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文学や史跡で登場するマチを旅しながら、折々、紹介することを心がけています。

一国の、基礎をなす&生産の消長の鍵(かぎ)握る、重要産業 「基幹産業」を定義するにー中ー221209

2022年12月10日 10時12分39秒 | 記録
 一国の、基礎をなす&生産の消長の鍵(かぎ)握る、重要産業 「基幹産業」を定義するにー中ー221209

(承前)ところで国内では、「基幹産業」に該当する業種として。たとえば。
 11)鉄鋼など産業用原材料・建設用資材を生産する産業、
 12)石炭・電力・石油などのエネルギー産業、
 13)自動車・造船・工作機械などの機械工業、
 14)さらには化学肥料・化学繊維など他の産業を発展させるうえに欠くことのできない重化学工業

 そもそも「基幹産業」のキーワードは、日本経済の戦後復興に寄せた政策手段ではなかったか。専修大学商学部の殿村晋一教授は記載しているようだ。
 「本来的には、第二次世界大戦後の経済再建・産業復興の「基幹」をなす産業」とも書く。
 「政策的意図から重点的に資金や資源が配分」され、「保護育成された産業をさす」。

 以下、1950年代~90年代の10年ごとに、時々の「意図的に資源配分」「保護育成」された業種を挙げる。

 そこの説明は略すとして、以下を「工業化を目ざす発展途上国」を記載する。
 15)輸入代替産業とか固有の保有資源の開発を中心
16先進国からの資金援助・経済協力・資本導入などを通じ
 17)基幹産業の育成が政府の手厚い保護のもとに強行されているケース
 18)東南アジア諸国のように、多国籍企業の積極的招致による輸出主導型の経済開発によって目覚ましい成長を遂げているケース。

 確かに工業化はすすんだ、北海道東部の港湾都市。
 工場誘致条例を軸に諸業種の誘致にわいた時代は、15)~17)に示した類型の国内版であったことになるのでは。
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一国の、基礎をなす&生産の消長の鍵(かぎ)握る、重要産業 「基幹産業」を定義するにー前ー221208

2022年12月09日 10時03分29秒 | 季節
  一国の、基礎をなす&生産の消長の鍵(かぎ)握る、重要産業 「基幹産業」を定義するにー前ー221208

 地域の産業は「加算」の蓄積を重ねてきた。
 1)前浜の水産業。
 2)加えて農場。
 3)加えて森林伐採。
 4)加えて硫黄+石炭+民営鉄道
 5)加えて沖合に新魚種開業
 6)加えて洋紙製造の紙パルプ業。
 7)加えて海の汽船と陸の鉄道輸送の結節。
 8)加えて鉄道延伸と在来商業店舗の相次ぐ出店。
 9)加えて築説設港湾の建設
 10)水産・石炭・製紙に海陸輸送の結節点。

 上記の枠組みが出そろった時点で、大正9=1920年。
 漁船の動力化に、製紙も石炭も水力発電による動力電動化と官設&民営鉄道兼用による産業の近代化=量産化が画期(それまでと次元を異にする時代の節目)を経験した。

 掲載図は、昭和15=1940年国勢調査を基にした、「人口集中地区」の概念を図式したもの。
 1)を基盤に「赤〇印」=漁業・港湾と商業の地域が、4)をベースに「黒〇印」=石炭地点が、そして6)洋紙生産が新規工場を「茶〇印」に移転して、「紙のマチ」が分立。

 昭和27=1952年。漁業は北洋漁場へ発進するサケマス漁業船団の基地に発展。
 その後の段ボール原紙工場の誘致を実現し、水産・石炭・製紙の三業はピークに到達。
 1960年発行『釧路市総合調査』は、水産・石炭・製紙を本市の「基幹 きかん 産業」と銘打った。
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 「智に働けば・・・・」。 前五識と第六意識 多川俊映著「唯識 心の深層」ー上ー

2022年12月08日 11時24分32秒 | 書評
 「智に働けば・・・・」。 前五識と第六意識 多川俊映著「唯識 心の深層」ー上ー
 夏目漱石作『草枕』の冒頭部分であることはよく知られている。
 多川俊映著『唯識 心の深層をさぐる」には、この部分がしばしば、引用されているのだ。
 
 98ページには「住みにくい」まで引き、以下のように述べる。
 「(人間の)知は理屈(あるいは屁理屈)となっていよいよ角がたち、同時に好悪の感情は制御不能となって落ち着くところを知らない」
かく承けて「そうした無様仕儀もまた、他ならぬ私たちの第六意識の働きです」と、結ぶ。

 人間は世の人間模様を、目で確かめ、耳でウワサと聞き、さまざまな情報に接する、
 目、耳、鼻、舌、触感で得た情報=前五識はたちまち脳裏に達して「智に働けば角が立つ」「情に棹させば流される」「維持を通せば窮屈だ」。
 とどのツマリが「とかくに人の世は住みにくい」。と、以上のようになる、のだと。

 次ペーjでは「人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない」以下が、紹介される。
 この部分については、「『ただの人』同士の社会に、人間の知・情・意つまりそれぞれの第6意識が硬軟さまざまに関与している。
 そのように受け止めている世界があるのだ。

 本章のむすびに、100ページに記載の次の点。
 「第六識は自己そのものといえるが、(だからといって)自己のすべてではないというのが、唯識仏教の人間観です」とする。
 では、その「自己のすべてではない」の先には、なにがあるのか。

 著者は申す。「前五識と第六意識は表面心」「第七末那識と第八阿頼耶識は深層心」(86p)としたあとに述べる。
 「第八阿頼耶識こそ『本識(根本の識体)で、第八識こそ自己そのもの」ということなのだ。
 そのうえで、ここの部分の極めつけ。それは「第八識は心の深層領域で、意識下の自覚の及ばぬ世界です」(100p)。
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 「1,2,3・・・9」の数字、ランダムに並べ 100分 de 名著125「中井久夫スペシャル」

2022年12月06日 12時00分51秒 | 放送
 「1,2,3・・・9」の数字、ランダムに並べ 100分 de 名著125「中井久夫スペシャル」

 「1,2,3、4,5,6,7,8,9」の数字をランダムに並べて見てください。
 そう医師に問われたら、患者はおもいつくままに「幾通りかの数字を並べてみせるでしょう」。
 「しかし、1,2,3、4,5,6,7,8,9としか、並べることのできない例があります」。
 統合失調症の急性期。「外界の変化に対応する自由度の高さ」として、そこに発症の経過を観察するのだそうだ。

 日本を代表する精神科医にして、の中井久夫(1934-2022)。
 「治療困難とされてきた統合失調症の解明」
 「阪神淡路大震災被災者のPTSDのケア」
 「人々の苦しみに徹底的に寄り添い続けた『こころの医師』」。
 などなど、枚挙に表されないらしき業績をもつ。

 世に「統合失調症の発症原因について」「統合失調症の完治原因」の研究は多い。
 しかし、「その治療経過と回復過程を対象とした研究は少ない、なぜか」。
 「発症例も、治療結果も<目には見えない>領域、しかし「症例経過と回復過程は<可視化>されている領域ではないか」。

 中井はめざす。「風景風景構成法」など治療効果をもつ検査法を構築し、
 「(統合失調症を)やわらかに治す」
 「(患者の)尊厳を尊重する」
 「キュア(治療)よりもケア(看護)を重視する」。

 「患者-医師間の関係を大きく改善」。
 かく評価される医師による、「最終講義」「分裂病と人類」「治療文化論」「戦争と平和 ある観察」「『昭和』を送る」等を読み解く講座。

「1,2,3・・・9」の数字、ランダムに並べ 100分 de 名著125「中井久夫スペシャル」

 「1,2,3、4,5,6,7,8,9」の数字をランダムに並べて見てください。
 そう医師に問われたら、患者はおもいつくままに「幾通りかの数字を並べてみせるでしょう」。
 「しかし、1,2,3、4,5,6,7,8,9としか、並べることのできない例があります」。
 統合失調症の急性期。「外界の変化に対応する自由度の高さ」として、そこに発症の経過を観察するのだそうだ。

 日本を代表する精神科医にして、の中井久夫(1934-2022)。
 「治療困難とされてきた統合失調症の解明」
 「阪神淡路大震災被災者のPTSDのケア」
 「人々の苦しみに徹底的に寄り添い続けた『こころの医師』」。
 などなど、枚挙に表されないらしき業績をもつ。

 世に「統合失調症の発症原因について」「統合失調症の完治原因」の研究は多い。
 しかし、「その治療経過と回復過程を対象とした研究は少ない、なぜか」。
 「発症例も、治療結果も<目には見えない>領域、しかし「症例経過と回復過程は<可視化>されている領域ではないか」。

 中井はめざす。「風景風景構成法」など治療効果をもつ検査法を構築し、
 「(統合失調症を)やわらかに治す」
 「(患者の)尊厳を尊重する」
 「キュア(治療)よりもケア(看護)を重視する」。

 「患者-医師間の関係を大きく改善」。
 かく評価される医師による、「最終講義」「分裂病と人類」「治療文化論」「戦争と平和 ある観察」「『昭和』を送る」等を読み解く講座。
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「地域で子どもを育て、まちを育てる“奇跡”の物語」 「子育て まち育て 石見銀山物語 〜夏編」

2022年12月05日 08時44分07秒 | 放送
 石見銀山で知られる「島根県大田市大森町」

 移住家族の父子が亡き母の一周忌を前に、大森町に転居してきた。
 空き家を改修し居住準備もおおかた終わったころで、老婆が孫を伴い来訪する。
 「柿渋はネ~~、床にヨゴレが付かなくなるし、防虫の役目もはたすのよ」。

 真新しい床板に、柿渋の液を塗布する作業。
 お婆ちゃんのお節介に、孫が動員された形ながら、この柿渋塗りが次世代を含めた立派な環境教育。
 「貴重な夏休み、高校受験に支障が・・・」などなど。孫の母親=娘は<野暮>なこと、申さず候。

 「孫同伴で出現した柿渋塗り」。
 そこには<地域ぐるみ>で次世代を教育する配慮が、豊富に提案されている。
 「次世代を教育する配慮」、実はそれが、今に始まったことではない。そう紹介している。

 その裏付けとなるのが、夏恒例行事の<キャンプ>。
 すでに永年にわたり受け継がれてきた<宿泊行事>ながら、コロナ禍の2021年は<一日催事>。
 「キャンプの気分を満喫させたい」。その思いか大人が集まり。家族ごとにテントの設営。参加者は、テント内でカレーライスを楽しむ。

 都市から移住の家族を対象に魚釣り大会。
 初めて経験する女の子も、釣り上げた魚をこわごわ、針から外す。
 そのあとはご褒美=料理店で釣った魚を調理した、新鮮な魚料理。実に、魅力的。

 「町は活気にあふれている」。
 「地域で子どもを育て、まちを育てる“奇跡”の物語」 「子育て まち育て 石見銀山物語 〜夏編」
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人類の<おごり 思い上がり>形に タンチョウにインフル、サケ漁獲減に赤潮221130

2022年12月04日 10時13分28秒 | 時代
 市内配布紙の一面。そこに二日続けて「自然界の深刻」をうかがわせる見出しが躍った(写真))。
 そうではないだろうか。11月30日「給餌場や靴底消毒徹底 タンチョウ高病原性確認」 12月1日「秋サケ定置網 漁獲減 昨年の赤潮回遊に影響」。

 その本文は、紙面を直接読んでもらうのが、ここはセオリー。
 しかし「秋サケ漁獲減」の要因に、「昨年の赤潮回遊に影響」は。見逃せない。
 「木を伐りすぎて、川が濁り、水量が少なくなって、貧栄養に」は、地域の努力でなんとかなる。

 「なんとかなる」 ではなく、過去の歴史は「魚つき林」を造成して、資源回復に努めてきた。
 1988年には「お魚を育てる森」運動を北海道中で取り組み、資源の涵養 かんよう に」取り組んできた。
 20世紀は「魚つき林」。、21世紀は「お魚を育てる森」ながら、そこには「地域の努力、資源を護り、育てる」の<可能性>があった。

 だが、「昨年の赤潮」は違う。
 その発生源は「北方領土」とも、カムチャツカ半島沖とも申すではなかったか。
 2021年はウニの繁殖に。深刻な影響をもたらした。稚苗を移植するも3-4年は漁獲困難では、と。

 赤潮発生は要対処区域が<地域段階>から、<地球規模>に拡大。
 極点付近の氷河が解氷し、氷河で閉じ込められていたプランクトンが、活動を開始。
 それ<プランクトンが活動開始>は<いささか乱暴>な論であっても、 産業革命に炭を発する科学にくわえて技術の発展。

 「科学と技術」が地球上の人類を大きく抱えることが出来るようになったとしても、だ。
 故に産み出した「人類のおごり・思い上がり」。
 今、人類の<おごり 思い上がり>形に タンチョウにインフル、サケ漁獲減に赤潮。

 そういうことでは、ないだろうか。
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優等生・酪農大型化経営の危機 政策誘導の一到達点、北海道の今221201-後-

2022年12月03日 09時51分28秒 | 時代
 優等生・酪農大型化経営の危機 政策誘導の一到達点、北海道の今221201-後-

 優等生。北海道酪農をかく評するベース。
 その第一は、国際化時代の対応をめざし政策誘導してめざした乳牛多頭化飼育の到達点。
 次に第二は、化学肥料で育てる飼料、輸入飼料の給餌で賄う量産確保、均質生乳の生産、
 結ぶ第三は、北海道産生乳を<加工乳>と区分し、本州産<飲用乳>よりも低価格で大量確保。

 国産飼料は高価。ヒトの食糧も経済動物の飼料も海外依存。
 化学肥料で粗放栽培の量産海外産飼料に<旨み>は担保されているや。
 自動車を購入してもらう販路が重要で、海外農産物供給に大きく依存、カロリーベースの<食糧受給率>は大きく、低迷している。

 コロナ禍。本邦が受け入れる海外技術研修生の入国が制限され、たちまち農業労働力の不足が指摘された。
 ロシアのウクライナ侵攻。食糧供給がストップし、石油価格や輸入肥料価格がたちまち高騰した。

 さきに記載。「量産確保、均質生乳」。
 それって、誰のための、なんのための生乳生産。メーカーのための乳製品加工のための生産。そういうことではなかったのか。
 家畜もヒトもそれぞれに個性がある。それぞれの経営が個性を発揮することが、どうなのか。

 一農家が<旨み>に思い入れ、<脂肪含有量>が高く、高付加価値の生乳生産を達成したとして。
 メーカーは、そうした<個性的生乳>を<期待していない>というよりも、均質製品の量産確保。そこにネライがあった。

 以上に応えるべく「多頭量産」で生き延びた経営。
 そのバックヤードを支える飼料・肥料の高騰。供給乳量増と肉牛価格低迷。
 生き延びてきた「優等生・酪農大型化経営」に、危機を産み出している、のでは。
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酪農大型化経営の優等生に危機 政策誘導の一到達点、北海道の今221201-前-

2022年12月02日 09時07分26秒 | 時代
酪農大型化経営の優等生に危機 政策誘導の一到達点、北海道の今221201-前-

 北海道内配布紙は、朝刊一面で伝えてる。「酪農三重苦 飼料高騰・牛価格急落・減産」。
 内容は申すまでもないことであろう。事例は搾乳牛250頭、搾乳日量7トンの十勝国酪農家。
 生後2ヶ月の牛価格は、(根室管内家畜市場で)6月に一頭当たり平均9万3432円であったが、10月には1頭=6705円、11月以降はようやく1万円台に持ち越した、と。

 事例に示されている十勝国の酪農家は、搾乳日量の40数パーセントをバイオガスプラントに回すことを約半年間続ける決断をした。
 1985年当時なら、小流河川に登記していた<廃棄>という形、そのものだ。
 これが「減産」の二字でくくられる現実の一部なのだ。


 「組合勘定=組勘 くみかん」という用語があるらしい。農協からうけている融資の精算行為。それが年末12月に必要な手立てなのだ。
 着業から時間を要して、収穫・売買・換金にいたる農業の特性で、経営と生活の「つなぎ資金」が不可欠とされている。

 飼料高騰は経営計画以上の<支出増>を結果する。
 減産も牛価格急落も<収入源>を意味する。
 結果、今。「「組合勘定=組勘 くみかん」を凌ぐため、日本政策金融公庫など協同組合外のセーフティネット資金に駆け込むことに、なる。紙面はかく伝える
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信仰の場、修行のつもりで 秋田¥大平山三吉神社221130

2022年12月01日 05時11分57秒 | 放送
 信仰の場、修行のつもりで 秋田¥大平山三吉神社221130

 秋田市のシンボルとして親しまれる太平山。
 1170メートルの山頂には、太平山三吉神社奥宮があるのだそうで。
 そこに、祠が奉置され、「信仰の道」と位置づけられているようだ。

 御滝神社→
 御手洗 みたらし 神社→
 神仙山神社→
 木曽吉山神社→
 霊神→
 奥宮(総本宮)

 奥宮境内・
 そこにはまた掲載図の神々が鎮座される。
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