私は「目撃にっぽん」という番組が好きです。
ふと見た回で耳にしたウォン・ウィンツァンさんの曲「夜明けのまなざし」が素晴らしく、見始めたところ、気になる番組になりました。 (挿入曲♪旅の初めに♪ も素敵です)
エンディングで「夜明けのまなざし」が流れると、不覚にもこんなジジイが毎回涙してしまいます。
今回の内容は、沖合底引き網漁に「技能実習生」の実態でした。
その仕事(実習)内容は過酷を極め、日本人の担い手不足が深刻な問題となっています。
その中で驚いたのは、日本人労働者が「歩合制」なのに対し、実習生は「固定給」であることでした。
過酷な仕事内容の見返りは、「結果による多額の手当て」でしょう。
「大漁」の時、一度の出漁で百万円以上を手にする漁師たちに対し、実習生は十万円そこそこ。
当然仕事内容には大きな差はなく(下っ端であることには違いないが)、その手にする額の違いに唖然としました。
勿論、技能を習得する場を提供してもらっているのですが、入って1~2か月の見習いとは違い、命を懸けて漁に出ている者に対する対価としては、その差は大きい。現に命を落としている者もいて、そのインドネシアの家族の涙がつらいものでした。
その反面、技能実習生により支えられている「沖合底引き網漁」の実態。
「経済財政運営の基本方針(骨太の方針)」に盛り込まれた変更は、技能実習生による労働力不足を補う実態を改善するものなのでしょう。
しかし、「同一労働、同一賃金」を建前とした、「働き方改革関連法」をぺらぺらめくったとき、この実態はなんなんだろう?と思ってしまいます。
一番の元凶である「出生率低下」については、後日どこかで考えるとして、
本当に働き方改革を目指すのであれば、いわゆるブラック企業を許さない法的整備とその遵守徹底のために有効な制度を目指してほしい。
今、騒がれている芸能プロダクションも、両者の記者会見を見比べた時、どちらがその実態を正確に伝えようとしているかは、傍から見てもわかるような気がします。
芸人を「使い捨て感覚の労働者」としか見ない現実を表わしているのではないでしょうか。
夢見て来日したのにもかかわらず、その夢を捨てざるを得ないインドネシアの若者の遠くを見る視線が、こんなことを考えさせてくれました。
なんか今日は<頭の中がゴチャゴチャ>していて、まとまりのないものになりました。
もっとも、これが私のスタンダードです。
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