18世紀、ブルターニュの外れにある孤島。結婚を控える令嬢・エロイーズ。彼女の肖像を依頼された画家・マリアンヌ。孤島を舞台に、二人の密儀のような逢瀬が始まる。
2023年、最高傑作。やはり、この映画しかないでしょう。
同性愛作品の新しき聖典と称される、『燃ゆる女の肖像』。
陰影、色彩、奥行、距離感。綺麗過ぎて気持ち悪くなるw
少ない登場人物、孤島、11日間。無駄は悉く削ぎ落とされ。
島全体が絵画のように、最後は篝火のように燃え上がる。
限られた枠の中で、限り無く女性美を追求した傑作。
ノエミ・メルランさんの眼力。アデル・エネルさんの佇まい。
人間力やオーラの強さ、画面を通して伝わってくる。
てか、フランス人って裸とか一切躊躇ないんだなw
良い意味で役者じゃない。体当たりの演技、どの国も敵わん。
まさに聖典であり、同時に『禁断』の域にも達した。
無駄を省き、美しさで傑出し。だが、ある種の排斥でもある。
赤ちゃんと子供の横で中絶とか、ビビったわw
これが許されたらどんなゴア表現もアリやろw 何よりのゴア表現。
女性や愛情の美しい部分を摘出した作品。
そして、生理や妊娠など女性の尊い能力まで否定した作品でもある。
例えれば、濃縮めんつゆ。至極のめんつゆです。
ただし、味わう際に水で薄めるのは言語道断。
ましてや、素麺につけて食べるなどもっての他。そんな映画。
おいw 変な例えで今年の傑作映画レビューが終わってしまうw
だが、徹底的な切り取り。不安になるくらい。
何か、この映画を機に、全てが変わってしまうような。
動揺を誘う衝撃作。2023年はこれで決まり。
では、また。
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