世界的なアパレルブランド・CCC。その最新商品の発売を明日に控え働く店員達。しかし、その商品にはある秘密が隠されていた──。
という、テンプレの前説は置いといてw
怨念の宿ったジーンズが人を殺し吸血する。一風変わったモンスタースプラッターですが、表面の馬鹿馬鹿しさとは違い、中身は真面目。
面白さ自体はそこそこだけど、ギャップ、意外性があり。
この作品でしか見れない、唯一無二の作品に仕上がってると思う。
登場人物の納得がちと早すぎなのが玉に瑕。
殺人鬼が紛れ込んでるんじゃないか、ミスリードを誘う雰囲気もあったのに。もうちょい泳がせるというか、正体見せるのが早かったな。
まぁ、グダるよりかは話早い方が良いけど。多分、見せたい所も怖さとかそういう話じゃないんだろうし。
まずグレイグのクソっぷりねw この作品一番の特徴と言っても過言じゃないw 久々にこんなコテコテの小悪党見た。
アホ過ぎて痛快。逆に肝が据わってるという。変な魅力を持ってるw
ちょっとかわいそうだしな。出世欲にまみれても根本的な原因じゃないし。綿の仕入れ先なんて、そりゃ知らんわ。ホント哀れな人やった。
後は不正労働か。レビューサイトやと「社会派」「SDGs」だの書かれてましたが。
ユニクロのウイグル問題とか。多分、まんまテーマにしとるんやろうな。
原題『Slaxx』ですが、邦題は造語ではなく本当にある言葉なんだとか。
ジーンズを古着っぽくするために砂を吹き掛ける加工があり、それが労働者の健康に悪く、その加工が施されたジーンズを『キラージーンズ』と呼び、労働者の人権を守る活動が実際にあるんだそう。
邦題が意図して付けられたのかは知らんけどね。ホラーにもついにポリコレが導入される時代か……。
まぁ、説教臭くはないから。何かを決め付けて非難するんじゃなく、見る人に委ねる、見る人に問う流れになってる。そこは好感を持てたかな。
リビーの最後といい、切ない、印象的な展開やった。
続編あるんですかね? 怨敵ハロルドを討つ話になりそうですが。復讐か、はたまた別の答えか。
もし続編があるなら非常に楽しみな作品。
では、また。
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