄い。
めちゃくちゃ金かかってる! 歴代で最高ちゃう?
昭和の町並み、風情、情緒。正にタイムスリップ。
ロケーションは小説の完全再現と言っても過言じゃない。
ストーリーはちと端折りきみだったが。
ここはドラマと比べるのは酷だけどね。
でも、二時間でテンポ良く纏められてたかな。
とにかく粗さは全くない。ここはさすが、瀬々監督の手腕ですね。
「とんび」はまず小説が傑作ですから。
気になった方は是非、本を手に取ってもらいたい。
俺も未だに年1で読み直すくらい面白い。
読んでから、この映画見たら2倍面白いと思うな。
主演は阿部寛さん。重松作品は「青い鳥」以来とのことで。
「青い鳥」も中々の傑作ですからね。隙あらば見てみたいとこ。
とんびにはドラマ版の大正義・内野聖陽さんがいるから。
比べられるのは仕方ないとはいえな。
でも、違和感は全然なかったですね。引っ掛かるような点はなし。
荷揚げしてるから、ムキムキに説得力あるし。
まぁ、それを言ったら内野さんもマッチョですがw
見てる間、福山雅治さんの曲が脳内再生でガンガン流れてましたw
今んとこ、TBS版と甲乙付けがたいとこではあるよな~。
……NHK版は忘れろ!w
アキラ役は北村匠海さん。
名前だけは聞いたことあるんやが、この人もまずまずでしたかね。
ただ、ちょっと苦言を呈するとラストシーンのとこかな。
映画の目玉として、小説にないオリジナルシーン。
令和元年、ヤスさんのお葬式の話が入ります。
そこで北村さんがそのままアキラを演じるんですが……。
この頃、アキラも60近いおじいちゃんだからね~。
あんま責めたくはないが、ちょっと薄っぺらい演技ではあった。
無理があったな。これだと顔を映さないだとか、孫だけ出すとか。
別の演出が必要だったんじゃないかね?
何なら、重松さん本人が出ればいいのに。
それならめちゃくちゃ熱かったな。
とんびって、謂わば重松さんの自伝小説みたいなもんだからね。
全く一緒ではないとはいえ、1963年生まれ、岡山出身、早稲田卒。
アキラのモデルなのは間違いないっすから。
映画の最後に、ヤスさんを重松さんが看取るとなったら、もうもう!
ラストは惜しいことをしたよね。
まぁ、小説ファンを失望はさせない、傑作なのには変わりない。
ぜひ、皆さんも映画と小説、見て読んでほしいです。
では、また。
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