ただ、傑作。
また今年一番に出会ってしまった……
劇中に出てくるお酒しこたま探したけどなかった……
映画オリジナルのラベルらしい。
グラッパっていう酒が元らしく買ってみたら、全然甘くなかったわw
吉本製作ってことで不安が過るも、ちゃんと映画作ってるw
吉本映画と言えば、松ちゃんとか。芸人が監督するってイメージ。
だけど、今作はちゃんとスタッフ集めてるんかね?
そういうお笑い風味みたいなのは皆無と言っていい。
ブランドとして、しっかり確立させたいからなのか。
目的はどうあれ、意気込みや本気度、熱量のほどは伝わりました。
元々はシソンヌのコントに出てくる「川嶋佳子」ってキャラ。
そのキャラが書く日記という体。
じろうさんって凄い才能を秘めてたんだなw
男が書いたとは思えん。
まぁ、純粋な女心ってわけではないんだろうが。
微妙の案配。独特の雰囲気。キャラを越え、人間として確立してる。
そして、ここまで描写・撮影・脚色。
世界観を完璧に作り上げたのは監督の大九明子さんの手腕かな。
他でも女性主人公の作品を多く撮ってる人らしいから。
こういうの得意なんだろうね。お見事です。
主演は松雪泰子さん。
ちょっとセリフ回しがシソンヌ寄りで誇張気味だったけど。
この世界観には合ってた。演技として昇華できてたと思う。
黒木華さんも映画の世界に溶け込んでる。
正直、今までで一番の仕事じゃない? 凄かった。
風景であったり、とにかく一切の無駄がない。
絶妙に調えられた作品。何の変哲もない中年OLの普通の日常。
この『普通』ってのが良い。
普通に全てが詰まってる。
その普通が、見る人にとって特別になる。
では、また。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます