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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

総理「早稲田ですからネ-、大隈重信は読んでいますが」

2022年02月02日 11時56分26秒 | 書評
総理「早稲田ですからネ-、大隈重信は読んでいますが」 
「首相の痩せ我慢」220201『北海道新聞』「夕刊 今日の話題」の抄訳。

「勝と榎本は明治維新にあって重要な役割を果たしたが、幕府を滅亡させた責任を取っていない」
「しかも明治政府の閣僚を務め、勲章ももらった。痩せ我慢が足りないではないか-」。

福沢諭吉は明治34年(1901年)2月3日に没する直前、勝海舟と榎本武揚への書簡を公表した、そうで。
「2人を厳しく批判する内容だ」というもの。

転じて、むすびで次のように記載。
「首相は演説の最後でも勝つの言葉『己を改革する』を引き、行政自らを改革し律していく』とした」。
「だが安倍氏に忖度するなら、勝つの言葉から遠ざかるだけだ」。「痩せ我慢が足りないと言われて反論できるだろうか」(志子田 徹)。

総理はそもそも「聞く力」をアピールし、「丁寧に謙虚に」と繰り返していると指摘。「勝の姿勢とは相いれないように見える」と。
そこで「痩せ我慢」の一句。「(私は)早稲田ですからネ-、大隈重信は読んでいますが」、「慶応の福沢諭吉は読んだことがないですが、しかしこれで良いのです」。
政治家の答弁。かく使い分けるのでないでしょうか。
安倍総理は「ポツダム宣言文は読んだことがないから、(そこで堂々と)戦後レジュームと申しあげている」。それで、良いのか。
(佐賀市を訪問、大隈重信邸に出かけたのは1990年10月のことであったように。朝、宿を抜け出し散歩の途中で通過。公開はしてように記憶)
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