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甘いお酒でうがいについて、そのBEATA

2022-08-17 21:05:00 | 邦画

 シソンヌのじろうさんのケータイ小説が原作という異色作。

 ただ、傑作。

 また今年一番に出会ってしまった……
 劇中に出てくるお酒しこたま探したけどなかった……

 映画オリジナルのラベルらしい。
 グラッパっていう酒が元らしく買ってみたら、全然甘くなかったわw


 吉本製作ってことで不安が過るも、ちゃんと映画作ってるw
 吉本映画と言えば、松ちゃんとか。芸人が監督するってイメージ。

 だけど、今作はちゃんとスタッフ集めてるんかね?
 そういうお笑い風味みたいなのは皆無と言っていい。

 ブランドとして、しっかり確立させたいからなのか。
 目的はどうあれ、意気込みや本気度、熱量のほどは伝わりました。


 元々はシソンヌのコントに出てくる「川嶋佳子」ってキャラ。
 そのキャラが書く日記という体。

 じろうさんって凄い才能を秘めてたんだなw
 男が書いたとは思えん。

 まぁ、純粋な女心ってわけではないんだろうが。
 微妙の案配。独特の雰囲気。キャラを越え、人間として確立してる。

 そして、ここまで描写・撮影・脚色。
 世界観を完璧に作り上げたのは監督の大九明子さんの手腕かな。

 他でも女性主人公の作品を多く撮ってる人らしいから。
 こういうの得意なんだろうね。お見事です。


 主演は松雪泰子さん。

 ちょっとセリフ回しがシソンヌ寄りで誇張気味だったけど。
 この世界観には合ってた。演技として昇華できてたと思う。

 黒木華さんも映画の世界に溶け込んでる。
 正直、今までで一番の仕事じゃない? 凄かった。


 風景であったり、とにかく一切の無駄がない。
 絶妙に調えられた作品。何の変哲もない中年OLの普通の日常。

 この『普通』ってのが良い。
 普通に全てが詰まってる。

 その普通が、見る人にとって特別になる。

 では、また。


 


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