米国疾病予防管理センターは、日本への渡航に関する注意レベルを4段階中最高の「レベル4:(新型コロナウイルスへの感染リスクが非常に高い)」に引き上げました。https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/05/59f8f6048a08505a.html
IOCに弱腰の日本政府に対する援護射撃なのかも知れません。
ともあれ、新種のウィルスに対する国家防衛力の脆弱さが露呈した結果です。
なぜそうなったのでしょうか?
原因を全て示すことは、素人の私にはできません。
でも、全てが『コロナ禍』によって起こってしまった・・・のではないと思うのです。
つまり、バブル崩壊からの30年(その中には東日本大震災などの不幸な出来事もあった)の『新自由主義』に基づいた政策の反動と思うのです。
新自由主義は、その功績もあると思います。
でも、変更には負の影響もあるものです。
ややもすると、『改善』にばかり目を奪われて、それによる「負の影響」に対する正当な評価が忘れ去られる気がするのです。
その他にも、
『平成の大合併』により、保健行政などのサービスの低下を生んでいなかったか。
『基礎研究に対する予算削減』により、ワクチン開発の遅れは出ていなかったか。
『SARSやMARSの流行に対し、対岸の火事と捉えた』ことにより、感染症対策の整備が遅れたのではないか。
SARS、MARS、COVID-19 と、10年に一度の頻度で感染爆発が起こっています。
今回の経験が、正しく次世代に受け継いでいかなくてはなりません。
そのためには、「失敗は失敗」と正しく評価されなくてはいけないでしょう。
マスコミや野党だけではなく、与党内や選挙民全体にその姿勢が必要なのではないだろうか。
そして、それを元に縦割り行政の改革が求められるし、医療界も含めて民間との連携のあり方、民間の力を活かせるシステムの構築が求められていると思うのです。