脚本に『ガルパン』の吉田玲子さん。
監督に『劇場版けいおん』の山田尚子さん。
ストーリーは、
平家に父親を殺された主人公・びわ。偶然にも平重盛に出会い、びわは憎しみを露にするが。同時に重盛の優しさにも触れ、二人は意気投合。びわは重盛に拾われ、平家一門と共に日々を穏やかに過ごす。しかし、清盛・重盛が亡くなり、平家に暗雲が立ち込める──
フジはもうドラマなんか作らんとアニメに集中せい。
まさに大河アニメ。12話で端的に。傑作やで。
最初、びわはてっきり義経なんかなと思ったが。
完全なオリキャラなんやね。そこは意表を突かれた。
一応、出自は明かされたけど、何で不老なのかとか目の秘密。
謎は残ったままなのが残念やが、概ね満足かな。
サイドストーリーは大まかにやって、主旨は平家の人々の行く末。
これを繊細にシンプルに描写。心に響いてくる。
まあ、正直、歴史的な最後を知ってるだけに鬱なるw
ハッピーエンド、にはならんわなそりゃ。
せいぜい徳子が生き残ったくらいか……
救いは、物語が後世に伝わってるということ。理解はしているが……
重盛一家の穏やかな日々。
法皇はカラオケ好きで、清盛は偉そうな頑固じじいで。
何かが違えばと、そう願わずにはいられない。
見る者を『祈り』に誘う。そんな物語。
関係ないけど、やっぱ共感はできないよなぁ。
逃げれば良かったのに。三種の神器も渡せば良かったのに。
逃げることも戦いなのではと。追ってくるものだけ討てばいいのに。
もし栄華を諦めてたら、命だけは助かったかもしれないのに。
できれば、死んだ者が実は生き残っていたのだと。
そういう者が出来るだけ多くいてくれたらいい。例え噂でも。
平家の人間は地獄に落ちたかもしれない。だけど、救いはあった。
びわは平家のために、天が遣わした使いなのかもしれない。
俺はそう思う。そう祈る。
800年前の思いは、800年後の人々の胸の中に。
そして、これから先も。ずっと。
では、また。
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