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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

左翼-胴体-右翼 空間としての鎌倉五山&三大寺社220610

2022年06月10日 18時32分35秒 | 旅紀行
 左翼-胴体-右翼 空間としての鎌倉五山&三大寺社220610 

 仏教の時世に「三世 さんぜ」の概念があるも。三世とは。 
 「前世・現世・来世(後世)、または過去世・現在世・未来世の 総称」
 「過去・現在・未来の称」
 「三際(さんさい)。三生(さんしょう)。三界(さんがい)」とも。

 鶴岡八幡宮は初め「八幡宮寺」でった、と。
 八幡宮寺-永福寺跡-勝長寿院跡をむすぶ三角形の領域。取り囲んで浄土教系寺院群。
 ある意味「源氏系一族菩提」の「東方に位置して(黄色の線でむすぶ)過去世の領域」は「右翼」を担う。

 八幡具寺-高徳院大仏殿を結んだ「鎌倉の表鬼門と裏鬼門」。航空機の胴体に匹敵。
 政権の安定を裏付け、頭頂部に東国政権のニラミ。広報の尾翼に外寇を睨んで国家の餡安泰を期して「現世」を体現。

 対して紫の線で結節は「臨済宗系鎌倉五山(建長・円覚・寿福・浄智・浄妙寺)」が存する。
 武家社会の信仰をかたじけなくして、座禅と茶道。なにを祈った、か。
 「お互いの心を安らかにし、大きな力を生み出す」とまとめられる。
 往時を思いめぐらすに「戦場で仏に守られて成仏するためであり、また神仏に加護を祈るためのもの」とする。

 鎌倉五山。紫の線で結ばれた領域。
 その五寺院は「禅宗寺院最高の寺格。鎌倉末期に北条氏により鎌倉中心の五山制度が制定」。
 こちらは北条政権存続のための「西方に位置する臨済禅=来世」の家臣団紐帯のシステムということなりや。
 
 三大寺社が源氏再興の頼朝主導ですすんだ。航空機で申すと「右翼」に相当。
 中軸に鶴岡八幡宮の「表鬼門=首」が位置し、尾翼に長谷寺&高徳院の「裏鬼門=尾」が占める。北東の東国武将をニラミつつ、南西の相模湾に唐船=外寇に対処の「胴体」を推進。
 金倉五山は源氏政権を継承した北条政権が制定。機体で位置づけると「左翼」を担う。
 
  ある一つの「鎌倉観」。かくなる地域観はいかがであろうや。
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