少女雑誌・マーガレットに1972年から連載された池田理代子氏の漫画。
7年8年くらい前に買って、そのまま積ん読してた。何となく最近読み始め読了。
積ん読が多すぎてボチボチ読んで捨てようかなと思ってたが……。
捨てらんね〜。ベルばら面白え〜。初っ端、計画が頓挫してしまいましたw
ストーリーは、多分言わんでも分かるでしょうけど。
マリーアントワネットが1770年にフランス国王ルイ16世に嫁ぎ、1793年に処刑されるまでのお話。
そこに男装の麗人たる主人公・オスカル。お付きのアンドレ。
アントワネットとの悲恋、スウェーデン貴族のフェルゼン。
貧しい庶民からのし上がろうとするジャンヌに、その妹のロザリー。
フランス革命の最中、翻弄される人々を描いた作品。
ベルばらブームとか話だけは知ってたけど、ブームになるのも分かる。
女性が熱狂するんはともかく、世代性別を越えた話の面白さ。50年前の作品とは信じられない。間違いなく不朽の名作です。
「パンが無ければケーキを食べればいい」でお馴染みアントワネット。
非業の死とはいえ同情はできない。自業自得の面もありながら。
貴族王族と一般庶民。決して相容れない生まれの違い。
悲劇は避けれただろうけど、今から200年前の価値観。
このもどかしい感じ。だからこそ勉強になるというか胸に突き刺さる。
漫画という読みやすい形、読者に寄り添いながら訴えかける。これは漫画ではない。文学です。めちゃくちゃ面白かった。
オーストリアの女帝・マリアテレジアの末娘としてフランス王太子に嫁ぎ。
ルイ15世の愛妾・デュバリー夫人との対決。そしてポリニャック夫人への偏愛。
ジャンヌとロザリーの姉妹。史実である首飾り事件。
少女漫画ですが、単に女子向けで収まらない人間に対する確かな視点。
ブームになるのも頷ける。50年前とか関係ない。名作はただそこに君臨する。
自信に満ち溢れた作品。1970年代にベルばらを見た人の興奮。それすらこの漫画を通して伝わる。
買って良かったです。
何で今まで読んでなかったんだろうw
では、また。
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